【皆で備えよう!熱中症対策ガイド】第3回 熱中症警戒アラートについて
6月8日に九州南部が梅雨入りしたと発表がありました。
梅雨の時期は気温だけでなく湿度にも気を配ることが大切です。
湿度が高いと汗が蒸発しにくく、体内に熱がこもりやすくなるため、熱中症のリスクが高まります。
エアコンの冷房や除湿運転で室温を調整することもおすすめです!
さて、今回は「熱中症警戒アラート」について紹介します。
ニュース番組などで耳なじみはあるかもしれませんが、皆さん正しく理解できていますか?
熱中症警戒アラートとは
気温が著しく上昇し、熱中症になる危険性が高まると予想される日を知らせるためにされる発表です。
2020年から気象庁と環境庁が共同で運用しています。
アラートが発表された日は、危険な暑さに備え、いつも以上に積極的に熱中症対策を行う必要があります。
室内の涼しい環境で過ごし、こまめな休憩や水分・塩分補給を行うことを心掛けましょう。
熱中症警戒アラートの暑さ指数(WBGT)について
暑さ指数(WBGT/湿球黒球温度:Wet Bulb Globe Temperature)は、熱中症を予防することを目的として1954年にアメリカで提案されました。
熱収支と呼ばれる人体と外気との熱のやり取りに着目した数値で、人体に影響の大きい3要素を取り入れた温度の指標です。
湿度
日射・輻射(ふくしゃ)など周辺の熱環境
気温
下図の通り、暑さ指数に応じて熱中症の危険度が「危険」「厳重警戒」「警告」「注意」と4つの予防指針が策定されています。
熱中症警戒アラートの発表は、前日17時と当日5時の1日2回、都道府県単位で行われます。暑さ指数(WBGT)が33を超えると予想される場合に発表されます。
さらに、2024年4月から「熱中症特別警戒アラート」の運用も始まりました。都道府県内全体で翌日の最高暑さ指数(WBGT)の予測値が35に達すると発表されます。これは広域的に過去に例のない危険な暑さ等となることを呼びかけるものです。
健康に関わる重大な被害が生じる恐れがあるため、「熱中症特別警戒アラート」が発表されたら、室内のエアコンが効いた涼しい場所で過ごすなど、危険な暑さから自身と周りの人の命を守る行動をとりましょう。
熱中症警戒アラートの確認方法
熱中症警戒情報は環境省の公式サイトで公開されています。
その他、以下の便利なサービスも展開されていますので、ご紹介します。
① 個人向けメール配信サービス
環境省の「環境省熱中症予防情報サイト」に提供される暑さ指数(WBGT)の予測値および実況値を、メール配信システムで個人向けに配信する無料のサービスです。
➡ 詳しくはこちらをご覧ください。
② 環境省公式LINE アカウント
環境省はLINEで熱中症予防対策の情報発信をしています。公式アカウントを友達追加すると、熱中症警戒アラートの発表や暑さ指数(WBGT)の情報を受信できます。
➡ 詳しくはこちらをご覧ください。
本格的な夏到来前に、熱中症警戒アラートについて今一度正しく認識しておきましょう!
次回は「エアコン使用のポイント」について紹介します。
皆さんの熱中症対策の参考にぜひ読んでみてください!