
【人事・担当者】障害者雇用の基本を学べる教科書!おすすめ本のご紹介
はじめに(チームより)
わたしたちは「こどもたちのために、日本を変える。」事業開発、政策提言、文化創造の3つの軸で、こども・子育て領域の社会課題解決活動と価値創造を行う国内最大規模のNPO「認定NPO法人フローレンス※ご紹介>」です。
今回は、わたしたちの障害者雇用ノウハウを詰め込んだ書籍のご紹介です。障害者雇用に関する豊富なノウハウを凝縮し、実践的な教科書として活用いただけるものを目指しました。
※出版にあたり、企画のたまご屋さん、秀和システムさんにご支援いただきました。
障害者雇用の「困った」を解決!発達障害・知的障害のある社員を活かすサポートブック
障害者採用の基礎知識から、就労支援体制の整え方、業務の切り出し方、採用した障害のあるスタッフに「どのような業務を、どのようにやってもらうのか」のノウハウ、仕事のライフハックを、実際の事例をもとに紹介しています。
著者は認定NPO法人フローレンスで障害者雇用チームの立ち上げから携わった企業在籍型職場適応援助者(ジョブコーチ*1)。
著者自身が苦労を重ねながら編み出したノウハウをまとめた、おすすめの1冊です。お知らせはこちら>
「合理的配慮とは?」「サポート担当者の負担を減らしたい」「職場定着率を高めたい」
といった疑問や課題にもお応えします。これから障害者雇用の勉強をはじめる方や、経営者、人事担当者、労務担当者、管理職、必読の本です。
障害者雇用を始めるために(第1章)
日常生活において障害のある人との接点が少ない人たちにとって、初めて障害のある人と一緒に働くときには不安が伴うものです。障害者雇用は、ただ単に法定雇用率を達成するためのものではありません。
第1章では、障害者雇用に関わる際に押さえておきたい基本知識を、「はじめの一歩」として分かりやすく学べる内容となっています。

発達障害・知的障害のある社員を活かすサポートブック(1650円)
目次:第1章 障害者雇用を始めるために
・障害について知ろう
・法律から知る障害者雇用
・新たに法律に明記された責務
・合理的配慮について知ろう
・合理的配慮の内容は人それぞれ
・障害者雇用のステップ
・配属先・受け入れ体制の検討
・障害者雇用担当者に必要な知識の学び方
・専門家のサポートを活用しよう
・障害者雇用で大切にしたいこと
障害のある人と一緒に働くときに知っておきたいこと(第2章)
職場の同僚や上司などが、障害のあるスタッフの就労支援する「ナチュラルサポート」。ナチュラルサポートを行うには、障害特性や個人特有の苦手さや振る舞いなどを理解することが大切です。
第2章は、「ミスが減らないのはなぜ?」「やる気がなく見えるのはなぜ?」など、発達障害や知的障害のあるスタッフと働くときに疑問に思うことを中心に「障害のあるスタッフがその行動になる理由と対応方法」などの基本をご紹介しています。

発達障害・知的障害のある社員を活かすサポートブック(1650円)
目次:第2章 障害のある人と一緒に働くときに知っておきたいこと
・障害名から入らず、まずは仲よくなる
・「思っていること」と「言うこと、やること」が違うのはなぜ?
・教える時間がないときに自分で学んでもらうには?
・「次、何をやればいいですか?」を減らすには?
・チーム内でサポートを分散する方法
・チーム外や社外で頼る先を分散する
・パニックへの対応方法が知りたい
・萎縮させない注意の方法とは?
・ミスをカバーし、減らす方法とは?
・障害による「向いている仕事」「向いていない仕事」
・「周りや情報が気になって仕事ができない」のはなぜ?
・プライベートな相談にはどこまで立ち入るべき?
・仕事に慣れたら新しい仕事をすすめてもよい?
・非常識に見えてしまう場合は職場のルールを研修で伝えよう
・他人との適切な距離感を持たせたい
・サポートに対して感謝がないのはなぜ?
・居眠りやボーッとしているときの対策は?
・プライベートで問題がありそうなときの対応
業務の切り出しとマッチング(第3章)
障害のあるスタッフ向けの業務切り出しは、事業所にとって大きな課題の一つです。
第3章では、「この業務は障害のある人には難しい」という思い込みを手放し、「どのように工夫すれば、この仕事を任せられるか」を考えられるようになるためのポイントや基本を解説しています。

発達障害・知的障害のある社員を活かすサポートブック(1650円)
目次:第3章 業務の切り出しとマッチング
・障害者にとって適切な業務とは
・特性を知ってから業務を考えよう
・業務を切り出すときの視点
・業務組み立ての工夫
・業務を増やしていくためのヒント
・マニュアル作成のポイント
・OJTにマニュアルを利用しよう
・業務の難易度の定義と習熟度の見える化
・業務の習得とマッチング
・業務スケジュールを見える化する
知的障害・発達障害のある社員のためのお仕事ハック(第4章)
第4章では、採用した障害のあるスタッフに「どのような業務を、どのように担当してもらうか」を具体的に解説。電話対応や経理事務など、オフィス業務を中心とした実務に役立つ工夫を、すぐに実践できる形でご紹介しています。
また「マニュアルの作り方」「優先順位のつけ方」など、業務を行う上での困りごとへのアドバイス、おすすめの実践方法もお伝えしています。

発達障害・知的障害のある社員を活かすサポートブック(1650円)
目次:第4章 知的障害・発達障害のある社員のためのお仕事ハック
・電話対応
・備品管理
・ゴミ回収、シュレッダー作業
・郵便の仕分け
・印刷代行、発送代行
・清掃業務(オフィス編)
・清掃業務(施設編)
・名刺・ポスター・チラシ作成
・リマインド代行
・スケジュール・シフト登録
・ツールチェック
・スキャニング、ファイリング、データ入力
・他部署で働く
・来客対応
・案内係の仕事
・外出を伴う仕事
・「問い合わせ」への対応
・総務系の雑務
・広報系の仕事(Webメディアの更新)
・経理事務の仕事
・営業事務の仕事
・システム部門の仕事(IT機器の設定、動画編集)
・人事事務の仕事
・法務事務の仕事
・職場実習のポイント
・マニュアルの作り方(1)
・マニュアルの作り方(2)
・優先順位のつけ方
・スケジュールの立て方
・スケジュールを守るための工夫
安定した就労のために(第5章)
障害のある人が安定して就労を継続できるように、社内の環境を整えていくことも大切な就労支援です。特性を知ること、特性への配慮を心がけること、一人の職業人として対応すること、いくつものコツや工夫がありますが、その根底にあるのは「特別扱いしすぎないこと」かもしれません。一人ひとりの「キャリア」に向き合うという姿勢を持ちたいものです。
第5章では、安定した就労のために必要な基本を学べます。
目次:第5章 安定した就労のために
・働く意欲を高めるには
・報・連・相ができるようになるには
・特性に関する情報収集の仕方
・サポートに必要な情報共有の工夫
・コミュニケーションの工夫(1) 伝え方
・コミュニケーションの工夫(2) 聴き方
・集合型(チーム)で運用するメリット
・安定就労のための工夫
・ナチュラルサポートを醸成する
・家庭での生活と仕事の関係
・障害者雇用に活かすマズローの欲求5段階説
*1「ジョブコーチ」 企業に在籍し、同じ企業に雇用されている障害のある労働者が職場適応できるよう様々な支援を行う人を、企業在籍型ジョブコーチといいます。
障害者雇用の取材・視察・見学・実習・講演受付中です
実績
・Teachme Biz Award 2024
・ダイバーシティ賞受賞 東洋経済オンライン記事
・ザ・ウェルビーイング 調査研究レポート ほか
◎講演テーマ例
「障害のある人と一緒に 働くときに知っておきたいこと」
「障害者雇用社員のための仕事の切り出し方法・工夫」
◎視察や見学の他、書籍で紹介しているフローレンスの障害者雇用チームの業務内容を体験する、サポート担当者向け1日実習も受け入れています。
https://florence.or.jp/contact/ よりご連絡ください。
▼過去記事一覧はこちら
ここまでお読みくださりありがとうございます。一つだけお願いをさせてください。
認定NPO法人フローレンスは障害児の保育・支援問題、ひとり親の貧困問題、赤ちゃんの虐待死問題、などの子どもや子育てに関わる社会課題の解決に向けて多くの方からのご支援をいただきながら取り組んでおります。何かの形で応援したい、と思ってくださった方は、フローレンスへの寄付をご検討ください。