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上海工場の印刷機器をレーザーマーカーに切り替えました【社員インタビュー】

こんにちは、広報担当のMです🌸
今回、空調機の生産拠点の1つである上海工場より、工場内の全ての印刷機器をレーザーマーカーに切り替えたとの情報が入りました。
どのような取り組みなのか、担当者へのインタビューを通して皆さまにご紹介します🎤


Interviewee

左から順にメンバーを紹介します

FUJITSU GENERAL (SHANGHAI) CO., LTD.
奚暁紅(シーシャオホン)
:組立製造統括部に所属し、印刷作業や検査工程を担当。趣味は読書と絵画。人物画をよく描いています♪
鄭陽(ジェンヤン):製造技術統括部に所属し、新設備導入などを担当。登山や自然を求めて旅行をするのが好き。おすすめの山は黄山と嵩山です!
唐麗霞(タンリシャ):品質保証統括部に所属し、上海工場で製造した部品の認定を担当。趣味はバスケや料理など。紅焼豚(ホンシャオロウ)という煮込み料理が得意です!

富士通ゼネラル
山本 和弘:プロダクトデザイン部に所属し、空調機器のデザインを担当。趣味は家族とポタリングをすること。これからの季節におすすめです♪

Episode 1.レーザーマーカーとシルク印刷の特徴とは

ー レーザーマーカーとは?どのようなものか教えてください。

(ジェンヤン)その名の通りレーザーの光を用いて文字や図形を描く方法です。対象物にレーザーを照射すると、光をあてた箇所だけ色が変わります。この変色を利用して印刷していきます。

これまでも富士通ゼネラルグループの工場では、部分的にレーザーマーカーを採用していました。今回、上海工場では全ての印刷機器をレーザー式に切り替えました。

ー 全ての印刷機器をレーザー式に切り替えるのは、富士通ゼネラルグループでも初めてのことですよね?

(ジェンヤン)はい、初めてです。私たちの工場がある上海市は特に高いレベルの環境対応が求められており、その一環として今回は一斉に切り替えを行いました。

ー これまではどのような方法で印刷していたのでしょうか?

(シーシャオホン)「シルク印刷」という塗料を重ねる方法でした。
レーザーマーカーは塗料を使用しないため、環境だけでなく、コスト面でもメリットがあると思います。

レーザーマーカー 作業場の様子

Episode 2. エアコンに印刷されるロゴとは

ー 具体的にはどの部分に何を印刷するのでしょうか?

(山本)室内機に「社名ロゴ」「ブランドロゴ」「機能を表す文字・ピクトグラム」の3つを印刷します。
お客さまが日常的に目にする、まさにエアコンの顔となる部分です。

エアコンのこの部分です!

Episode 3. 発色を安定させるために試行錯誤の日々

ー 印刷方法がガラッと変わり、難しいことも多かったのでは?

(シーシャオホン)一筋縄ではいきませんでした!

(ジェンヤン)量産に向けて細かな調整を繰り返しました。素材ごとにロゴが綺麗に印刷される設定方法を何パターンもテストして・・・

山本)従来の印刷方法は塗料を塗るだけで、デザインとして出したい色を安定して出せました。一方レーザーは照射する樹脂の質感や色によって仕上がりの色が変わります。そのため照射時間や、光の強さ、焦点距離などを変えながら数え切れないくらい検証しました。

様々なロゴでテスト!色の違いが分かりますか?

ー 仕様が決まった後もテストはまだまだ続くのですよね・・?

(ジェンヤン)はい、次のステップでは実際の量産ラインでテストを重ねます。今年の冬は特に気温が低く、ライン上でのテストは寒さとの戦いでもありました(笑)
また、実際にサンプルを作って最終的な承認作業に入るのですが、全部で100種類超のサンプルを提出する必要があり、その作業も大変でした!

(シーシャオホン)製造部では従来から作業内容ががらっと変わるため、早く機器の操作に慣れるように練習を重ねていました!

(タンリシャ)品質保証部はサンプル品を確認して合否判断を行うのですが、はじめはかなり戸惑いました。
従来のシルク印刷は素材の上に色を載せることで思い通りの発色にしていましたが、レーザーは素材そのものの色に左右されるため、どの程度の色の違いまで許容されるのか判断できなかったのです。

(山本)この課題にはデザイナー側から色見本を用意することで対処しました。明暗の幅を可視化することで、全員が同じ尺度で判断できるようにしました。

色見本を活用しながら検証を進めました

(ジェンヤン)山本さんも上海に来ていたので関係者が現場に揃っていて、逐一確認を取りながら進めることができたのでスムーズでした。

(シーシャオホン)みんなで1つずつ納得しながら進めることができたのもよかったですよね!

完成した室内機パネルを囲んで!日本からの駐在メンバー(後列)も強力にサポートしました

ー ありがとうございました!

今後も世界中の富士通ゼネラルグループの情報をお届けしてまいります!
次回もぜひお楽しみに♪