予算管理の段階的な導入
こんにちは、予算管理に特化した税理士&コンサルタントのT.Hiroです。
前回記事で、「事業再構築補助金」について、申請期限延長の情報や、採択後の事後フォローなどの情報をお伝えしましたが、今回は予算管理を3フェーズに分ける点について、お伝えしたいと思います!
(前回記事もご参照ください!)
1.予算策定は財務情報から!
予算策定の手順は、大きく3つにわけることができます!
1. 財務情報の作成
→ 利益計画など
2. 非財務情報の予算作成
→ KPI、歩留率、操業度など
3. 行動計画の策定
→ 1.2を達成するために必要なActionの明確化
そのなかで、まず着手すべきは利益計画の策定と言えます。
2.利益計画とはそもそもなにか?
利益計画とは、
会社のビジョン・ミッションを実現するための中長期事業計画を実現していくために、短期的な目標として定める数値目標です。
売上高、限界利益、営業利益、損益分岐点売上高、労働生産性などの目標値を設定することになります。
そのため、まずはゴールを決めるイメージで、最初に財務情報の計画を立てることになります!
3.利益を底上げする方法は・・・4つ!
利益計画において、利益を底上げする方法は大きく4つあります!
‣Volume Up / 売上を増やす(販売量UP)
→粗利益率一定のもと、販売数量が増加すれば売上・利益が増加する。お客様の母数や取扱点数を増やすことで実現できるため、比較的取り組みやすいです!
‣Price Up / 粗利益率を上げる(販売価格UP)
→より付加価値の高い商品・サービスを提供し、売価を上げる。販売量Upに比べて、価格Upはハードルが高いため、技術力を高め、顧客信頼を強固にしていくことで実現できる。また、高付加価値な商品・サービスの提供によって、世間・業界の評判が良くなると、新規顧客のキャッチアップにもつながります。
‣売上原価を下げる(変動費を下げる)
→いわゆるコスト改善の推進。変動比率が下がれば、その分限界利益率が上がるため、利益改善に直結します。
具体的方法としては、
・外注していたものの内製化
・仕入単価・外注単価の交渉
・仕入先の絞り込みによる値下げ
・技術力向上による原材料・燃料費の削減
などが挙げられます。
ここをどれだけ削減できるかが、技術者の力量です!
‣固定費を下げる
→固定費削減は、一言でいうと難しいです!
理由は、固定費の大層は人件費と減価償却費だから、
競争力の源泉を失ってしまうことになりかねないからです(もちろん、無駄な人件費や設備は削減すべきだが)。
一般経費は削減余地があるが、削減効果は限定的なことが多いです。
製造業であれば、財源削減とともに、設備操業度を高め、単位当たり固定費の削減を目指すことも重要となります。
最後までお読みいただきありがとうございました!
次回は、予算策定のうち、非財務情報の予算作成についてお伝えしたいと思います!
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