喧嘩もしない仲の良い家族はいい家族なのか?
「テレフォン人生相談」という番組をご存知でしょうか?
今回は、その中で、とてもいい話だなと思うことがありましたので、一部文章に書きおこしてみました。
加藤諦三先生のコメントより一部抜粋
突然辞めるという人の心理
本当にそうだなあと思って聞いていたんですが、例えば、いつも文句を言っている人ほど、今の職場に執着して辞めず、あまり文句を言わない人のほうが、突然「辞めます」と言い出すことがあります。これは、職場ではよくある話ですよね。
周りから見ると、普段おとなしく、従順そうで、辞めるなんて考えもしなかったような人が、実は不満を溜め込んでいて、ある日突然辞めてしまう。周りに対する不信感や、「話してもどうせ否定されるだけ」「理解してくれない」「説教されるに決まっている」「自分の利益のことしか考えていない」という失望感が募り、最終的に心のストレスを抱えきれず、突然の退職という形で表面化する・・・。
突然、別れを切り出す人の心理
恋愛や夫婦関係においても、突然別れを切り出されたケースは、相手の心のストレスに気づけなかったことが原因であることが多い気がします。もしくは、気づいていても軽く考えてしまい、結果として相手がストレスを溜め込んでしまう。そして最終的には、突然縁を切られてしまう・・・。
突然の別れに驚く側は「まさか」と思いますが、心理的には「そうなるよね」と思えることが多いのかもしれません。
不満を言える環境
だからといって、何でもかんでも言えば良いわけではありません。会話の「ドッジボール」のような状態は、やはり良くないですよね。しかし、少しの不満でも言える環境は、ある種の健全さを保つものだと思います。
できることなら、喧嘩になる前に何とかしたいですが…。
日頃の会話から見直す
「この人と話したくない…」。そんな状況になる前に、小さなすれ違いがたくさん積み重なっているはずです。その小さなすれ違いの多くは、やはり会話に原因があるのではないでしょうか。
空のコップに水滴が一滴ずつ落ちていくと、最初は目立たず大したことがないように見えますが、その小さな一滴も、一定量を超えると溢れてしまいます。ストレスも同じような側面があるのではないでしょうか?
このnoteでは、会話のキャッチボールにおいて「言葉の裏にある目的」を読むことが非常に大事だと書いてきました。「言葉の裏にある目的」とは、別の言い方をすれば「発言の動機」です。私は、言葉には、基本的に、すべて動機があると思っています。その「発言の動機」を理解しようとすることが、表面化していない心のストレスに気づく第一歩になると思います。
行動と動機は分けて考える
以前の記事でもリンクを貼りましたが、加藤諦三先生のYouTubeチャンネルで、表面的な事象だけでなく、その動機から物事を考える重要性について話されています。興味があればぜひ見ていただければと思います。