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【インタビュー企画】海外クリエイターに聞いてみた!11の質問 vol.1

モーショングラフィックに関わらず、クリエイティブ職は作品やアイデアを基に、国境を越えて広い世界で挑戦できる領域の1つです。
いつか日本国外でも仕事を獲得したい…海外でのクライアントワークに挑戦してみたい!と思う方は多いのではないでしょうか?

FLAMoでは、そんな世界を目指すクリエイターを応援するために、海外クリエイターへのインタビュー企画を立ち上げました!

記念すべき第一弾は、ベネズエラを拠点として南米・ヨーロッパなど様々な国のクライアントワークを手掛けるモーションデザイナー・Domingo(ドミンゴ)さん。

「海外での仕事の獲得法や、進め方を知りたい」「国や文化によって、求められるスキルや好まれるデザインがあるのか気になる」という方は、是非参考にしてください!

※海外在住のFLAMoスタッフが全て英語でやり取りし、日本語に翻訳した回答を記載しています。


クリエイタープロフィール

名前:Domingo González さん
職業:モーションデザイナー
拠点:ベネズエラ

ポートフォリオはこちら▼

🌸Blossom Motion(クリエイティブスタジオ)

Behance: https://www.behance.net/domotion

経歴(Background)

Q1:モーションデザイナーになるまでの簡単な経歴をお聞かせください。

子供の頃からアニメやカートゥーン(欧米の漫画や子供向けの番組)が大好きで、いつかそれに関わる仕事をしたい…というのが夢でもありました。

しかし、絵を描くことが苦手だったため、従来の手書きで作るフレームアニメーションは選択肢にありませんでした。
最終的には、モーショングラフィックデザインを発見し、それがまさに自分が求めていたものでした。

私の住む国では対面で学べる場所が少なかったため、オンラインのコースを探し、独学で勉強することにしました。

学ぶ上で最も役立ったのは、「Motion Design School」と「School of Motion」のコースです。そして、"継続的な練習"も重要でした。
今ではモーションデザインを学べる選択肢や、学習を助けてくれるコミュニティが沢山ありますね。

デザイン(Design)

Q2:モーショングラフィックデザインを作るうえで、最も大事にしていることは?

作品を作る目的によって異なります。
例えば、アニメーションの中にストーリーや視聴者に向けてのメッセージを込める場合、それらを伝えることが最も重要なポイントです。
メッセージを伝えるときは、「明快」かつ「簡潔」に伝えることが必要になります。

SNS用の自主作品やマーケティングに使用するループアニメーション、特にストーリーやメッセージがない場合は、見る人の興味を短時間で引くために、流れるようにスムーズでダイナミックなアニメーションを作成することを心掛けています。

Q3:Domingoさんの作品はカラフルな配色が多いですが、複数の色を使っていてもまとまりがあり美しいですね。どのようにして、色のコントロールの仕方を身に着けましたか?

配色に関しては、通常はパートナーと一緒に制作しています。
彼女はイラストレーター兼グラフィックデザイナーなので、一緒にアニメーションのリズムやムード、トーンに合った配色を探します。

色を変えるだけでも、見る人に全く異なった印象を与えることができます。

配色をより簡単に決めるために、素晴らしいカラーパレットを提供する多くのサイトがあり、私たちはよくcoolors.coを利用して配色に使う色を効率的に見つけています。


Q4:普段、どのような場所からインスピレーションを得ていますか?

私はInstagram、Dribbble、Behanceなどのプラットフォームで他のデザイナーからインスピレーションを得ています。
これらのプラットフォームには多くの才能ある人が沢山いるので、彼らの作品を見ることで新しい発見やインスピレーションを得られます。

自分のお気に入りのアニメーターやイラストレーターを探して、彼らの投稿を見逃さないようにすることがおすすめです!

コンテについて Storyboard

Q5:普段のクライアントワークで、コンテは自分で書きますか?もし書くのなら、どのようにして学びましたか?

必要に応じて、いくつかの案件でコンテを作成しますが、コンテ作成は私の専門領域ではないと考えています。
コンテ作成に特化したコースを見たことはありませんが、Udemyなどのオンラインで学べる選択肢があるのではないでしょうか。

仕事の進め方 Workflow

Q6:一般的なワークフローはどのようなものですか?アニメーション以外も担当していますか?

案件によって異なりますが、コンテやイラストに関しては、クライアントがすでに用意していることが多く、私はアニメーションのみに集中して担当することが多いです。

すべてをゼロから作成する必要があるプロジェクトの場合、パートナーと一緒にコンテやイラストを作成することが多いですが、クライアントから紹介された他のクリエイターと協力して進めることもあります。

アニメーションに関しては、ほぼ常に私が全てを担当していますが、特定のプロジェクトでは他のアニメーターとも協力して制作することもあります。

どの段階でも、制作進行の際には「コミュニケーションをよくとること」が最も重要であり、クライアントやプロジェクトに参加するメンバーとのすれ違いや混乱を避けるためにも、常に努力しています。


クライアント関連 Clients

Q7:自分が住む国以外のクライアントとも仕事をしたことはありますか?もし経験があるなら、どのようにして仕事を得ましたか?

はい、他の国のクライアントとも仕事をしてきました。
実際、私のほとんどのクライアントはアメリカ、ヨーロッパ、ラテンアメリカからです。
ほとんどの場合、英語でコミュニケーションがとれることが必須であり、世界中のクライアントとのコミュニケーションに不可欠です。

英語を話せるだけで、仕事を見つける際に多くの可能性が広がります。

私のほとんどの仕事は、Dribbble、Behance、Instagramなどのプラットフォームを通じて獲得しました。

Q8:海外のクライアントと仕事をしたときに経験したトラブルや、苦労したことはありますか?

個人的には、自分の国と海外のクライアントとで大きな違いはないと思います。
むしろ、クライアントの性格やニーズ、そしてプロジェクトの進め方によって大きく異なります。
例えば、同じアメリカからのクライアントで、非常にスムーズな進行とコミュニケーションスキルを持っている人もいましたが、逆に最初から最後までトラブルだらけのクライアントもいます。

ワークライフバランス Worklife balance

Q9:1日の平均作業時間はどのくらいですか?また、自主制作などの時間はどのくらい確保していますか?

その時に抱えている仕事量によって、働いている時間は大きく異なります。

複数のプロジェクトが同時進行中の場合、1日に12時間以上作業することもあります。
ですが、仕事が比較的少ない時期は、よりゆっくりとした時間がとれるので、その時はオンラインのコースを受講したり、自主作品にかける時間を1日6〜8時間程度確保することもあります。


コミュニティ Community

Q10:日本には、モーションデザイナーやクリエイターが集まるコミュニティが多くありますが、そういった場所には参加していますか?

オンラインコミュニティには多くの人々が集まり、様々な方法で助けてくれる場所がありますが、私はあまり活発に参加できていません。

ただ、他のデザイナーやイラストレーター、アニメーターとのつながりは常に歓迎され、何らかの形で将来役に立つと考えています。


日本 Japan

Q11:最後に日本に関する質問です。今までに、日本のアニメや映画を見たことはありますか?もしあるなら、どのような印象を受けましたか?

日本の映像作品に関して、特にアニメは私の国を含む世界中でかなり人気があります!
私も何年もの間、さまざまな種類のアニメを観てきましたが、そのどれもが何らかの形で「将来、アニメーターになる!」という夢を抱かせました。

私が現在生業としているアニメーションスタイルはかなり異なりますが、日本のアニメーションスタイルは本当にユニークで、世界中の多くの人々のインスピレーションの源になっています。
今日、最も影響力のあるスタイルの一つと考えています!



いかがでしたか?今回のインタビュー記事が、海外に挑戦する・したいクリエイターの参考になれば嬉しいです。

もし、「この人にもインタビューしてほしい!」「この海外クリエイターの作品が気になる!」という方がいたら、ぜひ気軽にリクエストしてくださいね!

Domingoさん、インタビューに協力してくださり本当にありがとうございました!


学習コンテンツも配信しておりますのでぜひ下記URLよりご覧ください。
https://www.flamoschool.com/

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