映画を推す:【ルパンの相棒】次元大介の実写、いかがですか
今回推してみる映画
『次元大介』
言わずと知れたルパン三世の相棒の、とある休暇の話が、実写になったというものです。
※ prime加入者なら無料で観れます。
いわゆるオールドファンに沁みる映画?
粗筋に関しては、既にamazonプライムの記載でタイトにまとまっておりますので、そちらをご覧になってみて下さい。
僕は次元大介がルパン三世のキャラクターの中では一番好きです。
ただ、熟知しているのか?
というと、ご多分に漏れず。
自分が生まれる前の漫画がベースなので、持ってる知識は月並みです。
モンキー・パンチの原作漫画が存在するのは重々承知でありながら、古本屋とかラーメン屋の備え付け文庫で、断片的に読んだことがある程度。
記憶をたどるため事前に調べてみたのですが、「次元大介 初期設定」などで検索してみると、原作を熟知した方々の面白い考察がいくつも読めますよ。
自分が知っている、ルパンの父(二世)の用心棒をしていたが、彼の死後は三世の相棒になった、というのは数ある初期設定の一つに過ぎないみたいです。
僕は多くのファンと同じく(おそらく)、アニメにおけるルパン一味のファンです。
テレビアニメでは時期によって、ルパンのジャケットが青、赤、ピンクと変化していきますが(それ昭和~平成初期だけね)、多くは赤の頃に馴染みがあるのかな?
原作から知っている人はむしろ、「いやいや青ジャケットだろ」というのかもしれませんが。
リブートで、青ジャケットのルパンを創り直している野心的なアニメ作品とか、amazonで観かけたりもします。
公式サイトによると、パート6(海外ドラマ風の単位で言えばシーズン6?)まで存在するんですね。自分が知っている量の2倍になっている(汗)。
もはや新しい映画やスピンオフ作品も含めたら、知らないことだらけか。😅
実写化のキャラクター造形は、新たなファンも開拓するかも?
ところで実写化では、小栗旬主演で2014年に『ルパン三世』が世に出ていました。
僕が調べた現時点では、amazonプライムにおける評価はニュートラルよりちょい上、星3つでした。他の動画サイトではどうなんでしょう?
概して、アニメでは、奇想天外なストーリーに追いつけるだけの身体能力描写が豊かで、冒険活劇としての魅力を増幅してくれますよね。
例えば物凄い量の銃弾の雨で、猛攻撃を受けるルパンや次元が走って逃げるうちに、忍者もびっくりの身体能力で壁を走りだすような描写など。
しかし実写だと、大人の事情というか、撮影可能性というところから逆算して脚本が練られてしまうからか(仮)、辛い点数が付いてしまったのかなと。
その意味では、2023年にリリースされた本作も、実際の人体の動きに可能な範囲でアクションが撮影されており、アニメのような活劇面は期待してはいけないかもしれません。(しかし、だとしても、小栗旬との共演から10年経過しているのに玉山鉄二は頑張っている?)
それでも、比較的良い点数が付いているのは、次元大介の人間性を巧いこと映像に収められたからかもしれません。
ハードボイルド方向もさりながら、割と、ヒューマンドラマな側面で評価されているんではないか。
冷静に考えると、ルパンの右腕として世界を股にかける大盗賊の一員ですから、悪党なんですが(苦笑)、彼は律義で義理堅く、一本気で卑怯者が嫌いです。
アニメではたまに大失敗したり、お茶目なことを言って歯をむき出しにして笑ったりもします。本作では歯茎が見えるほどの笑い顔はありませんでしたが。監督や脚本家の趣味もあるんでしょうか。
いい奴ではあるが、かといって別に、石川五右衛門(ご先祖のほう)やねずみ小僧のように、屋根の上から不正蓄財した役人からかっぱらった大判小判をバラまいて、庶民の味方、義賊を気取っているわけではない。
ストーリー展開によっては、ちゃんと分け前はもらうわけですが(汗)、今回は諸事情あって、声を失ってしまった少女の味方になります。
(背景としてですが、今や失われた下町慕情みたいな描写もあります。特区みたいな暗黒街はちょっと日本ではありえない感じですが…😅)
そういうギャップやアンバランスさが、次元大介の魅力なのかもしれません。
そして、本作ではこれまでと少し違ったブレンドになっている気がします。
実写ではどんな感じか、比較の意味でも、是非観てみて下さい。
※ 冒頭にも述べましたが、粗筋に関しては、既にamazonプライムの記載でタイトにまとまっておりますので、そちらをご覧になってみて下さい。
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