吹き抜けやリビング階段と家の寒さの関係|大事な冬の日射角度の話し
こんにちは。住宅コンサルタントのならざきです!
フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。
先日、間取りづくりのお手伝いをさせていただいているお客さまと打ち合わせをしました。「リビングは大きく解放感のあるスペースにしたいな」「天井を高くするといいんじゃない?」「吹き抜けって寒いのかなぁ。。。」「リビング階段はどう?」多くのお客さまは、これまでの日本の住宅の先入観で、吹き抜けやリビング階段があると寒いのではないかと心配されます。
吹き抜けやリビング階段と家の寒さの関係|大事な冬の日射角度の話し
この「吹き抜けがあると寒いか?」というご質問は、実は僕らとしてはかなり答え方が難しいご質問です。なぜなら、方角や隣地の建物、日あたりや建物自体の断熱性や気密性により、吹き抜けやリビング階段があることにより、寒くなりやすい家と寒くなりにくい家があるからです。
そこで今回は、吹き抜けとリビング階段、冬の日射角度について、触れておきたいと思います。
吹き抜けやリビング階段
僕らも年間に何棟も、高気密高断熱仕様で、間取りに吹き抜けやリビング階段のあるお家を作らせていただいていますが、建築地の条件として、しっかりと日射取得ができるお家なら大賛成です。
建物自体の断熱性や気密性を高めた仕様で家づくりを進めるなら、冬場の家全体の室温が安定し、光熱費の削減にもつながります。逆にもちろん夏場は、キチンと日射遮蔽のできる、シェードや庇も併せて考えなければなりません。従来の日本家屋は、断熱性や気密性が低いため、吹き抜けやリビング階段にすると、寒いというイメージがあります。
実際にどう感じるのかということについては、いくら口頭でご説明しても伝わりにくいので、ぜひ見学会などで体感していただくのが一番だと思います。
ただ吹き抜けやリビング階段のあるお家で、デメリットとして考えておかなければならないのは、「音」と「におい」の問題です。1階と2階の空間が繋がっているということは、どうしてもテレビの音が響いたり、お料理のにおいが2階にも広がってしまう可能性がありますので、その点は注意が必要です。
冬の日射角度
ご覧いただいている画像は、以前にお引き渡しをさせていただいたオーナーさまのお家です。1月に完成見学会を開催した時の正午のリビングの様子です。南面ハキダシ窓からの日射は、窓際から和室まで、約4.5mも入ってきています。
一般的には、夏の日射角度は約80度、冬の日射角度は約30度と言われています。また春分、秋分は、ちょうど間の約55度と覚えておくと便利です。
お隣に2階建ての一般的な住宅がある場合で、日射角度の一番低い冬。南側の建物から自宅の距離が、約7m以上離れることで、南側の家の影が、自分の家に落ちることを避けられると言われています。
敷地に余裕のある場合や、南面が道路などで建物の建つ可能性が低い場合には、最大限に冬の日射を有効活用できます。逆に南側の建物との離隔距離が確保できない場合には、しっかりと日射取得のできる間取り検討が必要になりますので、設計士さんとよく相談の上で計画を進めてください。
最後に
住宅地など、ひと目で陽当たりが想像しにくい場合などは、季節による室内の温度変化や、日射がどのように入ってくるのかを確認するために、日射シミュレーションソフトを使って検討をしていきます。
冬の日射は、お住まいいただいてからの光熱費や室内の快適さにも影響を与える重要な要素になります。間取り検討の際には、そのあたりをよく理解している担当者や設計士と相談していきましょう。何か気になることがありましたら、遠慮なくご相談ください。
★家づくりは望む人生を手に入れる手段です。望む人生を手に入れられないとしたら、家づくりが成功したとしても、意味がないと私たちは考えます。
人生は家づくりだけで考えないで下さい。私たちと一緒に望む人生を手に入れましょう。この記事があなたの望む人生を手に入れるお役に立てれば幸いです。
それでは、また~^^/
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