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スタートアップ / ベンチャーで働く人事に持っていてほしいし、意識してほしい理不尽経験

こんにちは、あるいはこんばんは。
人・組織の困ったをハンズオンで解決に導く人事支援サービス」を提供している FiVE Inc. 代表の泉谷(@Show_Iz)です。

今回のコラムでは、スタートアップ / ベンチャーで人事をやる上で、わたしが個人的に大切だと思っている経験についてまとめていきます。

ちなみにわたしは21年の人事経験の内、スタートアップ / ベンチャーでの勤務経験が大部分(15年)を占めることからスタートアップ / ベンチャーの人事目線を前提として書き進めていきます。他の企業フェーズであったり、他の職種においても該当するかもしれませんが、経験がない中で無責任なことは言いたくないため、スタートアップ / ベンチャーの人事以外でアナロジー(類推)する場合は自己責任でお願いします笑。

さて、本題に戻ります。
わたしが個人的にスタートアップ / ベンチャーでの人事に大切だと思っている経験についてです。

端的にいうと「理不尽経験」を持っていることだと考えています。ふわっとしてますね笑。この理不尽経験は求人票における必須要件欄や求める人物像欄に記載されているケースは少ない気がしているので、もしこのコラムを読んで共感いただけたなら、ぜひ求人票に盛り込んでいただき、面接でヒアリングするなど活用いただけますと嬉しいです。よりよいマッチングにつながるんじゃないかと思います。

では、「理不尽経験」の詳細について、また、なぜそれを大切だと考えているのかについて、ここから具体的に解説していきます。

心が折れること。どんな人でも人生の中で1度や2度、心が折れたこと、もしくは折れかけたこと、ありますよね?わたしもあります。たーくさんあります。

例えば…

  • めちゃくちゃ難易度の高い目標を目の前にむかえ、いやーさすがにこれは無理だろ…

  • 気合を入れて、寝る間を惜しんで一生懸命に取り組んだのに全然成果に繋がらなかった…

  • 長期間に渡りコツコツ積み上げ続けてきたことがなんらかの理由で反故にされた…

などなど、いろんなパターンがあるかと思います。

しかしながら、上記の状態は実はまだ心は折れてないのです。言うなれば心に振動を感じている状態です。

わたしは漫画のONE PIECEが好きなのでONE PIECEの事例を持ち出すと、ONE PIECEには白ひげ海賊団船長で、存命中は四皇(世界中の海賊のTOP4)の一角に名を連ね、かつて海賊王ゴールド・ロジャーとも唯一互角に渡り合ったという大海賊である白ひげ(エドワード・ニューゲート)というキャラが登場します。

彼はグラグラの実の能力を保持しており、その能力とは大気を叩き、ヒビを入れることで、振動(震動)による衝撃波を生み出す能力で、大地を割ったりしちゃいます。つまり、上記の各事例は白ひげが大気を叩いて振動(震動)が起きた状態でしかないといえます。分かりづらいですね笑。
※漫画のキャプチャとかが利用できるともう少しわかりやすいんですがやめておきます

では、心に振動(震動)が届いたあと、折れる or 折れないの分岐は何で決まるでしょうか?

わたしは理不尽経験の有無で決まると思っています。過去に経験した理不尽経験が理不尽であればあるほど、心は折れにくくなります(= 理不尽耐性)。

理不尽な経験してますか?
人によっては理不尽だらけかもしれません。わたしも理不尽経験だらけです笑。

例えば・・・

  • 中高生時代の部活動

  • 新卒時代のXXXXXな経験

  • 上司からのXXXXXな意思決定

などなどこのコラムで書くのが憚られる内容のものから日常のささいなシーンまでちょっと考えるだけでもたくさん挙げられるかと思います。

理不尽の渦中にいるときはしんどいです。ツラいです。逃げたくなります。でも、ここで耐え忍んだ理不尽経験があるのとないのとでは、その後の人生に大きな差分がでるんじゃないかと思っています。仕事をしてると理不尽なシーンなんていくらでもあります。そのときに理不尽経験を持ってると、あの頃に比べたらまだマシだ!、とか、ナニクソー!!とかに転換させることができます。

つまり、折れずに済むのです。

スタートアップ / ベンチャーで人事をやっていても理不尽なシーンは散見されます。ですので、新たに人事メンバーを採用する際にはわたしの面接では過去に経験した理不尽エピソードを伺うようにしています。伺った理不尽経験(とオマケでそれをどう乗り越えたか)をもとに会社の状況や所属組織の状況とのフィット感を確認しています。

ここまではわたしがスタートアップ / ベンチャーの人事に求めたい話でした。

実はこのコラム、ここからがさらに重要です。いったん人事の話は終わりです。

理不尽経験。ポイントは生きとし生けるもののほぼ全員がなんらかの理不尽経験を持っているという点です。たぶん持っていない人はいないはずです。だから、心が折れそうなとき(振動を感じたとき)はそっと自分の胸に手を当てて、過去の理不尽経験と向き合ってみてください。対比してみるという表現が適切かもしれません。目の前の理不尽と過去に経験した理不尽。

過去の理不尽の方が勝っていたなら・・・大丈夫。
心が折れることなく耐えられます。だって過去に乗り越えたという実績があるから。

目の前の理不尽が勝っていたなら・・・おめでとうございます!
自身の理不尽経験をアップグレードする機会が訪れました。これに耐えると次また別の理不尽が訪れたときには今よりも強くあることができます。

ポジティブバカみたいな文章かもしれませんが、わりと芯は食ってると思います。ヒトは目の前のなにかを認知するとき、別の何かと比較した上で判断します。高校生の頃に甲子園を目指し、血反吐を吐きながら練習に耐えた経験がなくても大丈夫。目の前に現れ続ける理不尽に耐えるだけで理不尽経験を積むことができます。

なにやら熱苦しいコラムになってしまいましたが、ベンチャー/スタートアップの人事としては理不尽な経験をたくさん持っている方が適しているんじゃないかなと思ってるよ!、目の前の理不尽経験はしんどいけどアップグレードできるチャンスだよ!という心温まるコラムでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました🙏!

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