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Le   Petit   Prince

Le Petit Prince

『いちばんたいせつなことは、目に見えない』

昨年末のクリスマスイブを挟んだ3連休に珍しく風邪をひいて寝込んでいた。そんな時期なので少し特別感のある、心にひっそりと灯りのともるような話が読みたくて選んだ話が『星の王子さま〜Le Petit Prince』

子供でも読める、でも、大人でもわからない。
読むたびに、その時々の状況に合った一文に心の琴線が触れる、そんなお話。私にとっては

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一周まわって、戻ってきた。

初めて読んだ村上春樹は
『羊男のクリスマス』だったと思う。
少し不思議な世界に入りこむ感覚と、佐々木マキの挿し絵がかわいくて

むふふー。

と思いながら読んでいた。

その後、作品を読み進むのだけれど
だんだんと、今、わたしのいる世界から
少し離れた世界が描かれているように感じるようになった。
そこに飛んでいくのは暫く準備のいるような
雑音の無い環境で、読みたい物語。

ヤミクロ

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『騎士団長殺し』感想①

今までの村上作品で扱っていた要素が、いくつも出てくる。

妻が不倫をして別れ、一人になった男
井戸や地下の洞窟を思わせる、閉じた暗い空間
異次元の世界
感受性の強い少女

今回の話は、ずっと主人公の「私」の視点で語られる。

前作のように場面や視点が交互に入れ替わるような仕立てになっていないので、素直にすんなりと読めた。

主人公の、孤独感、世の中との距離感の描き方がとても好き。ベ

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『騎士団長殺し』感想②

長い旅から戻った「私」

さまざまに、
いわくつきの人物と出会い
いわくつきの、ヘンなものが現れ
いわくつきの、ヘンな場所に引き込まれ

そして、戻ります。

そして、戻って一見なんの脈絡もなく
妻に電話をして話をしようと思うのです。

内側に向かいきったベクトルを、
外に向ける一歩。

そのキッカケを表す2つのセリフ

「騎士団長は本当にいたんだよ」
「きみはそれを、信じ

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『月の満ち欠け』読了。



月のように。
いちど欠けた月が
もういちど満ちるように

そして、あなたの前に現れる。

『月の満ち欠け』 佐藤正午

会いたい人と、もういちど会いたい
繰り返される不慮の出来事で遂げられぬ思い
再会を願い何度も生まれかわる少女、瑠璃。

瑠璃(たち)とその家族の人生が多層的に交差しながら物語は展開されていきます。



人は愛する人を失ったあと、その欠落を

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『サーカスナイト』読了

『サーカスナイト』 よしもとばなな

何か大きな事件が起きるのでもなく、先の読めない物語が進むのでもなく。

不治の病をもつ友人、悟の子供を産み育てることを決めた主人公さやかとその家族や関わりのある人々のそんなに特別でもない日々、時間がゆっくり流れる。交わされる会話や、さやかの考えを語る言葉に頁をめくる手が度々とまる。咀嚼のための小休止。

「いやなやりなおしもたくさんあるし、ここがもうど

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