2024年に学んだこと3つ、2025年に早くも悟ったこと1つ
蕎麦屋という仕事柄、年末はどうしても記事を書く時間が制限され、気付けば既に2025年。
遅ればせではありますが、私が2024年に学んだことを振り返ってみました。
366日もあったので流石に他にも教訓を得たと思うのですが、沢山だと散らかって結局忘れてしまうので(おいおい)、どうしても覚えておきたい3つに絞り込みます。
■すごく辛いことがあっても、いろいろな人が、そして自然が、それぞれのかたちで助けてくれる。
控えめにいってもしんどいことが多かった2024年。
ですが、その分
「こんなにも多くの人が、空や樹が助けてくれるんだ…!!」
と感動することも沢山ありました。
それほど関係性の近くない方からサラッと重要なアドバイスを頂いたり、すっかり忘れていたことを思い出させて貰ったり。
そして自然の懐の深さ…
思い返すと感謝しかありません。
台湾の森のヒーリング効果もすごかった…。
■バランスを意識して分かりやすいけれどつまらないものを作るくらいなら、バランスは無視して分かり辛くても面白く、自分にしか作れないものを作ろう。
バランスはスタンダードや世間体と言い換えることもできますね。
他人の目を気にしすぎないこと。
私はライターという仕事柄
「分かりやすく伝える、説明する」
ことを大切にしていますが(実際、分かりづらい文章の原因が不勉強や自己満足だったりすることも多々ありますし)、でもその分かりやすさを通してでは絶対に伝えられないこともある。
データを軽くすると、細やかな描写を届けることは出来ないのです。
これは主に台湾の映画監督・蔡明亮から教えてもらいました。
届けたい強い思いや美意識がある。
みんなに好かれなくてもいい。
■連絡を取りたい人には、躊躇せず連絡をとった方がいい。
2023年末に必要に迫られ、いやいや、しぶしぶ(笑)facebookをはじめたことで、長らく連絡をとっていなかった方からメッセージを頂くことが増えました。
私から連絡を差し上げることもありました。
もともと「ひきこもりの出不精」で子供の頃の夢は「ずーっとカーテンの中に隠れて本を読んでいたい」だった私…。
交友関係を広げることに、決して積極的ではないのです。
が、ですが、連絡を下さった皆様には心から感謝しています。
結構な確率で
「もういい年だし、話したいこともあるし、このまま音信不通でいるのもどうかと思って勇気を出しました」
とおっしゃっていて(自分発信の時は私もそう思うので、よく分かります)、人生の折り返し点を過ぎたからこそ連絡をとるべき人にはとらないとね…。
中には
「今入院していて、何気なく寧子さんの名前を見つけて」
と連絡を下さり(15年ぶり)、病気が治るまでの間ちょこちょこと連絡をとりあい、今はすっかり元気!(≧▽≦)! という方もいらして、本当に良かったなあ…と。
もちろん連絡しても返信がないとか、期待していた反応ではないこともあるかもしれません。そして誰彼かまわず繋がればいいというものでもないということは肝に銘じておくべきとは思いますが(繋がらない優しさとか、連絡を取らないけれど心で応援とか…ひとの結びつきっていろいろあっていいと思います)
それを踏まえた上で、必要な方には連絡を。
そしてこの2025年に早くも学んだというか、「己を知った」ことがあるので、こちらもシェアさせてください。
■私は、頼まれてもいない仕事を楽しそうにする人が好き(笑)
今年は年明け早々に風邪をひき、咳が止まらないのでほとんどうちでだらだらしているか、寝ているかだったお正月なのですが…(´;ω;`)ウゥゥ。
夫は「さすがにどこにも行かないのもね…」と一人で武蔵小山の「ペットサウンズ」さんに出かけました。
ここは地元の音楽好きがみんな
「大好き♡」
「何度も行きたい!!」
と言う人気店。
ホームページをチラ見しただけでもスタッフさん達の音楽愛が源泉かけ流し的に溢れており、実店舗に行くともうそこはどの盤を手に取ったらいいのか分からないくらいの手書きポップの嵐で、
お客さん達は店内を飛び交う推薦文にドキドキして、読んで納得、手に取り感動、結果的に予算以上にあれこれ買ってしまう…そんな魔空間なのです。
本屋さんでもたまにありますが
「出版不況? まあそうなんだけど、とにかく本屋やってるのが楽しいし、ぎりぎり食べられるし。
それはそうとこれ読んだ? 最高だから!! あとまたZINE作ったから、あげるから」
みたいな店って「採算とれてるの?!」と思うけれど、意外となんとかなっていたりするのですよね。
実際ペットサウンズさんも親子2代の商い、老舗です。
帰宅した夫も
「いやー、本当にいい店。CD買っちゃった。年賀タオルもくれるし、ぺットサウンズニュースもくれた。また行こう」
と言っていました。
「あそこは心から音楽が好きなのが伝わってきて気持ちいいわ。仕事だけど仕事じゃないんだよね」
このニュースも、CDを売りたいというよりは素晴らしい作品を知ってほしいという気持ちがひしひしと伝わって来て…。
「わざわざ紙媒体を作らなくてもいいわけだしね」
そんな話をしていたら松山の神山恭昭さんから「こおやま新聞」が届きまして…。
神山さんとの出会いはこちらに書きました。
「全部手描き、ホチキス止め。続くかどうかも分からない…」
一体、何部刷ってるんだろう…。
写真の「贋作親子」にピンと来た方はこちらをご覧ください(^_-)-☆
依頼とかね、なくてもいい。
採算も、どうでもいい(長期的に見るととれちゃったりもするけど)。
アートなのか商いなのか、そんなラベリングもそろそろ面倒くさい。
手弁当上等で作りたいの、届けたいの、
もしかしたら一部に嫌がられてるかもしれないけど(笑)。
これはnoterさん達の心意気にも通じますね。
私はそんな人達が大好きで、心からリスペクトしていて、できたら自分もそうなりたいです…。
そんなことを思う年の初め。
いろいろなことを教えてくれた2024年、本当にありがとうございました。
そして2025年、今後とも何卒よろしくお願いします!
■追記
夫が、ペットサウンズレコードで買ったもの、貰ったものを撮影していたそうなので貼り付けます↓。
右側の2枚のCDはおまけだそうで、CD1枚買っただけなのにこんなに…。ちょっと申し訳ない。
私もまた行きます(笑)。
※タオルは新年だけのようです