プロスピを振り返る野球シーズン2022⑥ー短期決戦
シリーズ全体で14試合戦った記録。昨シーズンは12試合。
はい。16.5ゲーム差を覆す旅が始まります。CS要らない論争を巻き起こしてやろうという事ですね。
シーズン最終盤
シーズン最終盤の12試合は、綿密にローテーションを組んだ。
10勝チャレンジを行う投手がいたこと、若手の登板機会を組みたかった事がその理由である。
野元、岩佐、羽鳥に全然勝ちが付かずシーズンギリギリにようやく10勝という形だったが、目標は達成。最後の六試合を五勝と状態を上げてクライマックスシリーズに挑めた。
CS1st
本拠地で迎えられるクライマックスシリーズファーストステージ。
第一戦(10/8)
第二戦(10/9)
第三戦(10/10)
益田や中崎など信頼している投手は当然の連投。公文と中崎は三連投となっているが、短期決戦とはそういうもの。
CS Final
16.5ゲーム差をひっくり返す大勝負。9月28日に無失点に抑え状態が上向きの岩佐に託す。
第一戦(10/12)
第二戦(10/13)
野元を引っ張りすぎたきらいもある。スパッと交代すべきだったか。
第三戦(10/14)
先発四枚で、羽鳥には不安が残り岩佐には無理させられない状況があって大谷を中3日での起用。左腕リリーフに中後や竹島の芳しくなかった投手に任せるのではなく、藤岡や田口といった力のある投手を入れる事でブルペンの底上げを狙ってもいた。
八回から益田の選択肢もあったが、対左打者ということで公文の起用。しかしそれが誤算となった。最も、まだシリーズ全体でチャンスがあると考えていたので益田ではなく根岸起用になっている。
第四戦(10/15)
連敗で後がなくなったチームは羽鳥のリベンジに期待した。そもそも無理をしてファーストステージから勝ち上がってきているのだから、多少の困難は楽しめるというもの。
逆転、勝ち越しと劇的な試合。土壇場で勝てるチームだった。
第五戦(10/16)
2勝3敗と踏みとどまっているロッテだが、起用できる先発投手には限りがある。岩佐はまだ休養が足りていないし、かといって野元を中2日で起用するわけにはいかない。
ここはショートスターターで藤岡の起用となった。
藤岡貴裕はだめだった。左打者の多いソフトバンク打線だが左投手を苦にしないのでそこまでアドバンテージはない。苦しい形で二番手の石川歩へ繋いだ。
大舞台を知る石川歩にここは立て直してもらいたい。
藤岡のあとを継いだ石川歩が見事なピッチング。根岸に無理をさせてしまっているが、予定通り繋いでいった。西野が2イニング投げてくれたことに尽きる試合結果。
第六戦(10/17)
かなり疲労がたまっている投手陣。中3日で野元を起用しつつ石川歩と田口にも無理を言った。
久しぶりの敵地での美酒。
二位からの通過という経験もチームに加わった。
クオリティスタートを達成。最低限の仕事。ピンチを招き、失点もしたがリリーフは大変な中抑えてくれた。
☆CS九試合の投手起用
CSは最長の試合数を戦い、時には負担を掛けながら勝ち上がった。投手起用を振り返っていく。
1st1・野元7 2/3、公文1/3、中崎1
1st2・羽鳥1、藤岡2、中崎1、公文1/3、石川直2 2/3、根岸1、益田1
1st3・大谷8、益田1、南1、西野1、公文0、中崎1
Fin1・岩佐6 2/3、公文1/3、根岸1、益田1
Fin2・野元6 1/3、田口2/3、中崎1
Fin3・大谷5、南1、西野1、公文2/3、根岸0、田口1/3
Fin4・羽鳥2 2/3、中崎1 1/3、南1、田口2/3、西野1 1/3、益田3
Fin5・藤岡1/3、石川歩2 2/3、根岸1 1/3、公文1、中崎1 2/3、西野2、益田1
Fin6・野元6、公文1/3、南2/3、西野1、益田1
全九試合で三試合に先発したエース野元はMVP級の活躍だった。
中継ぎ陣もかなりの登板過多となっている。マネジメントした結果とはいいがたいが、先発が早い回に降りる試合も多く致し方なかったか。
公文が7試合、中崎が6試合に登板し、勝ちパターン以外に負担がかかっている。勝ちパターンの投手で見ると、南が4試合西野が5試合、益田が6試合に投げておりこちらも投げまくっている。
石川直也と石川歩が1試合に留まっているが田口3試合に根岸4試合と連戦続きのシリーズで全体的に良く投げている。特に田口は中継ぎ専門でないし根岸もルーキーなので良く投げたと言えそうだ。
回跨ぎも行った起用でめちゃくちゃにも見えるがこれで勝つことが出来た。
日本シリーズに向けてどう考えるか。
エース野元に大谷と岩佐を加えた三本柱は登板するとして、四戦目に誰を登板させるか。そこでチームは開幕時エースとして期待をされていた石川歩の調子が戻ってきたと期待をし、四戦目起用を決めた。
リリーフの方は、勝ちパターン三人に加えて中崎根岸田口の三名で良し。日本シリーズに向けてチームの起用法を固めて向かう事が出来る。
以下は昨年度の記事。
日本シリーズ(VS広島)
二年連続のカードとなった日本シリーズ。連覇がかかる千葉ロッテ。
第一戦(10/22)
第二戦(10/23)
投手に打席が回るセリーグ主催試合。投手の交代が難しい。回跨ぎ起用が出来る選手に(田口1.1藤岡1)長いイニングを任せなかったことが祟ったか、最終回には不調の公文をマウンドに挙げることになり敗戦。
三戦目(10/25)
ホームランを打ち合う頂上決戦。
逆転に次ぐ逆転でロッテが勝利。2勝1敗とした。
大谷が試合を作りリリーフも安定。安定しているリリーバーがチームの骨子でこれがうちの勝ち方というところ。
第四戦(10/26)
ビハインドにて藤岡の起用。負担軽減のつもりなのだが、それほど負担軽減になってないかも。
なんにせよ、水沢と横田の活躍と勝負強さで王手を掛けた。
第五戦(10/27)
チームのエースが勝負を付けに来る。最終戦まで縺れれば準備できるように、エースは第五戦に置くのが短期決戦を戦う味噌。
見事勝利。日本一となった。
水沢が日本シリーズMVPに。そして優秀選手賞に選ぶとしたら野元と横田だろうか。
☆日本シリーズ五試合の投手起用
1・野元6、南1、西野1、益田1、中崎1
2・岩佐4、田口1 1/3、中崎2/3、南1、西野1、益田1、藤岡1、根岸1、公文1/3
3・大谷6 2/3、中崎1/3、南1、公文1/3、根岸2/3
4・石川5 1/3、西野2/3、藤岡2/3、中崎1 1/3、益田1
5・野元5、田口1、根岸1、西野1、益田1
益田と西野、中崎は4試合、南と根岸は3試合、田口と公文、藤岡は2試合に登板。公文は対左だけに登板させようとしたし(第二戦はアレ)田口は回跨ぎもさせ、CSの反省を活かした起用が出来た。
第二戦と第三戦の間に移動日があるとしても、やはり四試合は良く投げている方だ。(CSから続く、根岸連投0はよくマネジメントした)
益田と西野は日本シリーズ無失点。西野に至ってはポストシーズンで一試合も失点していない。これは素晴らしい数字であった。
先発として3勝した野元の活躍が目立つし、大谷と岩佐もやり遂げた。そしてなにより強力リリーバー陣の活躍であろうか。高卒ルーキーの根岸もよくやったと思う。ちょっと投げさせすぎです。
日本シリーズで40人枠
最後におまけで40人枠