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ローコスト住宅の安さの理由とデメリットを知った上で検討する

こんにちは。住宅コンサルタントのならざきです!

フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。

家づくりにどのくらいの費用をかけるのかは、それぞれのご家族の人生の優先順位によって異なります。当然のことながら、何が正しくて、何が間違いということはありません。それと同様に、もし家づくりをするなら、イニシャルコストを重視するか、ランニングコストを重視するかについても、ご家族の考え方によって異なります。



ローコスト住宅の安さの理由とデメリットを知った上で検討する

フィックスホームの家づくりの方向性は、ローコスト住宅ではありません。ですからこのような記事を書くと、ローコスト住宅を否定する、また悪いこととするようなイメージを持たれる方もいらっしゃるかも知れません。

誤解のないようにお伝えしておくなら、ローコスト住宅が悪いものだということをお伝えしたい訳ではありません。

住宅会社や工務店を選ぶときに、ローコスト住宅というものを正しく知っておいていただき、知らなかった、そういうことなら選ばなかったと後悔をしない家づくりにしていただきたいからこそお伝えしておきたいと考えています。そこで今回は、ローコスト住宅の安さの理由や仕組み、検討する上で想定しておくべきデメリットについて解説をしておきたいと思います。


ローコストで住宅が建てられる理由

ローコスト住宅の価格帯に明確な線引きはありません。世の中に家を建てる会社はゴマンとあり、その中には1000万円以下でローコストを売りにしている会社もあれば、1000万円台前半で家を建てる会社もローコスト住宅だとうたっている会社もあります。

そもそもローコスト住宅は、なぜローコストで住宅が建てられるのでしょうか。住宅の販売価格については、おおむね4つの要素があります。1つめは材料費、2つめは人件費(職人さんなど)、3つめが経費(企画の統一や運搬費)、4つめが住宅会社や工務店の利益です。

これら全てを抑えることにより、ローコストで住宅が建てられるようになります。企業努力と言えば聞こえは良いかも知れませんが、問題なのはそれぞれの費用の抑え方にあります。それぞれを簡単に解説しておきます。



1)材料費

どこの住宅会社でも工務店でも、材料費に関しては常に価格交渉を行っていますが、特にローコスト住宅を専門にしている会社では、同じ材料を大量に購入することで材料費を抑える傾向が強いです。以前、住宅設備や建材を取り扱う商社に勤めていた僕からすれば、この部分についてはとてもよく分かります。

現場ごとに使う材料が違えば、その都度、積算が必要になり、商品が違えば価格も異なりますので、1棟あたりの材料費が大きく変動してしまいます。そこで選択できる幅を最小限に抑え、ほぼ同じ材料を使用することを約束する代わりに、材料の仕入れ価格を下げる交渉を行います。

材料費を極度に抑える時のデメリットは、取り決めをした材料については安く仕入れることができますが、それ以外の材料については、通常よりも高くなります。ですからお施主さまには、取り決めをした標準仕様以外の材料を選ばせない方向に誘導します。具体的に言えば、標準仕様以外を選択する場合のオプション費用を高く設定するという方法です。


2)人件費

職人さんたちの人件費を抑える方法は、いたってシンプルです。経験豊富な職人さんに任せるのではなく、まだ経験の少ない若い職人さんに任せたり、同じ職人さんにたくさんの仕事を依頼することで、1棟あたりの手間代を安く交渉するという方法です。

他には同じ内容の工事を、数人または数社に相見積を取り、一番安く工事をしてくれる職人さんや会社を選んだり、新規参入希望の職人さんや会社があった場合、安ければ仕事の良し悪しに関わらず採用するという方法です。いずれの方法についても、デメリットとして工事の仕上がりが低下するのは間違いありません。



3)経費

経費を抑えるためには、常に同じ工事内容であることが一番重要になります。現場ごとに違う材料や商品を使用したり納め方が違えば、現場での細かな打ち合わせが必要ですし、手間や労力もかかってしまいます。

そこで常に同じ工事内容に統一することで、細かな打ち合わせは不要になりますし、極端な話し、現場監督が現場へ行かなくても工事を進めることができます。また現場ごとに図面を作る必要もなくなり、同じ図面を使いまわすことも可能になります。

経費を極端に抑えることによるデメリットは、材料費と同じく、お施主さまからの標準納まり以外の希望は極力受けない、現場監督が工事現場の進行状況などを細かく把握しておらず、現場が職人さん任せになることなどが考えられます。


4)住宅会社や工務店の利益

前述したさまざまなコスト削減策だけでは、ローコスト住宅は実現しません。ローコスト住宅を実現する以上、住宅会社や工務店の利益も圧縮する必要があります。「家は建てて終わりではありません」これは住宅営業マンの常套句です。

しかし、ローコスト住宅を専門にしている住宅会社や工務店の中には、会社の利益を守るために、スタッフが誤って犯したミスについては自己責任として、担当者の給料からその分を差し引く会社もあると聞きます。そのようなやり方は、その会社で働くスタッフを委縮させ、離職率が高い体質になります。

住宅会社や工務店の最大の仕事は、もちろん家を建てることですが、それと同じくらい大切な仕事は、建てたあとのアフターメンテナンスだと言えると思います。

住宅会社や工務店が、安定的に継続的に経営ができなければ、しっかりとしたアフターメンテナンスは出来ません。裏を返せば、安定的に継続して経営をしていく、アフターメンテナンスもしっかりと行うために必要な利益は、会社に残しておかなければなりません。



最後に

今回は、「ローコスト住宅を建てて後悔しないために知っておくべき安さの理由とデメリット」についてお伝えをしてきましたが、ローコスト住宅はデメリットばかりではありません。イニシャルコストを抑えたい方、あまりこだわることなく戸建てに住みたい方にとっては大きなメリットがあります。

あってはならないことは、安さに惹かれてローコスト住宅についてあまり勉強することなく購入を決断してしまうことです。仮に注文住宅であってもデメリットはたくさんあります。機会があれば注文住宅のデメリットについても触れたいと思います。何か気になることがありましたら、遠慮なくご相談ください。



★家づくりは望む人生を手に入れる手段です。望む人生を手に入れられないとしたら、家づくりが成功したとしても、意味がないと私たちは考えます。

人生は家づくりだけで考えないで下さい。私たちと一緒に望む人生を手に入れましょう。この記事があなたの望む人生を手に入れるお役に立てれば幸いです。



それでは、また~^^/


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