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1月12日(金):高速化する箱根駅伝のトレーニングとケア

先日にはテレビで放送されていたドキュメンタリー「もうひとつの箱根駅伝」を目にしましたので、本日はそれに関することを少しばかり。

こちらはお正月に行われた箱根駅伝の裏側を追った内容です。

当の箱根駅伝自体もリアルタイムで観ていましたが、今回のように別な視点からそれを眺めることで、より奥行きのある物語として箱根駅伝を捉えることができた気がします。

各チームなりのプランや監督、選手の率直な心情、箱根駅伝にいたるまでの苦労、選手やそれを支える家族など、いろいろなドラマが凝縮されていましたね。

私たちはフィットネスを生業にしているので、そうした観点から見たときの着目点は、やはりトレーニングやケアだったりします。

番組の中では大学史上最高順位の総合3位でゴールをした城西大学のトレーニング模様が映し出されていましたが、低酸素ルーム(人工的に高地トレーニング環境を作り出したもの)で追い込んでいる様子がありました。

「スパートの伸びが良くなった」という選手の実感、コメントもありましたが、低酸素ルームのようにトレーニングの質が高まっているのは間違いないでしょう。

今回も優勝した青山学院大は大会記録を更新しましたが、年々タイムが速くなっていく背景には、先に記したような練習環境の充実やカーボンプレートの厚底シューズといったツールの進化も寄与しています。

もっともシューズの進化はタイムの短縮という恩恵だけでなく、最近では身体への負担が増す弊害も指摘されるようになってきました。

カーボンプレートを搭載した厚底シューズは、踏み込んだ時の反発を前への推進力に変えて一歩のストライドを大きくしてくれますが、その分だけ身体への負担も大きくなっています。

スポーツ誌「Number」の記事では、選手のケガについて従来は膝から下の故障が多かったのに対して、同シューズが普及して以降は膝から上の股関節周辺や腰部の故障が増えている旨の関係者のコメントもありました。

やはり身体への負担が変わってきているのでしょうね。

そうした状況を受けてチームによっては厚底シューズを「履いていいトレーニング」と「履いてはいけないトレーニング」を切り分け、それを明示してメニューを組んでいるところもあるようです。

また故障をする部位が変わってきている状況を受けて、股関節周辺を強化するトレーニングをメニューに加えたチームがある旨も記事には記載されていました。

より高速化する箱根駅伝ですが、そこに対応していくためのトレーニングやケアのあり方も、それに応じたものに変わっていきそうです。

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