Apple Watchの睡眠記録と定番アプリAutosleepとの比較
watchOS9の登場によって、アップルウォッチでは詳細な睡眠記録をトラッキングできるようになりました。筆者は純正での計測が可能になる前からAutosleepというアプリを使って常に睡眠を管理していました。そこで、2つのアプリで精度的な違いや、認識の違いなどをここに記していければと思います。
純正のヘルスケアアプリが睡眠記録を取れるようになる前はAutosleepというアプリを使用していました。期間は約3年ほど。「アップルウォッチの入れておくべきアプリ」として多数の記事で紹介されるほど、その精度は正確でかつ純正では手に入れることのできない他のファクターも閲覧ができ、非常に優秀なアプリだと感じました。筆者が購入した際は買い切りのアプリだったので、600円でこれだけ健康のことが知れるというのは非常に嬉しい。
一般的に睡眠サイクルはREMとNREMの往復で心身ともに回復し、特にNREMに成長ホルモンが分泌されるため寝初めの90分が最も大事だとも言われています。
Autosleepは基本的に、Awake、Light、Still、Deepの4つのステージに分けられています。基礎知識としてNREM睡眠(深い睡眠)は個人にもよりますが、大体60〜90分がベストとされています。Autosleepでの深い睡眠の概念は心拍数が低下し、動きを検知できなくなったときにノンレム睡眠として判定されるようです。
9月30日の晩、Autosleep上ではトータルの睡眠時間は8時間57分、うち3時間19分がNREM睡眠で、心拍数の降下率も概ね良い記録となり、ゴールを越えると青いリングになります。このアプリでは睡眠負債というものが採用されており、現在貯金中。
一方、純正アプリでは睡眠時間は8時間51分。Autosleepとの差は-6分。そして、アップル純正のスリープステージの概念はAutosleepとは違うみたい。
この、徐波睡眠が睡眠の質を決めると言っても過言ではない。睡眠ステージは人それぞれであり、そもそも深い睡眠を得ることができない人もいると思う。はたまた、この徐波睡眠が長い人も居ると思っている。ただ、AutosleepとwatchOS9の睡眠ステージの定義や概念、計測方法が根本的に違うということだ。おそらく、Apple Watchで計測される徐波睡眠をAutosleepでは検知しておらず、LightもDeepの中にカウントされているのであろう。
というもの、Lightは睡眠段階3は以下のように定義されている
睡眠段階3は4と差異はなく、脳の周波数の違いなだけであって、Apple Watchで脳波を計測することは非現実的であろう。ただ、睡眠は色んな意味で人々の生活には欠かせないものになっている。毎日同じ時間に寝る習慣、寝る前の飲食や喫煙を控える、入浴就寝2時間前に済ませる等で改善する余地は十二分にある。ウェアラブルから日々の健康を可視化できるのであれば、フル活用するに越したことは無い。