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『ルプロドゥイール ドゥ ローズ』vol.4 トロイメライ

ルプロドゥイール ドゥ ローズ(Reproduire de rose)とは、フランス語で「バラを再現する」という意味。
この企画では、実在のバラを【着せかえ布花ブローチ】のサイズ(全長約5センチ)の布花にして発表していきます。

では4回目の『ルプロドゥイール ドゥ ローズ』をご覧ください。



トロイメライ

〔和名〕トロイメライ
〔英名〕Träumerei
〔作出者〕木村卓功
〔作出年度〕2020年
〔作出国〕日本
〔系統〕シュラブ

名前の由来

『トロイメライ』…名前からしてロマンティックな気配を感じるこのバラ。
名前の由来は、ドイツの作曲家ロベルト・シューマン作曲の「子供の情景」の中の7曲目のタイトルから。
ちなみにTräumereiはドイツ語の「Traum(夢)」の派生語で、『夢』『夢想』を意味するそうです。
このゆったりとした有名なメロディーは、あなたもどこかで聴いたことがあると思います。

夢のような色彩変化

淡いピンク色の花弁に、咲き進むごとにまたは季節によって色合いが変化していくドラマチックなバラです。
濃いピンク色や橙色・淡い紫色が様々に混じり合うその色彩は、本当に夢のよう。
園芸雑誌ではじめて見かけた時から、私はずっと虜になっています。

花色が様々に変化する様子を再現したくて、「つぼみ」「咲き始め」「開花が進んでいる」「開花の終わりごろ」の4つの姿を布花にしました。

↑つぼみ
淡いピンクの花弁の縁に、細くチェリーピンク色が滲んでいます。
↑咲き始め
花弁の縁のチェリーピンク色が、中央ほど濃くなっていきます。
↑開花が進んでいる
淡いピンク色の花弁に橙色や黄色が見えて、さらに一部分には濃くチェリーピンク色が出ています。
↑開花の終わりごろ
花弁から橙色が薄れていき、淡く紫色を帯びていきます。

淡いピンク色に、中央の一部分だけにポッとチェリーピンク色が出てくる姿が1番のお気にいり。
花弁に筋状に入る絞り模様とはまた違った色の入り方が面白くて!
これは一期一会のように、必ずこの姿に出会えるわけではありません。
トロイメライを育てている方は、どんな姿に出会えるか毎日楽しみで仕方ないのでは?

トロイメライの特徴

たっぷりと花弁を巻き込むロゼット咲きの姿、絶妙なグラデーションの色彩。
フルーツ香に、紅茶のような爽やかさと青々しい香りが混ざった強い香り。
そして優れた耐病性。
作出者の木村卓功さんは「この三拍子揃ったバラが完成した時に、私はまさに夢見心地」だったと語っています。

私は実物に触れていないので、トロイメライの素晴らしい三拍子を感じられないのが残念。
このバラを育てている方は、それを味わっているのだなと私は羨ましく思います。


それでは次回の『ルプロドゥイール ドゥ ローズ』もお楽しみに!

【お知らせ】
『ルプロドゥイール ドゥ ローズ』で作ってほしいバラがありましたら、ぜひリクエストをお願いいたします。
下記の『お問い合わせフォーム』にアクセス→『ご用件』から「リクエスト」を選択→『お問い合わせ内容』にリクエストするバラの品種名をお書きください。

※この企画は不定期開催です。リクエストから発表まで時間がかかりますことをご了承ください。
※リクエストしたら買い取らないといけない…など、リクエストは購入を強要するものではありません。
このバラを布花で見てみたいな、ぐらいに気軽にリクエストしていただけたら嬉しいです。
※『ルプロドゥイール ドゥ ローズ』の布花をご購入希望の場合は、オーダーメイドとしてご注文を承ることも可能です。
詳しくは下記のリンク先をご覧ください。


[参考]
バラ苗【6号新苗】トロイメライ (Sh桃) 国産苗 6号鉢植え品[農林水産省 品種登録出願中]《J-RP》,バラの家 公式本店 ロサオリエンティス, 2022年, 閲覧日2022年9月3日,https://www.baranoie.com/smartphone/detail.html?id=000000009939

https://personality-oneself.link/archives/710.html

トロイメライの意味&シューマンの生い立ちと、曲作りの背景,  色んなレビューサイト, 2022年, 閲覧日2022年9月3日,https://personality-oneself.link/archives/710.html

応援していただけますと、ひとりきりの制作の中でも『まだ見ぬあなたに布花を届けるんだ』ともうひと踏ん張りできそうです。よろしくお願いいたします。