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猫バンバン
みなさんは、”犬派”ですか?”猫派”ですか?「犬は人につき、猫は家につく」と言われるように異なる性質を持った動物です。ちなみに私は”柴犬派”です。人につく犬のくせに、「退かぬ、媚びぬ、省みぬ」というどこぞの聖帝のような態度をとるところがたまりません。今回は、生物や寄生虫の話ではなく、ネコのせいであやうく事故になるところだった話です。
野良猫
普段私たちが”ネコ”と呼んでいるのは、生物学的にはイエネコという種類の動物になります。世界中の国で飼われており、愛されている動物ですが、ほとんどの国と地域の生態系にとっては外来種になっています。国際自然保護連合も「世界の侵略的外来種」にリストアップしており、ヒトの手によって持ち込まれたネコによって地域の固有種を含む生態系に影響を及ぼしているとのことです。しっかりと飼われているネコについては、問題ないのですが、野良猫の場合は狩りをするという本能がはたらき、爬虫類や昆虫や小型の哺乳類を捕食してしまうようです。この捕食による影響は大きく、日本では沖縄県のヤンバルクイナや鹿児島県奄美大島のアマミノクロウサギなどの希少種が野良猫によって捕食されているようです。
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家に帰ろうとしたら
私の職場の駐車場にも野良猫の親子がおり、職員らが餌をやるなどして面倒をみています。先月くらいに子供が産まれたようなのですが、その子猫がエンジンルームの広い私の車に入って休むようになりました。私の車に子猫が入り込んでいるという話は聞いていたので、私は帰宅する前にボンネットを叩く、中を覗いてみるなど、エンジンルームに子猫がいないことを確認するなど対策を講じておりました。しかし、この度私が帰宅するために車に乗り込んだところ、前方からネコの鳴き声が聞こえてきたので、まさかと思い、ボンネットを開けてみると、子猫が2匹こちらを見つめていました。同僚と一緒に、猫を呼ぶ鳴き声をスマホで検索して流し続けながら、おやつを見せて1時間ほどかけて救出しました。帰宅だからよかったのですが、これが出勤時なら遅刻は間違いなしでした。
ネコは暖かく狭い場所を好みます。車のエンジンルームは、それらの条件を満たしているだけではなく、風雨が入りにくく、周辺に比べても暖かい場所であるため好まれるようです。いつも私の車にだけ入ってくるのは不思議でしたが、もしかするとマーキングのようなことをしていたのかもしれません。
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防止対策
エンジンルームにネコがはいったまま発進するとパニックを起こしたネコがたいへんなことになることがあります。そもそも、侵入されることを防ぎたいのですが、音波発振器や忌避剤などを使用して侵入される可能性を下げるくらいしか方法はないようです。また、侵入されたらボンネットをたたいて追い出すかJAFやディーラーに相談するしかありません。JAFのサイトを見てみると、ネコの侵入による呼び出しがそれなりにあるようでした。
知っておくこと
私の場合は、駐車スペースの近くにネコがいることを知っていたので、気づくことができましたが、多くの人は自分の車にネコが入っているとは思わないでしょう。近所に住む方が猫を飼っていない、ペット禁止の集合住宅にすんでいるという場合でも、野良猫はいつのまにかいるものです。ネコは可愛いですが、野良猫は、先述したように野良猫は生態系にあまり良い影響をあたえないだけでなく、生活環境の衛生状態を悪化させることもあります。しかも、野良猫も病気にかかったり、カラスなどに襲われたりと可哀想な目にあっています。
しかし、野良猫が悪者にされたり、可哀想な目にあったりするのも、もとはと言えば飼育を放棄した人間がいることが原因です。野良猫については、保護や環境への影響についてネット上などで議論が交わされており、企業や保護団体がかなり詳しくアナウンスしていました。私は今回のことがあるまで野良猫のことを意識していませんでしたが、車への侵入以外にも私たちの生活に関わっていました。できることはなかったとしても、知っておくことは大切なのだと感じた一件でした。