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あとから気づく夫の優しさにいつも包まれて・・・


私のnoteにお立ち寄りくださりありがとうございます。

アラ還のcandy@です。

以前の記事で我が家の家族のバランスのことを書きました。

私がプラスで夫がニュートラルな人だと書いた記事です。

下の記事では私がアクセル役で夫がブレーキ役だと書きました。


どちらの記事も夫が控えめなのに対して私が攻めてる感じが伝わったかと思います。


30年以上も前の私たちの結婚式のあとの友人だけでの二次会の時

私たち新郎新婦に友達からいくつかアンケート形式で質問されました。

その中の一つにこんな質問がありました。

『結婚したら子供は何人欲しいですか?』

結婚式の二次会なんかでよく聞かれますよね?(今はどうなんでしょうか)

私はサービス精神も旺盛だし盛り上がるかな〜と思って

「最低でも三人くらいは欲しいです。」と言いました。

私ってお調子者なんです〜

それに対して夫は

「一人か多くても二人かな〜。」と答えました。

司会進行役の友人は

「早くも夫婦の意見が分かれたようですね。」と、おどけて言ってくれました。

私は後で夫に「なんで一人とか多くても二人なんて言ったん?」

「多めに言った方が場が盛り上がるのに」と言うと

夫は真面目な顔で「子供はできるなら3人くらいは欲しいけど もしも、一人もできなかったら〇〇ちゃん(私のことです)がかわいそうやと思って、一人か二人って言ったんやで」って

私は夫が石橋を叩いて渡るような慎重な性格だとは理解していましたが

二次会の余興のような質問なのに

ここまで私のことを考えて答えてくれてるなんてその時に初めて知りました。

結果的に二人の子供を授かることができましたが

私たち夫婦もすぐに子供を授かったのではありませんでしたし。

夫は私があまり子育てに向いているとは考えていなかったらしくて(わがままなお嬢さんのイメージを持っていたらしく)

一人を産んで育てられたら十分だと思っていたようです。

夫は私と違っていつもハードルを低く設定する人なんです。

それに対して私はいつも高めに目標や理想を設定してしまう性格でした。

夫と長く暮らすうちにだんだん私もあんまり頑張りすぎなくても良いのだと思うようになれました。

この子供の数のエピソードもそうですが、

彼の優しさはちゃんと意識しないと気がつかない時が多いんです。


もう一つ夫の優しさを感じたエピソードが昨年の悲しい時にもありました。


昨年の春に長年、我が家の家族の一員だった飼い犬が老衰で亡くなった時のことでした。

タローは(飼い犬の名前です)かなり高齢だったので覚悟はしていましたが

さすがに自宅で亡くなったその日は私も娘たちも泣き明かして一晩過ごしました。

何をしていても何をみてもタローを思い出して涙が出て止まらなくなるのです。

しかし、夫はタローが亡くなっても涙一つ見せませんでした。

それどころか、ただ泣くばかりで何も出来なくなった私や娘たちの代わりに亡くなったタローの後のことを淡々と事務処理のように進めて終わらせたのです。

私は男の人ってこんな時に泣かないのかな?と勝手に思っていました。


タローの死後から3ヶ月ほど経った頃

家族で夕食を食べている時に

突然夫が堪えきれないような感じで泣き出したんです。

私と娘たちは何が起こったのかわからなくてびっくりしました。

『パパ、どうしたん?』

『何かあったん?』と夫に聞くと

夫は子供のように泣きじゃくりながら

『タローがいなくなった、タローが死んでしまった。』と叫びました。


私は「なんで今頃になって泣くんやろう?」と思って夫に聞いてみました。

タローが亡くなった時には泣かなかったのに、今頃になってなんで?


夫が話してくれたことは

タローが亡くなって私たちが泣き崩れているのを目にして

これで夫も一緒になって泣いてしまうとみんながもっと悲しくなるから

収拾がつかなくなると思って、泣くのを一生懸命 耐えていたそうなんです。


実はタローを一番可愛がっていたのは

紛れもなく夫でした。


我が家は子供が娘たちだけで男の子がいなかったので犬を飼おうと思った時に男の子にしようと決めたのでした。

だから夫にとってはタローは初めて授かった息子のようなものでした。

赤ちゃん犬でうちに来たタローを息子のように可愛がっていました。

もし私たちに男の子が生まれたら太郎と名付けたかった夫は、その子犬をタローと名付けたのです。

そんな息子のような存在のタローが亡くなって夫が泣いたら

きっと私たちはもっと悲しい気持ちになったでしょう。

夫はそんなことまで考えて

あえてタローが亡くなった時に私たちの前では涙を見せないで

私たちがようやく普段の生活に戻りかけてきて(タローがいない生活に少しなれた頃)

少しタローの思い出話も懐かしんでできるようになった頃に

夫は我慢できなくなって泣いたのでした。

私と娘たちはその時初めて夫と一緒に再び泣きましたが

私は夫がどんな気持ちであの時タローとお別れしたのか想像しながら

そんなに自分が悲しい時でも私や娘たちのことを考えてくれた夫のことを

本当に優しい人なんだとしみじみと感じたんです。

それに気がつかなかった自分を恥ずかしく思いながら・・・


もしかしたら夫の優しさは私がこれまで気がつかなかっただけで

いろんな場所でいろんな時にちりばめられていたのかもしれません。


私は何か起こったとき、ストレートに感情や態度で表現してしまいがちなのですが

夫のように隠れたところで、誰にも気づかれなくても優しさをそっと置いてくれる人もいるのですね。

私の表現方法はなかなか変えれませんが

これからは夫のさりげない優しさにもっとアンテナを張りたいと思います。

本当は私の夫って結構 涙もろいんですよ〜


最後まで読んでくださりありがとうございました。

心から感謝しています。










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