モーニング娘。'24「なんだかセンチメンタルな時の歌」すごいぞ、この曲…
モーニング娘。’24 の待望の新曲が発表された。
先日の春ツアー千秋楽で初お披露目され、公式チャンネルで動画が公開された。
公開されたことは知っていたが、日々のバタバタでなかなか時間が取れず…数日後にふと思い出して鑑賞した。
もう、度肝を抜かれた。
とにかく感想をどこかに吐き出したい衝動にかられ、noteを開いた。
私はこう解釈した
なんなんだ、この曲は。
タイトルから想像すると、「切ない系アイドルソング?」という感じだが、蓋を開けてみると、なかなかに重い曲だった。
AメロBメロは主人公の独白。歌うというよりセリフに近い印象だ。
ポツリポツリとつぶやくAメロからの、鬱々とした気持ちを畳み掛けるBメロ。そしてエモエモなサビ。
音楽素人の私でも、めちゃくちゃ難解なリズムだと分かる。噛まずにリズム通り歌うだけで大変そう。なのに、どのメンバーも表情、語尾、声色を駆使してこの曲の世界観を表現している。
1回聴いて、衝撃を受けて、何回も聴き直した。
自分なりに歌詞から解釈すると…こんな感じ。
主人公は…大人の女性。おそらく20代半ば~後半?
友達もいるし、仕事もがんばってるし、それなりにキラキラしてるつもり…だけど…
今の自分は思い描いていた未来像とは違う。
なんかしっくりこないし、毎日くたびれている。
歳を重ねると、自分の気持ちに常に正直にいるわけにもいかなくなる。ままならない日常のなかで、いちいち一喜一憂していたら身がもたないからだ。本音に蓋をして、建前の顔をつくって、弱さは見せないようにして…。自分の本音に気づかないふりをして毎日をやり過ごしていく。
外の世界で疲弊して…やっと家に帰ってきたら、コンビニ飯を食べて、ダラダラと動画を見て夜更かししちゃって…。あー、自己管理できてねぇな…。なんか濁ってるな…。
ふとした瞬間に、そんな自分が嫌になってきて気がつくと泣いている。
本当の私はもっと純粋なんだよ。…純粋なんだよ!!!
うわーーーー!!!!
…そんな一連の情緒不安定を「なんだかセンチメンタルな時」という名前で曲にしてしまうセンス。うーん、つんく♂さんって感じ。(もちろん良い意味で)
AメロBメロでは、昔を肯定することで、間接的に今を否定している。そして、かなり具体的でリアルな言葉を使っている。裏付けとなるエピソードがある故にだ。
対して、サビでは「本当の私は昔のままの純粋な子なんだ」と主張している。しかし、AメロBメロと比較すると「透明」「素直」「純粋」「初恋」などフワッとした抽象的な言葉を使っている。
主人公は「自分は純粋な子である」という主張に自信がないのだと、私は解釈した。「そう思いたい」「そうであってくれ」という願望混じりの主張だと思う。AメロBメロのように裏付けエピソードがないので、言葉がどれも抽象的なんだろう。
落ちサビラストでは「初恋した頃のまんま」と感情的に歌い上げているが、これも何かにすがりついているように感じられて、すごく心がヒリヒリする。
メンバーのパフォーマンス
歌い出しは私の最推しのめいちゃん、こと山﨑愛生ちゃん。
普段は元気いっぱい天使の笑顔のめいちゃんだが、表現の振り幅が凄まじく、こういうダークな曲もめちゃくちゃハマるんだな、これが。
滑舌が良く、パキッとしたクリアな声質なので、早口の歌詞でも聞き取りやすい。しかも語尾のニュアンスで気だるげな感じも表現していて…
もう自分の語彙力が乏しくてこれ以上書けないのだが、とにかく最高なのよ。
そして、コメ欄でも祭になっていたが、なんと言っても落ちサビの最重要パートが凄まじかった。ここを任されたのは1番後輩の17期のはるさん、こと井上春華ちゃん。
私が兼ねてから大注目していたメンバーだ。加入当初から歌唱力を評価されていたはるさんだが、曲の肝となるパートを掴み取った。いや、これはナイス采配と言わざるを得ない。高音のシャウトを音程リズムともに完璧に決めていた。それに加えて、主人公の危うさ、不安定さみたいなものが伝わってきて思わず涙してしまった。すごい、すごいよはるさん。きっとステージを重ねる毎に、はるさんはこのパートを進化させていくのだろう。ああ、これからも生きるのが楽しみになってきた。ありがとう、はるさん。
はるさんの大躍進に、動画でも分かるくらい会場のヲタクたちがどよめいていた。そりゃそうなるよね。私がもし会場にいたら変な声出してると思う。
*
つらつらと感想を書いたが、要は最高ってこと。
あー!発売が楽しみだ!
以上、ハロヲタの超長い独り言でした。
読んでいただきありがとうございました。
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