
坂本龍一の『Opus』に引き込まれて
2024年9月3日(火)朝の6:00になりました。
芸術は長く、人生は短し。
どうも、高倉大希です。
坂本龍一に憧れて、Jacques Durand の眼鏡を買った。
ずいぶんと、昔の話です。
買ったはいいものの、普段づかいをするには存在感がありすぎます。
自分にはまだ早かったかと、しばらくケースに眠らせていました。
2023年3月28日、ひさしぶりにケースを開けました。
いまから、1年とすこし前の話です。
眼鏡は確かに今の僕にとって必需品。しかし、こういったアイテムに依存しすぎるのも自然ではない気がします。そのため時々、眼鏡を外して窓の外などを眺めています。もちろんその時は裸眼ですからハッキリ見えないこともある。けれど見えないままボーッと過ごす時間が、気分転換には有効であるように感じます。
浴衣姿で『RYDEEN』を演奏する3人の映像が、YouTubeに残っています。
自分でもよくわからないのですが、この映像が大好きで定期的に観ています。
異常なリズムキープをかます高橋幸宏さんは、2023年の1月に亡くなりました。
そして教授こと坂本龍一さんは、同年の3月に亡くなっています。
ついこの間、是枝監督の『怪物』でピアノを聴かせてくれたばかりじゃないか。
そう思わざるを得ない、タイミングでした。
体調のことがあったので、あきらめる覚悟もしていたのですが、すぐに観ていただいて、全部を引き受ける体力はなかったけれど、音楽のイメージが浮かんだので、形にしてみますので、気に入ったら使ってくださいと、お手紙をいただきました。
そこから、1年とすこし。
最後のコンサートを収録した『Opus』の、劇場公開が決定しました。

東京まで観に行こうかと思ったのですが、なかなか予定が合いません。
どうにかして、観れないものか。
そんな夢を、つい先日ようやく叶えることができました。
運よく、近くの劇場で公開されることが決まったのです。
2年以上となる闘病生活を続けていた彼が、最後の力を振り絞り演奏した映像収録は、2022年9月、坂本が「日本でいちばん音のいいスタジオ」と評する東京のNHK509スタジオで8日間に渡り行われた。
何をもって、死とするか。
ちょうど ONE PIECE が盛り上がっていますが、まさにこの問いに直面しました。
たしかに、教授は亡くなりました。
しかし、彼が残した音楽はいまを生きる人々の魂を震わせ続けています。
今日も、Jacques Durand をかけて出かけよう。
あのころよりはほんのすこしだけ、似合うようになった気がします。
毎朝6時に更新します。読みましょう。 https://t.co/rAu7K1rUO8
— 高倉大希|インク (@firesign_ink) January 1, 2023
いいなと思ったら応援しよう!
