ウッドショックによる工期遅れと価格の今
こんにちは。住宅コンサルタントのならざきです!
フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。
3月の下旬から4月の上旬にかけて、木造住宅業界を震撼させた、第三次ウッドショック。北米などの木材産地国内の需要上昇による、世界的な木材価格高騰等に伴って、日本への著しい木材輸入量の減少や、輸入の遅延などが生じていました。
ウッドショックによる工期遅れと価格の今
8月頃から、材料の納期については徐々に短縮されはじめ、現在では納期に限っては、ほぼ普段通りと言っても良い状況まで回復しました。
しかし、それはあくまで「納期」という部分だけのことで、一度、上昇した価格については、現在のところも高値で流通しており、1坪あたりの木材単価は、ウッドショック以前に比べて、3万円~5万円くらい高い水準で取引されている状況が続いています。
住宅価格の高騰
住宅原価の中で大きな割合を占める木材が高騰した影響は、当然ながら住宅価格に転嫁されることになります。ウッドショック以前に発注されていた木材で建てられた建売住宅などは好調とのことで、着工前に買い手が決まることも少なくないそうです。
一方で注文住宅では、木材価格が上昇したことによる1棟あたりの住宅価格は、ウッドショック以前と比べて、全く同じ材料で全く同じ間取りの家を建てたとしても、少なくとも100万円~150万円の価格上昇になっていることから、家づくりを検討されている方にとっては、かなり負担が大きくなってしまいました。
つまり、これまでは少し背伸びをしてでも、フルオーダーでこだわりの注文住宅を建てたいと思っていた方も、仕様がUPしたり家が広くなる訳でもないのに、負担だけが増えてしまうことで諦めムードで、建売住宅購入へ流れているのではないかと言われています。
今後の材木価格は?
アメリカの材木の先物価格が落ち着いてきている状況から推測すると、来年2月頃に日本へ入荷する予定の木材については、ある程度の落ち着いた価格になるのではないかという楽観的な見方がある一方で、一度、上昇した価格は流通の立場からすると簡単には下げることはしないとも言われています。
また今回のことで、国産材の重要性が見直されたこともあり、輸入材から国産材の使用に切り替えをした住宅会社や工務店もあります。いずれにしても、実際の住宅価格がどのように変化するのかは、慎重に見ていかなければならない状況が続くと思われます。
最後に
相場に大きく影響を受ける材木は、高騰する時もあれば暴落をする時もあります。ただ残念なことに、高騰する時は急激ですが、下落する時は緩やかになる傾向があります。家づくりは、材料の高い安いや、補助金の有無といった目先の損得だけでなく、ご家族にとって本当に必要なタイミングや状況で進めるということが大前提であることは間違いありません。
外的要因に左右されることなく、しっかりと地に足を付けて、慌てたり(慌てさせられたり)、焦ったり(焦らされたり)することなく判断していきましょう。何か気になることがありましたら、遠慮なくご相談ください。
★家づくりは望む人生を手に入れる手段です。望む人生を手に入れられないとしたら、家づくりが成功したとしても、意味がないと私たちは考えます。
人生は家づくりだけで考えないで下さい。私たちと一緒に望む人生を手に入れましょう。この記事があなたの望む人生を手に入れるお役に立てれば幸いです。
それでは、また~^^/
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