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影響を受けすぎて乗っ取られてしまう人たち


2023年9月7日(木)朝の6:00になりました。

病的なまでに思慮深い奴の思考さえ遠く及ばない。

どうも、高倉大希です。




同僚がおひるごはんに、カップ焼きそばを食べていました。

その日の帰りにコンビニで、カップ焼きそばを買いました。


観ていた映画に、車のサンルーフを開けてそこから手を出すシーンがありました。

その日の帰りに車のサンルーフを開けて、そこから手を出しました。


だれもがなにかの影響を受けながら生きています。

なんの影響も受けずに生きている人なんて、この世にひとりもいやしません。


両手を同じ容器に入れているのに、冷水につけていた方の手は水が熱い湯のように感じ、最初にお湯につけていた方の手は水が冷水のように感じているのです。重要なのは、同じもの(今回の例では常温の水)であっても、その前に起こった出来事次第で、まったく違ったものに思えてしまうという点です。

ロバート・B・チャルディーニ(2021)「影響力の武器」誠信書房


ときどき、びっくりするくらいに影響を受けやすい人と出会います。

簡単に影響を受けすぎて、もはや乗っ取られているのではないかとすら思います。

カルト宗教やマルチ商法にハマる人たちにも、きっとこの傾向があります。


決して自我がないから、簡単に影響を受けてしまうというわけではありません。

むしろ自我があるからこそ、影響を受けやすくなります。

自我を超えるものに出会ったと感じた瞬間に、ころっとなびいてしまうのです。


自立心だ。自分自身を頼りにする気持ちだ。自分以外の物事に必要以上に影響されないことだ。お前が自分自身を成長させるしかないのだ。

村上龍(1993)「すべての男は消耗品である Vol.2」角川書店


つよい風が吹くと、木は折れてしまいます。

なぜなら、木は硬いからです。


一方で草は、つよい風が吹いても折れることがありません。

なぜなら、柔らかいからです。


外部からの影響に乗っ取られないためには、柔らかさが必要です。

柔らかく影響を受けて、養分にしてしまわなければなりません。


そこから吉本さんのご自宅をしばしば訪ね、いわば門前の小僧のように話を聞きに行くようになりました。仰ぎ見るような「師」ではなく、「近所にいる、宝物のような普通のおじさん」として、話を聞いていたんです。

糸井重里、古賀史健(2018)「古賀史健がまとめた糸井重里のこと」ほぼ日


影響を、拒んではなりません。

影響に、乗っ取られてもなりません。






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