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Photo by
ouma
タナトスの自己投影の少年犯 ナイフは僕に刺したか、余寒
浜辺にてボタンを拾う少年は無念にナイフを突き刺す月夜
テレパシー使える少年嘘を呑む 小夜の凶事に炎は嗤う
星の秋 拙いレターをしたためる君はいつも空と喚いた
道端で赤い薔薇を切りました 夜光屋敷の密かな少年
星神楽 少年傷心 薫る夜 美しささえ、厭わぬ君よ
一閃の剣に月光浴びて、風 一人剣の少年哀歌
駄弁降る魔境少年真澄鏡 裏表になりたい、致死量超えて
止まらない切情隠して少年の腕の傷が赤々と燃え
小夜更けて自傷癖のニュースある 少年かすかに星の声、知る
失墜の少年そねむ腕の傷 どうか、再来 堕天使、跳んで
少年の腕の傷に目を逸らす 自ら付けた君の哀愁