中期計画の作成方法について!
こんにちは、予算管理に特化した税理士&コンサルタントのT.Hiroです。
前回記事で事業再構築補助金やものづくり補助金についての情報についてお伝えしましたが、今回は中期計画の目標指標についてお伝えしたいと思います!
(前回記事もご参照ください!)
1.中期計画の必要性について
中期経営計画は、中小企業から大企業まで、全ての企業で作成することがある、
一般的な経営ツールであると思います!
しかしながら、実際に中期計画を作成し、運用し、3~5年後にその結果を評価するという、
PDCAのサイクルを回せている企業は意外と少ないです!!
とくに、作成段階から、「いつかは中期計画を作ろう・・」と考えている経営者さんは多くいらっしゃいますが、実際にアクションに移せている方は少ないという印象です。
中期計画は企業が目指すべき方向性を数値にて明示する絶好の機会であり、
これを活用することで、月次や年次単位よりもより広い・長い視点で経営目標を管理できるようになります!
そうすることで、目指すべき姿からみた当社の現在地をは俯瞰的に把握することができることが、中期経営計画を作成する上で、最も重要なメリットといえます!
2.中期計画を5つの指標に分類
中期計画・目標は合理的な「数値」で設定しなければなりません。
また、目標となる数値は、「○○円の利益」といった金額そのものか、「○○率」といった経営指標で設定することになります!
そこで、中期計画を5つのフェーズに分類し、それぞれの目標値を作成していくことで、企業経営に必要な様々な面を計画でカバーすルことができます!
● 総合力
● 収益性
● 効率性
● 安全性
● 生産性
これらをバランスよく組合せ、重要なKPIを定めることで、
効果的な中期を作成することができるようになります!
3.(1) 総合力
総合力は、資産を効率的に活用してどの程度の利益をあげているか、を知るための指標です。
すなわち、投下資金(=資産)を利用して事業を行い、その結果としてどの程度の利益を計上できたかを検証します。
具体的には、経常利益や営業利益を総資産で割ることで計算します。
中堅・中小企業においては、特に営業利益を活用した総資産営業利益率を重視すべきです。
営業利益は、会社の本業の儲けを示します!
したがって、この総資産営業利益率が高ければ高いほど、本業において少しの投資で大きなリターンを得ていることを意味します。
すなわち、商売がかなり順調にいっているといえます!
この総資産営業利益率をライバル会社と比較してみると、はっと気づくことが多いものです。
例えば、自社とライバル会社の総資産が同じ100であったとします。
ここで自社の営業利益が5であれば、自社の総資産営業利益率は5%です。
その時、ライバル会社の営業利益が8であれば、総資産営業利益率は8%です。
すなわち、同じ金額の資産を使っても(言い換えれば、同じ資金を投入しても)ライバル会社の方が儲けているのです!
どうして差異が発生しているのか徹底的に分析すべきです。
これが経営分析を会社経営に活用していくということです!
総合力は中期計画の1つの指標として確実に織込むべきものといえます!
最後までお読みいただきありがとうございました!
次回は、中期計画について引き続きお伝えしたいと思います!
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