金風のゆくえ
黄金(こがね)色の光を浴びて
ヒガンバナが
ひらいた
まっ赤なゆびが
天を指してから
ゆったりと
ひらく
秋祭りの近づく空へ
笛の音が
風にいざなわれて
舞い上がる
花ひらくたびに
ゆさゆさと
稲穂が喝采する
赤い曲線の
繊細なかさなりを
するんと
風が透り抜ける
くすぐったくて
くすぐったくて
笑いながら
身をよじる
蝶のささやき
いちめんの稲穂に
ぽつかりと
四角い空間
暗い空洞
ヒガンバナは
悲しんだ
去年まで
にぎやかなひとときを
共に過ごした
タケさんの田んぼ
おれたちも来年はどうかな
ザザザザザザ
ザザザザザザ
一陣の金風(きんぷう)が
波を高く立てて走る
ヒガンバナたちが
振り子のように
揺らぐ
△▼ ▲▽ △▼ ▲▽ △▼ ▲▽
ここ東海地方は
秋雨の日々が続いています。
秋雨って、こんなに激しく降ったかなあ。
夜中に高鳴る雨の音で目を覚ましました。
今回は、「岩屋観音の来歴」シリーズをお休みして、
季節をテーマにしました。
米、農業に関しても思いをこめました。
こんなふうに農業を疎かにしていたら、
日本は滅びますね。
食料がなくなったら、イモを作れなんて、
どういうことでしょう?
今回の画像のような田園風景を
高架産業道路建設から守りたいと
地味に活動しています。
関心のある方は、
「浜松湖西豊橋道路を考える会」のホームページも覗いてください。
来週も水曜日か木曜日に更新する予定です。
また見に来てください。
私もみなさんのページを訪ね、楽しみたいと思います。
◆◆◆ ◇◇◇ ◆◆◆ ◇◇◇
noteへの投稿から生まれたフォトポエム集です。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?