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【ゲームレビュー】2024年自分的GOTY ユニコーンオーバーロード
もう年末ということで今年発売された中で印象的だった作品をレビューしたいと思います。
核心に迫るネタバレはありませんが、気になる方はご注意ください。
はじめに
まずはじめに告白させていただきます。
私、RPGは好きですが、SRPGは好きではありませんでした。
というのも、SRPGのバトルシステム、つまり戦闘に楽しさを見出せず、通常のRPGやアクションの方が面白いと思ってしまうのが大きな理由です。
今作に関してもアトラス×ヴァニラウェアというネームバリューに惹かれて購入しており、そうでなければ出逢っていなかった作品です。
発売日に購入し、3ヶ月ほどかけてクリアしましたが、記事を書くにあたり、もう一度プレイし直しました。その中で感じたことを書いてきいます。
ゲーム概要
あらすじ
五つの国家からなるフェブリス大陸。
コルニア王国でのヴァルモアの反乱によって巻き起こった戦火は
やがて大陸全土を覆い尽くし世界を支配する。
主人公は亡国コルニアの王子として生き残り、
解放軍を率いることになったアレイン。
伝説の「一角獣の指輪」を手に、民を導くため、自軍の旗を掲げる。
プレイ状況
クリア時間:約65時間
難易度ノーマルでプレイ
良かった点
ストーリー
まずシナリオの構図がわかりやすいのが良い。この手のゲーム(いわゆる軍記物)にありがちなのが、国やキャラクター同士の関係性が複雑でプレイヤーが置いていかれることです。確かに今作も数多くの地域やキャラクター、種族が存在しますが、それほど複雑にはなっていません。
王国に反旗を翻し、各国を勢力下に置いた新生ゼノイラ帝国、ひいてはガレリウスという悪人を倒すというしっかりとしたストーリーの筋が通っているので、非常にわかりやすくなっているところが私は好きでした。ベタといえばそうですけどね。
また、荒らされてしまった各町に物資を支援して復興させることで名声を獲得し、主人公一行は強くなっていきます。
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ただ、裏を返せばストーリー構成はシンプルである、ということなのでストーリー目当てに買うと肩透かしを食らう可能性はあります。
キャラクター
今作には数多くのキャラクター(クラス)が存在しますが、そのどれもが特徴的かつ、魅力的です。
そしてそのキャラ同士には親密度会話(ショートストーリー)も用意されています。
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あなたの推しキャラもきっと見つかるはずです。
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事前準備の楽しさ
本作は事前準備が勝敗を分けます。
装備や持ち物は勿論のこと、技を出すタイミング、どのような隊を組んで誰をリーダーにするのかなど、考えることが非常に多いです。
しかし、これが面白い。
この試行錯誤の過程が今作の肝と言っても過言ではなく、この要素が好きになれるかどうかで今作の評価は分かれます。
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と言っても全て戦闘前に行う必要は無く、戦闘中に隊列や技を変更したり、セーブロードも可能なので、痒い所に手が届くのも最高。
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戦闘の過程が面白い
勿論、戦闘中にも考える必要があります。決められた戦闘回数の管理やスキル、アイテムの使用、他にも自分が考えた技の整合性が取れているかを確認したり、相手に合わせた隊列の変更をしたり...戦闘前の準備と合わせて試行錯誤する部分が多く、私がSRPGで感じていた冗長だと思う場面が少なかったです。
結果的にあまり飽きることがありませんでした。
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適切な難易度と遊びやすい設計
私が持つSRPGに対する苦手意識の一つに、戦闘の難しい、という点がありますが、今作は初心者にも優しく設計されています。
まず戦闘中は好きなタイミングで一時停止することが可能で、隊列や技、装備など体制を立て直すこともできます。これのおかげで非常にやりやすかったです。また、基本的にキャラロストはありませんし、途中で難易度を下げたり、補助アイテム等の救済要素も多数存在するので、その点でも遊びやすかったです。
SRPG好きの方の中にはヌルいと感じる方もいらっしゃったようですが、私的には難易度ノーマルで程よい歯応えでした。
苦手な方にはさらに下の難易度も用意されています。
悪かった点(残念な点)
今回は悪いというより残念と表現した方が良いかもしれません。
ジョブチェンジについて
本作にはジョブチェンジシステムが存在します。ジョブチェンジと聞くとワクワクする方も多いと思いますが、本作のシステムは一般的なそれとは異なります。
というのも、本作のジョブチェンジは、一部キャラの上位ジョブへの進化でしかありません。
さらに要素が複雑になりますが、キャラのジョブを変えられたらさらに面白くなったかもしれません。
やり込み要素の欠如
むしろこれは本作の評価が高いからこそ感じることではあるのですが、本作には強くてニューゲームをはじめとした引き継ぎ、やり込み要素がありません。正直この世界をもっと楽しみたいと思っていたので残念でした。
一応クリア後にゼノイラという最高難度が追加されますが、これに関しては楽しめる人が限られている要素に思えます。
このように良作だからこそ気になる点が目立ちました。
お勧め度は?
かなり高いです。一見すると間口が狭そうなゲームに見えますが、実際そのようなことはなく、良かった点で語った試行錯誤する過程や考えることが苦にならない方であれば幅広い方にお勧めできる作品です。
体験版も出ているので気になった方は是非触れてみてください。
さいごに
私が持っていたSRPGへの苦手意識を和らげてくれた名作です。そのギャップもあって、現時点で今年一のゲームに挙げております。
2D表現のゲームであり、時代に逆行しているかのように見えますが、だからこそこのゲームの良さが際立つような気がします。
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正直望み薄ではありますが、続編やDLCを是非出してほしいと思える作品でした。
バニラウェアの有名作である十三機兵防衛権も近日中にプレイしたいです。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。
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