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好きなものを好きになってほしい
2023年7月16日(日)朝の6:00になりました。
二日酔いだろうが、毎朝6:00はやってきます。
どうも、高倉大希です。
自分が好きになったものを、他者にも好きになってほしい。
だれしもが、こんな願いをもっています。
言い換えるならば、共通言語がほしいということです。
おなじ対象に対して、おなじ言語で語りたいわけです。
デートの定番が映画館である理由も、これとおなじです。
おなじ対象に対して、おなじ言語で語らうことを、誰しもが望んでいるのです。
たとえば『源氏物語』のなかに描かれている、人が人に対して抱くさまざまな感情。それはいまの人たちが抱える悩みや情熱とまったく同じものだと思います。好きだという気持ちを伝える手段は、手紙からメールやLINEに変わってるかもしれないけれど、どうしようもなく人を突き動かす感情みたいなものは、『源氏物語』に書いてあることとなにも変わらない。
共通言語をもってさえいれば、はじめから仲よくなれます。
はじめて会った人だったとしても、おなじ話題で盛り上がれます。
ファンクラブやオンラインサロンは、この特徴で成り立ちます。
ただし、言語がおなじだからといって、感情もおなじだとは限りません。
ほんとうに好きなバンドの話ほど、案外合わなかったりします。
話を進めていく中で、好きだと思っているポイントがまったくちがうことに気づいたり。
「こいつ、じつはあんまり好きじゃないな」ということに気づいたり。
「共通言語をもっている」という期待値が高ければ高いほど、実態との差分も大きくなってしまうのです。
ロックンロールは、お前の抱えている問題を解決してはくれないだろう。ただ、それを抱えたまま、踊らせてくれるだけだ。
だからこそ、説明のつかないものを説明する「宗教」は、多くの人を抱えます。
はじめから説明できないものを扱っているので、人によるズレが起こりづらいというわけです。
ある種、こうして文章を書くことだって、共通言語づくりの一環です。
毎朝書きつづけることで、言語のズレが埋まっていきます。
それを「いい」と思った自分自身を洞察しないことには、ユーザーにその魅力は伝わりません。なぜなら、あなたとユーザーは同じ人ではないのですから。
この人がおもしろいと言っているということは、まちがいなくおもしろい。
こうなってしまえば、最強です。
毎朝6時に更新します。読みましょう。 https://t.co/rAu7K1rUO8
— 高倉大希|インク (@firesign_ink) January 1, 2023
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