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『支え合う教育』が注目されている

  12月25日の朝、NHKのニュース番組を見ていた。

  番組では、フィンランドの高校生と教員が日本の教育を学ぼうと日本の小学校の現場(東京都の小学校)を視察している様子が描かれていた。映画「小学校~それは小さな社会~」がフィンランドで公開され、日本の教育に対する反響が大きかったからだそうだ。

 かつてフィンランドの教育は、世界一の水準にあったが、近年は個性や自由を重視した教育がかえって協調性や規律を失わせたのではないかと自国の教育の方向性を見直す動きがあるのだという。

 フィンランドの教員たちが圧倒されたのは全校児童による運動会の練習の風景。個人主義を重んじるフィンランドでは、学校行事が少なく、全校でチームに分かれて競い合う運動会はないのだそうだ。

 さらにフィンランドの教師たちを驚かせたのが、学級会(特別活動)だ。
   子どもたちが話し合いをする姿を見て、フィンランドの教師たちは、「フィンランドにはこういう授業がない」「デスカッションはすべて教師が主導する」「子どもたちだけで話し合えるなんてありえない」などの感想を述べていた。

 次のような感想を持った教師もいた。

 「フィンランドの子どもたちに伝えたいのが、『チームで助け合うというコミュニティー精神』だ。彼ら(フィンランドの子どもたち)は、自分自身のことばかり考えることに慣れてしまって私は少し心配だ。」

  そして番組は次のようにコメントしている。


「集団の一員として認め合い、助け合う。日本の小学校の日常が価値のあるものとして世界に広がっている。」

 互いに認め合って、支え合う教室、授業。個別最適な学びが展開される中で、その子が必要であれば協同的な学びを重視し大切にしていく。

 日本の教育のよさ、とりわけ学び合い、聴き合う学びがもっと注目され、大切にされてもよいと考えるし、私たちのこれまでの取り組みに自信をもって進んでもよいと感じている。

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