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若い頃に『マイノリティーの立場』を経験することの意味について考えてみました。
こんにちはアラ還のcandy@です。
私の二人の娘たちは高校時代に交換留学生として約1年間、英語圏の国で留学生活を送りました。(南半球の国々です)
高校留学したいという本人の希望で留学制度の整った私立の高校へ進学しています。
娘たちが進学した日本の高校は1年間留学中の現地校での単位を認めてくれるので
ちゃんと現地の高校で単位を習得して留学を終えて帰国すると、留年することなく卒業できるのです。
ただし現地の生徒と同じように授業を受けて課題やテストも合格点を取らないと単位はもらえません。
その他に留学中に何か問題を起こしたり、いかなる理由でも途中帰国するとそれでアウト、留年決定なのです。しかも強制帰国です💦
今思うと結構シビアでリスキーでしたねっ(笑)
今日は特に二女の留学で気づいたことを書いてみます。
日本の高校とは違って自分である程度は科目を選ぶことはできますが
もちろん全て英語で授業を受けるので、単位を取るのはかなり大変だったと思います。
娘たちはなるべく自分の得意な科目や出来そうな科目をチョイスしたようです。音楽やアートなんかも選択していました。
『留学』って聞くと英語を話して現地の人々と交流したり、日本では出来ないような新しい経験がたくさんできて、とても華やかなイメージがあるかもしれませんが、実際現地に行ってみると苦労の連続。
当たり前ですが、まずは言葉が通じない。
相手の言っている言葉が理解できない。
もちろん習慣やルールも違います。
まあ、そのようなことは想定内。
けれども二女が何よりも大きなショックを受けたこと
それは・・・
『日本人である自分がここでは”マイノリティー”なんだと思い知らされたこと』と話してくれました。
当たり前かもしれませんが日本にいると感じなかった
『マイノリティーになるという意味』を肌でひしひしと感じたそうです。
例えばショッピングでお店に入った時でも娘が一人の時はニコリともしなかった店員さんが白人の友人と一緒だとちゃんと接客してくれたり
街を歩いていても露骨に嫌な顔をされたり
明らかに差別的な言葉を街で投げかけられて身の危険を感じることもあったようです。
留学先の現地の高校でも留学生だからといっていわゆるお客様のような特別な配慮や待遇はなくて・・・
おとなしくしていたら誰も相手にしてくれないような環境でした。
留学先の高校には日本人は一人もいなくて頼れる人もいない。
家に帰っても『ママ〜😭』なんて言って甘える人もいない。
ホストファミリーや学校の先生たちも積極的に自分からコンタクトを取らないと世話を焼いてもくれません。(何も言ってこないのは問題ないからと理解されて)
そこは割とドライです💦
ただし自分から声を上げるとちゃんと親身になって対処してくださったみたいです。
留学するまで家庭でも学校でも日本では受け身だった二女にとって
これまで経験したことのないアウェー感の中で留学生活が始まりました。
二女はとにかく自分の存在を認めてもらうために何ができるかを考えて実行したようです。
日本語を教えるボランティアをしたり
二女はK-popが好きだったのでK-pop好きな友達と一緒にダンスサークルに入ったり
家ではしなかったのに、ホストファミリーに料理を作ってあげたり(カレーが好評だったそうだとか)
他にも自分でできることを考えて積極的に行動に移して
そうやって娘は自分の居場所を作って少しずつ広げて行きました。
最終的にはたくさんの友人に恵まれて
ホストファミリーにも可愛がってもらえて
帰国して何年も経った今でも交流しています。
『マイノリティー』
環境や場所が変われば自分もマイノリティーになる可能性はいくらでもあります。
自分がマイノリティーなんだと知ること
マイノリティーの気持ちを経験すること
それは高校生だった娘にとって、とても貴重な体験だったと話してくれました。
帰国してからしばらくして私に話してくれたマイノリティーの辛かった数々の出来事を聞いた時
『16歳の娘が異国でよくここまで頑張ったものだ』と私も胸が熱くなりました。
(留学中は一言も辛いと言わなかったのに)
同じように高校留学したADHDの長女は細かいことにあまりこだわりがないのか、すぐに忘れるのか(それは長女の強みです)、留学を終えて帰国した妹の話を聞きながら『そういえば、私にもそんなことがあったわ』と言っていました。『なんや、あんたもそうやったんか💦』と私・・・
国籍だけではなく同じ日本人の人に対しても相手の立場に立ってリスペクトや興味を持って接している娘たちの姿勢を見ていると
若い頃にマイノリティーを経験したことの意味の重要さを感じずにはいられないのです。
567のこともあり最近ではオンライン留学も導入されてきて国内にいながら留学できる制度も整ってきています。
ただ
留学して実際に現地に行って、色々なことを肌で感じる貴重な時間をリアルな世界で過ごしたこと
若い頃にしたかけがえのない経験がこれからの娘たちの人生で役に立つことを信じています。
最近よく言われる
『多様性を認めよう』という言葉
多様性を認めるということの前にまずは自分もマイノリティーの一人なんだと知ることで自然といろんな人を認めることができるのではないでしょうか?
少し難しい話になりましたが、とにかく無事に1年間の留学を終えた娘たちのことは今でも誇りに思っています。
そんなことを考えながら娘たちの留学時代を振り返ってみました。
ここまで長文を読んでくださりありがとうございます。
スキやコメントいつも感謝しています。
これからもよろしくお願いいたします。
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