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醜さを愛せ
2025年2月26日(水)朝の6:00になりました。
不安の解消は、いつだってひとつずつ。
どうも、高倉大希です。
この人は、おもしろい。
そんな魅力的な人は、共通してふたつの特徴をもっています。
ひとつは、ちょっとイタいこと。
もうひとつは、ちょっと可愛いことです。
プライドと恥じらいをもっている、と言ってもよいのかもしれません。
お笑い芸人さんなんかはとくに、これらが顕著に表れます。
文章を書くうえでは、イキり成分を適宜、調整したほうがいいんです。イキりすぎると「寒い」「イタい」ことになる。かといって、まったくイキってない文章は、「その人らしさ」が感じられなくてつまらない。
どうにもこうにも偏っていて、側から見るとイタい人。
でもそんなイタさが、その人らしさでもあります。
どうにもこうにも間違っていて、当人はとても恥ずかしそう。
でもそんな恥じらいが、その人らしさでもあります。
魅力的な人たちは、イタさと恥じらいを往還しながら訂正を重ねます。
そんな変わっていく様もまた、その人の魅力になるわけです。
30歳、40歳になったら20歳のころと考えが違うのは当然だし、50歳、60歳になってもまた変わってくる。同じ自分を維持しながら、昔の過ちを少しずつ正していく。それが老いるということです。
あいつは、キモい。
あいつは、調子に乗っている。
子どもたちは簡単に、他者のことを蔑みます。
他者を悪く言うことで、自分の身を守ります。
相手の魅力に気づくだけの度量を、自分がもち合わせていないだけだ。
そう思えない幼さを、内に抱えているわけです。
たとえ相手が自分の希望通りに動いてくれなかったとしてもなお、信じることができるか。愛することができるか。アドラーの語る「愛のタスク」には、そこまでの問いかけが含まれています。
イタさに全振りしてしまうと、恥じらいがなくなります。
だからといって恥じらいに全振りすると、イタさがなくなってしまいます。
魅力的な人たちは、この塩梅が上手です。
訂正を重ねた先で、無意識に塩梅が行われています。
今日のタイトルは、ドラマ『リーガル・ハイ』の古美門先生の台詞です。
醜さを愛せるだけの度量を、つねにもち合わせていたいものです。
毎朝6時に更新します。読みましょう。 https://t.co/rAu7K1rUO8
— 高倉大希|インク (@firesign_ink) January 1, 2023
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