ヘルプマークを手に入れたら、強く生きていけるようになった気がするよ。
みなさん、ヘルプマークってご存知ですか?
最近だと、某アーティストさんのグッズで、ちょっとした騒動になっていましたよね……
(私もあのマークにそんな国際的な条約があったとは知らなかったので驚きました。)
今日は“ヘルプマークをつけてみて、私自身の考え方がどう変化したのか”をお話したいと思います。
【ヘルプマークとは?】
まず「ヘルプマークって何?」という方はこちらを見ていただくとわかりやすいかと思います。
簡単に説明すると、こんな感じです。
役所などでお願いすると、特に病名を伝えることなく手に入れられることもあり(自治体によっては申請書の記入を求めている場合もあるようですが)、フリマサイトなどで転売され、一時期は本当に必要な人たちがもらえなくなっていたこともあったようです。(身近な方がそのせいで困っていました。)
2012年に東京都がヘルプマークを作成し、10年経ち、ようやく知名度が上がったきたというのに、悪用するのは当事者たちからすると、非常にモヤモヤしますね……
【ヘルプマークをつけるようになるまで】
実はヘルプマークをつけた方がいいのか、ちょっと悩んでいたこともありました。
それはヘルプマークに対して偏見を持っていたというより、ふるえの症状がありながらも一人で出かけられていたのと(今となってはその時はまだ歩けたんだよな……と思ってしまうけれど)、頓服を飲んだりして時間とともに症状が落ち着くことが多かったため「それほど深刻な病状でもない私がつけてもいいのだろうか?」と感じていたからです。
私の場合は、その当時はふるえていても意識はあって意思の疎通も可能だったため(今は発声すら辿々しくなることもありますが)、パニック障害等の発作が起き、死を感じるほど苦しんでいる方々に対して、私ごときがつけるなんておこがましいと感じていたんです。
【その頃のツイートより】
※大きさにバラつきがあり、すみません💦
そのため、どちらかというと私がふるえることで「周囲の人たちに不快感を与えていないかな?」ということを気にしていました。
しかし、いよいよ一人で移動することにも限界を感じ始め……
その時にヘルプマークの裏側に症状や配慮事項について書いたシールを貼っていることを初めて知り、どのように書いたらいいのか検索していたところ、ヘルプカードの存在や、ヘルプマークに対する偏見があることを知りました。
ちなみにヘルプカードとは……
ヘルプマークにも配慮事項等は書いているのですが、緊急連絡先などプライバシーに関わるような詳細をカードに書いて持ち歩いている方もいます。(私は持ってないため、実物を見たことはありません。)
それでも
自分のためというよりも、もしもの時に周りの方がどう対応していいか分からず、ご迷惑をおかけする方が申し訳ないと思い、私はヘルプマークをつけることに決めました。
そして、ヘルプマークをつけてからも、周りの方々への気配りは忘れないようにしよう、と心に決めました。(そうすることで、少しでも偏見が減ってほしいから……)
【実際にヘルプマークをつけてみて】
ヘルプマークをもらってからすぐに、よく使う鞄につけていたと思うんですが、その後初めて公共交通機関を利用してみた時のこと。(たぶん通院時のことだと思います。)
この時は、まだ少しヘルプマークをつけていることに引け目を感じていました。口周りの症状はマスクで隠せていたし、多少のふるえは貧乏揺すりのようにしか思われないだろうなあ、と思っていたからです。
その後、ヘルプマークをつけての通院にもだいぶ慣れ……
私は二ヵ所の病院に通っているんですが、一方の病院は乗り換えがなく、比較的近いのもあるのか、ほとんど症状が起きることなく通院できていました。
そのため、帰り際の地下鉄の駅で、下りのエスカレーターがなくて階段を前にして、キャリーカートを片手に手間取っていたおばあさんを見かけ「手伝いますよ~」と、声をかけました。
とはいえ「いざ持ってみて、めっちゃ重かったらどうしよう!」と内心焦ったんですが、想像していたよりずっと軽くて、逆に「軽っ!」とびっくりしてしまったことを今でも鮮明に覚えてます(笑)
あまりにも、ひょい!っと持ち上がっちゃったから、ちょっとズッコケそうになったのは秘密の話🙈🙈
でも、重さは関係なく、片手がふさがるだけで階段の上り下りが難しくなることもあるんですよね。(実際、今の私はその階段すら下りられなくなってきています……)
そして、そんな素早い行動を取った自分に、私自身が一番驚きました。
というのも、それまでの私だったらきっと、困っているおばあさんの姿を見かけて心配になっても声をかける前の一瞬の間に「今、声かけたら迷惑かな? びっくりさせてしまうかな?」と、いろんなことをものすごいスピードで考えて、行動に移すまでにもっと時間がかかっていたはずだからです。(無視するわけではなく、私が声をかけることで相手がどう感じるかを先にシミュレーションしてしまうんですよね……)
でもその時の私は、何も考えることなく(重いかどうかすら考える暇もなく)声をかけていたんです。
目の前で困ってる人がいたら、たとえ断られてもいいから、とにかくすぐ動け!
と、口と身体が勝手に動いていました。(あ、これは不随意じゃないと思います!)
そして、ホームまで無事に下りられて、おばあさんからお礼を言われた時は、私の方が泣きそうになるくらい、本っ当にうれしかったです……
泣きそうになっているのがバレたら恥ずかしいので、名乗るほどの者ではないのでオーラを醸しながら、颯爽とその場を離れましたが(笑)
病気になって誰かに助けられることの方が増えた私にも「まだ親切にできることがあるんだ!」ということに気づけて、私の方がとても勇気づけられました。
あの時のおばあさん!
こちらこそありがとうございました!!
そんな体験を通して感じたことがこちら。
私はヘルプマークをつけるようになり、ちょっとだけ強くなれた気がします。
それは自分がヘルプマークをつけるようになったからこそ、自分以外にもっと困っている人はいないかな? と周りに目を配る視野が広がり、お互いに余裕がある時には助け合いの精神を持とう! と思えるようになれたからです。
そして、ヘルプマークあるなしに関わらず、思いやりのある言動で誰かを救えることもあれば、自分自身も救われることがあると気づいたからです。
だから
私にとって、ヘルプマークは“スーパーマンのワッペン”みたいなものなんだ!
と受け止め、それからは堂々とつけられるようになりました。
(今はまた体調を崩して助けられることの方が増えてしまっているけれど😭😭)
それでも、もしヘルプマークをつけている人を見かけたとしても
必ずしも親切にせねば! 配慮せねば! と気負わなくてもいいとも思っています。ヘルプマークをつけてなくても、妊婦さんやお年寄りに関わらず、体調が優れない方や疲れている方もたくさんいらっしゃると思いますので。
それこそ、お互い様ですからね😊
人によってヘルプマークをつける理由は、きっと様々で、中には積極的に配慮を求める方もいるかもしれませんが、しんどいけど声を上げることすらできない時に『誰か助けて…気づいて…』とお守り代わりに使用している方もいます。
だから私の場合は、本当に危険そうな時だけ助けていただけたら、それだけで十分うれしいです。(もちろん、席を譲って下さる心遣いもめちゃくちゃうれしいです。)
【今の私の思い】
私はこの後のツイートにも書いているように『情けは人の為ならず』という言葉が好きです。
“情け”という、人に対する思いやりを忘れずに心がけていくことで、きっといつか私にも良い報いが訪れるはずだと信じているからです。(巡り巡って明日は晴れ! みたいな感覚です。伝わりますかね?)
その報いが今世にやってくるのか、来世にやってくるのかはわかりません。いつかの私がどこかで幸せになれたらそれでいいやって基本的には思っています。(パラレルワールドでもいいから、どこかの自分が幸せなら、ここにいる私が代わりに全部の不幸背負ったるから! と常々思っています。)(自分に優しいのか、厳しいのか……)
でも、今でも十分なほど、たくさんの方々の優しさに支えられて私は生きています。
感謝の気持ちと思いやりの気持ちを忘れずに、私はヘルプマークを掲げて、今の私にも出来ることを精一杯がんばって、もっともっと、たくさんの人の役に立てるようになりたいです。
その一歩のために、今の私だからこそできることや、情報をこれからもどんどん発信していきたいと思っています。
【そんな私のイメージソング】
最後に、今の私のイメージソング
斉藤和義さんの『攻めていこーぜ!』をご紹介します。
あ~~でも、『傷口』も好きだから
こちらもオススメします。
(あれ? タイトルはスピッツ風なのに
おかしいな🤔🤔? ま、いっか!)
(スピッツも、もちろん大好きです!!)
両A面シングルなんですが、少し種類の違う優しさが感じられる名曲です。
『攻めていこーぜ!』は、がむしゃらに突っ走るリーダーを自分や周囲が鼓舞するような曲
『傷口』は、だめなところも受け止めて、心配してそっと見守って愛してくれるような曲
と、私は感じました。
でも、どちらも人に弱みを見せるのが苦手で、無理しちゃいがちな雰囲気が感じられる曲なんですよね。
だから個人的に
よし! 今日はヘルプマークをつけてヒーローとして活動するぞ! って時は『攻めていこーぜ!』
今日はしんどいからヘルプマークに頼らせてもらおうかな……って時は『傷口』
が、その日のテーマソングになるのかな?
と、なんとな~く思いましたとさ。
パワーアップした一休さんより
最後まで読んでくださり、誠にありがとうございます。よろしければ、サポートいただけますと大変うれしいです。いただいたサポートは今後の創作活動に使わせていただきます!