
マーケティングっておもしろいよね
最近、マーケティングに携わる人が増えてきた半面、「マーケティング」という言葉自体に嫌悪感を抱く人もよく見るようになった。
最近では、吉野家の元常務による生娘シャブ漬け発言があったが、この元常務が業界では有名なマーケターだったこともあり、「マーケティング」と「シャブ漬け」を結び付けられている様子も見られた。
吉野家の牛丼以外の高級な?食べ物に目を向けさせない意も含まれていたと思うが、これは本質的なマーケティングとは言えないのではないかと思う。利益追求のための超合理的な考えとしては良いのかもしれないが、マーケティングとはあまり言ってほしくない。
マーケティングとは何か
そもそもマーケティングをどう定義づけるかも人によって変わってきそうだが、私は「モノ・コトと人を結びつけること」だと思っている。
もちろん、企業であれば最終的には利益を追求していく必要があり、その手段として様々な手法を駆使していくだろうが、根源はこの定義が良いのではないかと思う。
人が商品を購入したり、もっと言えば何かアクションを起こす時というのは、その行動に魅力を感じている、価値を感じているからだろう。
では何をもって人は魅力を感じるのか。
この部分と、自社の商材を結び付けていく。
どうやって概念から戦術に落とし込んでいくのか
事業の立ち上げであれば、「どのような人にどのような思いをしてほしいのか」から考えていく。
最初から「儲かれば何でもいいや」で考えていると、この部分が疎かになり、マーケティングの解像度や担当者の意欲が落ちるので、可能であればここは入念に考えたい。
「どのような人にどのような思いをしてほしいのか」が定まってきたら、「どういう時にその思いを抱くのか」を考えていく。
あくまで、こちらかアプローチする前提ではなく、日常的に人がどう思うかを考える。(客観的な思考のため)
上記とは似て非なるものだが、次に提供者視点で「どうしたらその思いを抱いてもらえるのか」を考えていく。
より現実的に考えるのがミソ。
ここではリサーチの手法を使うのも勿論良い。
次に「その思いを抱ける商材はどんなものか(商品設計)」、「商材の魅力が伝わるにはどうすればいいのか(LPや販促物作成)」、「商材の情報を届けるにはどのような手段を取ればいいのか」という流れでどんどんミクロな戦術に落とし込んでいく。
このミクロな戦術しか重視していないと、自分たちが何のためにマーケティングをやっているのか分からなくなり、結果的に利益重視のシャブ漬け思考になってしまう可能性がある。
まとめると以下のような流れになる。
「どのような人にどのような思いをしてほしいのか」
↓
「どういう時にその思いを抱くのか」
↓
「どうしたらその思いを抱いてもらえるのか」
↓
「その思いを抱ける商材はどんなものか(商品設計)」
↓
「商材の魅力が伝わるにはどうすればいいのか(LPや販促物作成)」
↓
「商材の情報を届けるにはどのような手段を取ればいいのか」
この流れでワクワクした人がいれば、ぜひマーケティングを学んでみてほしい。
マーケティングを楽しむために
分析手法やチャネル戦略のようなミクロな視点ばかりが先行しているような気がするが、マーケターは何故マーケティングをやっているのか、マーケティングの面白さはどこにあるのか、そもそもマーケティングってなんだろうというような概念的な部分から見つめ直してもいいのかなと思う。
webマーケティングやIT領域は情報の更新が早く、常に勉強していかないとついていけなくなるが、根底に面白さを感じている人であれば、勉強も苦にならないと思う。
あくまで根底にあるのが「マーケティング楽しい!」であれば、より深く楽しむために自然と調べるアクションに繋がるイメージ。
まぁ手法や目先の利益ばかりに捉われているとシャブ漬け思考になっちゃうよってお話。
楽しんで真摯にマーケティングに取り組める人が増えると、日本はまだまだ良くなると思う。
私もそんなマーケターになれるよう日々精進していきたい。
と、マーケティングについて思っていたことをざっくり書いてみました。
もしよろしければ、スキやフォローなどいただけると幸いです!
当ブログは「にほんブログ村」のランキングに参加中です