【参加レポ#3】子供も大人も一緒にお金と資源の使い方を学べる会
そろそろ冬本番に近づき厚手のコートを着る季節になりつつある12月8日の午前9時半にパパママと幼稚園から小学校低学年までのお子さんの親子参加型イベントを開催しました。この日は下目黒住区センターの和室をお借りし、親子6組が参加されました。
親子たちが全員集まってきたころ、フィナンシェのお菓子が子どもと大人に配られ、フィナンシェの会の由来でもある「フィナンシェ」のスイーツの語源はなにかについて話しました。実はフィナンシェは「お金」の形をイメージしているだけに、お金を増やす仕事をしている人たちのためのお菓子として元々作られたお菓子なのです。
フィナンシェを美味しく食べた後、イベントは子どもたちへパパママがお金に関する絵本を読み聞かせをするところから始まりました。「ハリネズミと金貨」、「しろさんのレモネードやさん」、「もりのぎんこう」などの絵本を子どもたちに読み、子どもたちはみんな真剣に「ぎんこうってなに?」「なんでれもねーどやさんをするの?」など疑問に思ったことをパパママに聞いたりしていました。
子どもたちグループの「ちきゅうくん」紙芝居
その後は子どもたちと親たちそれぞれのグループに別れ、子どもたちは地球温暖化の問題を紙芝居にした「おねつをだしたちきゅうくん」というお話を聞き、地球がCO2という有害なガスによって熱が出てしまっていると学びました。
それから自分たちが地球のお熱を下げるために実践できることは何かについて子どもたち同士で話しました。またキレイな電気とガスを出す汚い電気も学びました。化石燃料由来の電気、再生可能エネルギー、子供たちはどちらがキレイかわかってくれました。
その中で、毎日使っている電気を無駄にしないようにする大事さを知り、電気をたくさん使う家電を家電の絵が載っているカードを電気を使う順に並び替えるゲームもしました。
親たちグループの子どもへのお金教育ディスカッション
親たちのグループは、事前にいただいた声を基に話をスタートしました。本日のゴールは、1つお家で実践することを持ち帰ることです。
子どもがたくさん物を欲しがる、というお悩みに対しては、「子どもが好きそうな物を売っているところにはいかない」、「一度他のことに関心を持たせることでクールダウンし、後で本当にほしいものか考えさせる」、「全部ダメというのではなく、一定程度許容するのは良いと思う」などの意見が。
そして、その流れでお小遣いの話になり、定期的にあげるのと、何かに対する対価としてあげるのはどちらが良いか、という話題にも。
家の中でできて、親を喜ばせるようなサービスに値段をつけて、お金をあげるという例が出てきました。
最後に、お家で何をするかを書いていただきました。中には、使う、貯める、譲る、増やすに分けられる貯金箱と、紹介した絵本を購入してみたという方もいらっしゃいました。
フィナンシェの会では、「何にお金を使うか?」だけでなく「どうこのお金が使われるのか?」まで、子どもたちがお金を通じた自分の行動が社会に及ぼす影響まで考えられる想像力を育むためのアイディアやきっかけの提供を目指しています。
今回たくさんの素敵な感想をいただくことができました!
子ども自身がお金について学ぶと同時に親子で実践できるお小遣い制やお手伝い制のアイデアを同世代の親たちが共有できるとても良い機会になりました。このようなイベントを今後もぜひ続けていきたいです!
文:西村万祐