火野正平さん 心旅の思い出
なんというこか、昨日の谷川さんの訃報に続き、今日は火野正平さんが亡くなられたというニュースにショックでした。
ここ数年のルーティンとしては、BS朝ドラ再放送を見て、朝ドラを見ると次に登場するのが火野さんの心旅。
視聴者が思い出を綴った手紙を読んで、その地を自転車で尋ねる番組です。
有名な場所に行くわけでもなく、ある時は校庭だったり、小さな神社だったり、橋とか丘の上とか名もない場所だけれど、誰かの心の風景はそのお手紙の主とともに思い出を感じることのできる番組です。
火野正平さんといえば、昔は女性関係のゴシップが多くて、若い頃は
すけべジジイ(失礼)と思っていましたが、やはりドラマに出演された時の強い個性と演技力は圧倒されるものがありました。歳を重ねるとともにその存在感は本当に大きかった。
最近では小栗旬さんと親子役のお酒のCMでたった30秒に見える親子の絆に感動したのを覚えています。
心旅での火野さんは、生き物が好きで、虫や爬虫類、カエル、鳥を見つけると、すぐに自転車を止めて見に行きます。その気持ちが、生き物好きの私にはたまらなく共感する行動で、見つけた喜びとそれをアップで映すカメラの目線が火野さんと一緒にその生き物を見ているかのようで、ついテレビに向かって返事をしてしまうのでした。
雨の日も風の日も、愚痴を言いながらも自転車を漕ぎ続けていた火野さん
最近は元気そうにしていてもかなりお辛かったのではないか?と思っていました。
それでも人懐っこい火野さんが行く先々で大歓迎される様子を見ると、これはもう火野さんしかできないことなのだろうと心配でもあり、尊敬もある複雑な気持ちで見ていました。
火野さんが出演できなくなって、今は違う俳優さんたちが交代で心旅を継続しています。どの方も感じのいい、素敵な俳優さんたちですが、どうしても火野さんの語り口や人との接し方が懐かしくなってしまう。
火野さんは最後に本当に素晴らしいお仕事をされたのだと言い聞かせて
ご冥福をお祈りします
寂しい