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【アイディア#22】アサガオ育てると、何円の利益になる?

 ご家庭でお子さんと試していただきたい、ちょっとしたフィナンシェ(金融家)なアイディアをご紹介します。今回は「小学校の植物栽培に経済の視点を」です。

 今年はコロナで小学校が休校となっていたこともあり、学校で育てるはずのアサガオを家のベランダでずっと育てています。アサガオは毎日のように花を咲かせ、暗い気持ちになりがちな日々に明るさを与えてくれました。

■ 育てて、観察して、おしまい? もったいない!

 学校からもらった植木鉢に植えたアサガオの種は5つでした。その5つの種から、芽が出て、つるが伸び、花が咲いて、種ができました。それぞれの過程を、学校からもらったプリントに絵と感想を書く、アサガオの塗り絵になっているプリントに咲いた花の数だけ色を塗る、というのが宿題でした。5つの種から咲いた花は、なんと110以上! 9月になった今も時々花を咲かせています。

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(写真は今朝のアサガオです)

 そして、最後に出た宿題(?)が、できた種を集めて封筒の中に入れる、というもの。1つの花から4、5個の種ができました。数えてませんが、5つの種からできた約500個の種が封筒に入ってます。

 ここで、この観察だけでアサガオの栽培を終わらせるのはもったいないなと思いました。なぜなら、経済の勉強にもつながる要素があると思ったからです。アサガオを売ったら…? という考え方もできるはずです。

■ アサガオから想定する利益は・・・?

 まず、アサガオの種はいくらで売られているのか、を調べてみました。すると、15粒の種で220円という相場のようです。すると、売上はこのようになります。

 単価:15粒=220円
 売上:今回取れた種 500粒=7,333円

 そして、育てるのにかかったコストはこの通りです。
 材料費:アサガオ栽培セット=約 6,000円
 (植木鉢、支柱、土、肥料等のセット)
 ※水道代などは、今回は含まないことにしてます。
 ※種を売るためのお店に係るコストも含んでません。

すると、利益は・・・
 利益:売上 7,333円-コスト 6,000円=1,333円

 この話を、小学校1年生の娘にしたところ、「えっ、すごっ!」の一言だけ。でもこのようにして、5つの種を育てることで、お金を得ることができるんだ、という概念をなんとなく理解してくれた様子でした。更に、育て方や受粉の仕方を工夫することで、もっと利益を上げることもできる、というところまでは、教えられませんでしたが。

■ 小学校2年生になったら…?

 今回はアサガオでしたが、2年生になるとトマトを育てるそうです。おそらく小学校で育てるので、何個のトマトが実ったか一緒に観察することはできないと思います。でも、もし子どもが教えてくれた、実ったトマトの数を数え、お店でいくらで売られているのかを一緒に見に行き、売ったとしたらどのくらいの利益になるのか、を教えてあげたいです。

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 みなさんの小学校では、何か栽培していますか? もし同じようにアサガオやトマトなどを育てているようでしたら、こんな経済的な視点も入れて教えてみてはいかがでしょうか。

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 フィナンシェの会では、「お金がどこからきて、どこへ行くのか」という流れを意識した金融教育を目指しています。他にも、日常生活で子どもとお金のことを学べるさまざまなアイディアをご紹介しています。宜しければ他のアイディアもぜひご覧ください。

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