この家の建坪はどのくらいですか?という質問について考えてみた
こんにちは。住宅コンサルタントのならざきです!
フィックスホームは、大津市・草津市・栗東市・守山市周辺で、高気密高断熱の省エネ・エコ住宅を建てる工務店です。
先日の見学会へご来場されたお客さまから、「この家の建坪(たてつぼ)はどのくらいですか?」とご質問をいただきました。見学する会場の建物のおおまかな面積を知っておくというのは、実際に自分の家を計画する上でも大切なことです。
この家の建坪はどのくらいですか?という質問について考えてみた
この「建坪は?」というご質問、実は多くの方からいただきます。しかしそもそも、この「建坪」という表現は、非常に曖昧です。いったい「建坪」とは何を指しているのでしょうか?
そこで今回は、「建坪」という言葉に焦点をあて、展示場や現場見学をする上での予備知識として身に付けていただくために解説しておくことで、より現実的で意味のある見学ができるというお話しをしたいと思います。
そもそも「建坪」とは何を表すのか?
実は「建坪」という言葉には、厳密な定義がなく、建築基準法の中にも、「建坪」という言葉はどこにも出てきません。建築基準法の定義としてある言葉は、「建築面積」や「延べ床面積」です。「建坪」という言葉には明確な定義がないので、その言葉を使う人によって意味が微妙に違うということがあります。
例えば、よく見学会場でお客さまとお話しをしていると、「この土地は何坪ですか?」と聞かれ、「約40坪です」とお答えした上で、「では建坪は?」と聞かれ、僕が「約35坪」です」とお答えしたとします。
お客さまが、「40坪の土地に35坪の建物が建物が建っているというのは、けっこうギリギリなので建ぺい率とか大丈夫なんですか?」という会話になったりします。
この会話の行き違い、皆さん、意味はお分かりになりますでしょうか?
誤解を生まないために
土地が約40坪というのは、お客さまも僕も共通認識です。しかし、お客さまのおっしゃる建坪というのは、1階の面積で、簡単にお伝えするなら、40坪の敷地のうち35坪の面積を使って家が建っていると伝わっています。
しかし僕は、40坪の敷地に、1階と2階の面積合計で、35坪の家が建っているという意味でお伝えをしています。つまり、この35坪の家の形が総2階建ての場合だと、40坪の敷地のうち17.5坪(1階部分の面積)を使って家が建っているとお伝えしているので、話しがかみ合いません。
ですから僕が見学会場で、土地と家の面積についてご質問をいただいた際には、「約40坪の敷地に、1階と2階の面積を合わせて35坪の家が建っています」とご説明しています。
最後に
家づくりをご検討されはじめ、SNSなどを活用し、記事や動画で学び始められた初期に、このような解釈の違いにより誤解が生まれやすい傾向があります。
せっかく実際に建っている建物をご見学されるのであれば、集まった情報が正しくなければ、その後の検討もしにくくなってしまいます。説明する側の僕らも、出来るだけ分かりやすく丁寧に、そしてイメージしやすくお伝えしなければなりませんので、日々、どのようにお伝えすれば正しく伝わるかということを社内でもシェアしています。
建築用語は、普段の暮らしでは使わない言葉もたくさん出てきます。何か気になることがありましたら、遠慮なくご相談、ご質問くださいね。
★家づくりは望む人生を手に入れる手段です。望む人生を手に入れられないとしたら、家づくりが成功したとしても、意味がないと私たちは考えます。
人生は家づくりだけで考えないで下さい。私たちと一緒に望む人生を手に入れましょう。この記事があなたの望む人生を手に入れるお役に立てれば幸いです。
それでは、また~^^/
4月 草津市野村 完成現場見学会のお知らせ
【リアル or WEB 完成現場見学会】
ミニマルな高性能エコ住宅
スタイリッシュな外観とムクの床が美しい2LDK28坪の家
■開催場所 : 滋賀県草津市野村
■開催日時 : 2022年4月15日(金)~17日(日)3日間
■開催時間 : 10:00~16:00まで
(ご希望日によっては、受付可能時間が異なりますのでご注意下さい)
※完全予約制の見学会です。
※WEBご予約の締め切りは、2022年4月15日(土)17:00まで。
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