詩〜beast
私は平和主義
誰かの悪口を言うのも聞くのも嫌だ
安定した平和が好き
温和な生き物
と自分では思って疑わない獣
敵意を剥き出しに向かって来られると
牙を剥く
鉤爪をしまったまま我慢は出来ない
敵意を持って向かって来られると
温和な顔は牙を剥いた獣にすげ替わる
内なる獣はひとたび表に出れば
待ち構えていたかの様に
もう制御は効かない
獲物を捕らえるかの如く威嚇し攻撃する
温和な生き物に戻った時
必ず後悔と反省で心は地の底まで沈む
何故抑えられなかったのか
何故我慢出来ないのか
獣には獣なりの正義がそこにはある
自分からは決して先制攻撃はしない
獣は自分の平和を乱す者に対してだけ攻撃をする
守りたい平和がある
守りたい気持ちが強いからこそ
獣は誰よりも強くなる
私は平和主義
安定した平和が好き
温和な生き物だと思って疑わない獣
内なる獣も平和が好き
その平和を土足で踏み荒そうとする者には
容赦なく牙を剥く
守るべき平和のために
beast