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ノーサイド!:連載「ラグビーに学ぶチームマネジメント」まとめ

この記事は、5回にわたってお送りしてきた連載「ラグビーに学ぶチームマネジメント」のエッセンスをまとめた記事になっております。
まだ連載をご覧になっていない方は、こちらの記事で気になるポイントや連載記事を見つけていただければと思います。


いよいよ開幕したラグビーワールドカップフランス大会。
開幕戦、LINEニュースなどでも話題になりました。(後ほど触れます)

ここまで5回にかけてお送りしてきた連載「ラグビーに学ぶチームマネジメント」。
学生時代にラグビーに取り組んだ経験は、Andyコーチのマネジャーとしての意識にかなり繋がっており、自分自身の経験も含めご共有してきました。

本日は最終回。
ラグビーでは試合の終了を「ノーサイド」「フルタイム」と言います。
今回の「ノーサイド」回では、今までの総括と今までの連載に書けなかったこともご共有しようと思います。

なぜラグビーからチームマネジメントを学んだのか

もちろんラグビー以外のスポーツからも働く中でのチームマネジメントを学ぶことはできると思います。
その中でラグビーに着目した理由としては、私自身がラグビーを経験してきたからこその体験があったから、というのに加えて、下記のようなラグビーの特性がありました。

①10のポジションがあり、誰にでも向いたポジションがある
②全員が強みを発揮し役割を果たさないと結果は得られない

詳しくはこちらの記事をどうぞ!

「個の強さ」について

「弱み」の強化ではなく「強み」への集中を!

様々な役割がチームに必要になるラグビーにおいては、ボールのキックが苦手な選手がボールのキックを練習し続けることはありません。身体の小さな選手がスクラムの最前線に置かれることはありません。

もちろん、ある程度基礎能力を高めチームメンバーのスキルを底上げすることには意味がありますが、基本的には各選手の強みを極めていきます

このスタンスは、ドラッカー言葉の中でも一二を争う私が大好きな言葉にも通じます。

私自身ラグビーをやってきて、そしてマネジャーとしてチームマネジメントに携わってきた中で、この言葉の意味を日々実感しています。信じて疑いません。

「個の強さ」の磨き方

私は「個が強い」状態というのは、「チームメンバーがお互いの個を活かし合えている状態」だと考えています。
1人だけ個が強くてもその組織は「個が強い組織」とは言えないと思うのです。
なので、チームメンバー全員が個を磨いていく必要があると考えています。

私がラグビーから学び、仕事のチームにおいても活かせると考えている個の磨き方はこちらです。

・チームの目的と個人の目的をリンクさせること
・健全なライバル意識・厳しさでお互いを高め合うこと

詳しくはこちらの記事をどうぞ!

「組織の強さ」について

「組織」は単なる「集団」ではない

「組織」と「集団」の違い、説明できますか?
簡単に言うとこのように言うことができます。

集団:2人以上の個の集まり
組織目的と個の役割がある2人以上の個の集まり

皆さんのチームは「組織っぽい集団」になってしまっていませんか。

組織を組織たらしめるのは、マネジャーだと考えています。
仕事では仕事をする動機は人とそれぞれだからこそ、個人の目的と組織の目的をすり合わせないと最低限のパフォーマンスしかできません
マネジャーが常にメンバーにチームの目的を示し、メンバー全員が同じ目的をもって仕事ができるような状態を作っていくことがチームが成果を出すためには重要だと考えます。

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組織のカルチャーについて

個を磨いていっても組織の強さにつながっていかないのは、組織の規律がないからだと考えます。

規律は、仕事をする目的がそれぞれ違う「働く」という場だからこそ、組織としての「正」を定めるために必要です。規律を守れない人は、たとえ能力が高かったとしても評価されず、場合によってはチームから離れてもらうことも検討すべき人と捉えます。

個性を生かしメンバー同士を大事にすることは重要でありますが、そこに規律がないと、甘えの関係性になってしまうこともあります

では、「規律を定める」って何を定めればいいのか。それはこちらの2つになると考えています。

・最低限しなくてはならないこと
・絶対にしてはならないこと

詳しくはこちらの記事をどうぞ!

マネジャーは偉くない、単なる役割

共通の目的を持ったチームにおいて果たされていく役割に優劣はありません。
必要な役割が果たされなかったらチーム全体のパフォーマンスが落ちるからです。
お互いの役割に対する信頼と尊敬と感謝の念を持てたら素敵だなと考えています。

給与面や権限によって勘違いしてしまう方も多くいるように感じますが、マネジャーという役職も単なる役割でしかありません
「マネジャーは偉いんだ」と勘違いして、マネジャーが果たすべき役割をちゃんと果たせていないなら、マネジャーは降りるべきです。

役割を果たせている場合は、感謝と称賛を。
もし役割を果たせてない人がいたとしたら、指摘しその人が役割を果たせるよう支援する

これはマネジャーからメンバーに行うだけではなく、メンバー間、そしてメンバーからマネジャーに対しても行われるべきです。
このようなことができるチームの雰囲気を作っていくのは間違いなくマネジャーです。

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個の強み・組織の強みが爆発した例

いよいよ開幕したラグビーワールドカップフランス大会。
そしてその開幕戦。

4回目の優勝を狙うニュージーランド(オールブラックス)と、今大会の開催国で初優勝を目指すフランスが対戦し、ニュージーランドが13対27で敗北し、早速ラグビー界では話題になっています。

もちろんフランスも屈指の強豪国なのですが、なぜこんなに驚かれているのかというと、ニュージーランドはワールドカップの1次リーグでは過去大会で負けなし、
つまり、ニュージーランドが1次リーグで敗れるのは大会史上初めてで、歴史的なことだったためです。

フランスはワールドカップでニュージーランドに対して過去負け越してきました。決勝で負けたことも数回。ワールドカップでのニュージーランドへの勝利は悲願だったことでしょう。
ワールドカップでの優勝、特にニュージーランドへの勝利をチームの目的・目標として練習に励んできて、個の強み・組織の強みが爆発した例と言えるだろうと想像しています。

ラグビーワールドカップ!日本代表を一緒に応援しよう!

日本代表の試合は、明日9/10(日)のチリ戦からスタート!
今回の連載を通じて、1試合でも観てみようかなと思ってもらえたら、ラグビー経験者として嬉しく思います!

では、こちらで連載「ラグビーに学ぶチームマネジメント」、ノーサイド!!

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