見出し画像

54字の物語+α 『風を治すクスリ』 #毎週ショートショートnote【風編】

便りのないのは良い便りとずっと言い聞かせていたのに、風の便りではなくガチの頼りが届き、頭を抱える。

冗談でも笑えないけど、本気ならもっと笑えない。サンタのことをなんだと思っているんだか…

「眉間の皺ヤバくね?」
「だってこれ見てよ」

渋面に気づいた夫に投げやるように手紙を渡す。



「これって…」
「お兄ちゃんから。私が結婚して三田サンタになって以来、こうやって手紙を送ってくるの」
「それよりこの怪しげなパーティーもだけど死体って何だよ」
「それは怪文書風を装っているだけだから大丈夫」
「じゃあ、うちの子に何かされる心配はないんだな?」
「ないよ。妹が三田サンタに、自分がパイロットになって飛行機というソリで世界各国を飛び回れるから、姪に初プレゼントを贈れることに浮かれてるだけ」

お兄ちゃんの冗談はいつも高度が高すぎて、クスリと笑えないんだよ!



 怖い話にしようと思ったら、ほっこりする話になっちった😂😂

 よかったら、こちらもどうぞ〜🙋


いいなと思ったら応援しよう!

193
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます。よろしければ、サポートいただけますと大変うれしいです。いただいたサポートは今後の創作活動に使わせていただきます!