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自慢のフルーツポンチ
ついに手に入れたぞー。
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近江屋洋菓子店のガシャポン、大人の手土産コレクション。
去年は取扱店が少なく逃してしまったが、ありがたいことに再販していた。
ご好評頂きました、近江屋洋菓子店のガシャポンですが、
— 神田近江屋洋菓子店 🍰 (@omiyayogashiten) April 11, 2024
実は4月から再生産をさせて販売させて頂いております✨
今回は皆様のおかげで製造数、販売店多くなってますのでご覧いただける機会も多いかと思います🙇🙇♀️
ぜひ宜しくお願い申し上げます🧑🍳👩🍳 pic.twitter.com/RGlc7nPXX3
2回目で目当てのフルーツポンチを引き当て、気が大きくなって3回目をまわしたら、いちごサンドショートまで出た。大満足。
歴史を感じる紙袋も、ファンシーな包装紙も、オーガンジーのリボンの透け感も、見事に再現されている。
そういえば、前回近江屋洋菓子店を訪れたとき「次はフルーツポンチを赤子のように抱いて帰る」と宣言していた。
気づけばもう、1年以上経っている。
ガチャも手に入ったことだし、そろそろ行こうかな、でも19時閉店だから会社帰りだと品薄かな、と逡巡していたある日。
また、あの人が背中を押す。
江口のりこさんが、テレビで近江屋洋菓子店のコーヒーゼリーを紹介しているではないか。
前回訪れたときと、まったく同じシチュエーションだ。
ちなみに、江口さんはこの日も飄々と笑いをとっていた。ちょっぴり素っ気なく見えても、わざとらしさや裏表のないところが好きである。
そして、このポストも追い風になった。
市場から直送なフレッシュが自慢のフルーツポンチ、皮剥きから瓶埋めまで全て手作業のため大量生産が出来ず申し訳ございませんが、本日(4/17)朝からたっぷりご用意できました✨
— 神田近江屋洋菓子店 🍰 (@omiyayogashiten) April 16, 2024
フルーツだけでなくシロップもとっても美味しいです🤤
ソーダやお酒で割ったりしてぜひ最後の一滴まで御楽しみください😋 pic.twitter.com/e23yfm21ds
たっぷりご用意なら、時は今。
できるなら、クリームたっぷりのコーヒーゼリーも食べたい。放送の翌日だし、さすがに厳しいか。
御茶ノ水駅から転げ落ちるように坂をくだり、汗だくで閉店20分前に到着。なんと、まだざっと10人は並んでいる。
相変わらず無機質でクラシックなショーケースに、コーヒーゼリーは…残念ながらやっぱりない。
フルーツポンチは…ラスト3個!
しかし、前に並ぶ人がひとり、ふたりと残りわずかなフルーツポンチを連れていってしまう。
早歩きしたせいなのか、買えるか買えないかの瀬戸際のせいなのか、動悸と汗が止まらない。
あとひとり。前の人の注文に耳をそばだてる。
「いちごサンドショートと、アップルパイお願いします」
心の中で大きくガッツポーズした。
うしろにはまだ列が伸びていたが、今日はわたしのものだ、あしからず。
贈答用ならガチャと同様のラッピングをしてもらえるそうだが、お値段が違うため、自宅用にした。
約4000円と引き換えに受け取ったそれは、ひんやりと、ずっしりと重く、凜としている。
プラスチック容器なのに、なんという重厚感。
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ついに手に入れたぞー!!
高さ約15㎝、口径約10㎝はあろうか。
全体を良い角度と明るさで写せる場所は、台所のシンクの上しかなかった。
生活感のある背景でフルーツポンチには不釣り合いだが、決して風呂場ではない。
ガチャのフルーツポンチと比較すると、こんな感じだ。
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皮付きのりんご、グレープフルーツ、ルビーグレープフルーツ、青肉メロン、赤肉メロン、ぶどう、マスカット、バナナ、オレンジ、キウイ、パイナップル、ドラゴンフルーツ。
とにかく種類が豊富だし、ひとつひとつ手作業で詰めているだけあって、彩りのバランスがとてもきれいだ。
360°、どこからみてもうつくしい。
モノクロのドラゴンフルーツが、いい差し色になっている。
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バナナやりんごがまったく変色していないし、パイナップルやりんごのカットサイズも、隙間なく詰めるために計算されている気がする。
職人技とはこのことだ。
ガチャのほうも、極力色かぶりしないようにひとつひとつ詰めていったのだろうか。
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容器のふちギリギリまで、蓋の空間ギリギリまで、あふれんばかりに詰まった果実たち。
近江屋洋菓子店の製造部門のみなさんは、テトリスや収納ボックスの使い方もきっとお上手なのだろう。
そのおかげで、盛り付けるときも上から順番にすくっていけば、まんべんなくいただける。
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3人前くらいかな、と見積もっていたのだが、取り分けても取り分けても減らない。
とくに、グレープフルーツとパイナップルとメロンはもりもりだ。
全種類をひとつずつ盛りつけても、ざっと約6人前はある。製造日から5日間日持ちしてよかった。
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グレープフルーツ・オレンジ・パイナップル・キウイは、持ち味の酸味を残しつつも、キレのよい甘さのシロップが染み込んでいる。華やかでさわやか。
メロン・皮付きりんご・ぶどうは、シロップに浸かっていたとは思えないほどシャキシャキだ。ぶどうは種なしなのでサクッといける。
バナナは青臭さが全然なく、甘くてとろり。
シロップの中でモヤモヤにならないのが不思議だが、それも鮮度や追熟を計算して仕入れや製造をしているのだろう。
はじめましてのドラゴンフルーツは、シャリッとやわらかい食感で、淡泊なクセのない甘さ。彩りだけでなく、味でもいいアクセントになっている。
貴重品だというのに、次から次へとぱくぱく食べてしまった。食べ終わった後も、しばらく喉がフルーティーで心地よい。
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果実の鮮度を保ち、その魅力を際立たせているのが、この透明なシロップだ。
スッキリした甘さで、そこに果実の様々なうまみが染み込み、これだけでも飲める。
翌日になると、果物の果汁とシロップがお互いに染み混み合って、よりまろやかになった。
日々刻々と変化するフルーツポンチ。
フルーツポンチが、こんなに味わい深く、奥深く、感動するものだったとは。
近江屋洋菓子店自慢のフルーツポンチは、食べたことを自慢したくなるフルーツポンチでもある。
いろんな意味で、頻繁には買えないけれど。
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そういえば、江口さんは番組で「明日は整体に行きます」と仰っていた。
前回は、近江屋洋菓子店を「よく行く整体の近くにあるお店で~」と紹介されていたので、この日、もしかしたら訪れていたかもしれない。
コーヒーゼリー、買えただろうか。
次回は、わたしもコーヒーゼリーを連れて帰るのだ。
手に入れるぞー。