藤の花咲く藤森神社(京都市伏見区)に参る~かみほとけ巡拝紀行vol.8~
こんばんわ 唐崎夜雨です
今日から6月
京都の藤森神社は紫陽花の花で
知られていて6月になると
紫陽花まつりが開かれます が
今日のお話はまだ藤の花咲く4月
季節のズレはご愛敬
それと 寺社巡りは
句読点なし で書いてます
あらかじめご了承ください
藤森神社へのみちのり
4月25日
この日は二泊三日の京都帰省から
東京へ帰る日
一旦京都駅へむかい荷物を
ロッカーに預け さて ここから
軽くお参りに行ける場所はないか と思案
JR奈良線で京都駅から3つめに
JR藤森駅があり 駅から5分程度で
藤森神社がある
藤の名に惹かれて行ってみることにした
かつて一度 藤森神社 に行った
あじさい苑は記憶にあるが
藤や藤棚の記憶はない
JR奈良線は意外と混んでいた
それも稲荷駅までで
多くは伏見稲荷への参詣だろう
JR藤森駅を降りる人はそれほど
多くはなかった
ちなみに藤森駅は 京阪本線 にある
JR藤森駅 と京阪の 藤森駅 とでは
直線距離で 1キロくらい離れている
仮に京阪を利用して藤森神社へ行くなら
藤森駅ではなく ひとつ大阪寄りの
墨染駅が近い
JR藤森駅を出て右手の西へ進む
京都教育大学の前を通り抜けると
右手に藤森神社がある
藤森神社の藤の花
南北に長い参道を通り抜けると
正面に 拝殿 がある
この拝殿は真ん中が通行可能な 割拝殿
左手に傘のような円形の藤棚がある
藤の花は少し見ごろを過ぎてしまい
かなり散ってしまっていた
それでも十分楽しめる
むらさきの雲とそよそにみへつるは
木高き藤の森にそ有ける 小侍院
藤棚の下にこの歌碑がある
藤の森と呼ばれるだけあって
この地は藤の叢林だったと思われる
いまは数本しか藤はなく
わざわざ見に行くには及ばない
現在 藤森神社では藤の森を
復活させようと計画されていて
アジサイ苑の一部に藤棚を作る予定
藤の花の咲き乱れ 甘い香りの漂う
藤森神社を
いづれ訪れることを愉しみにしませう
藤森神社の御祭神
藤森神社の御祭神は十二柱
本殿中央に
素盞鳴命〔すさのお の みこと〕
別雷命〔わけいかずち の みこと〕
日本武尊〔やまとたける の みこと〕
応神天皇〔おうじん てんのう〕
仁徳天皇〔にんとく てんのう〕
神功皇后〔じんぐう こうごう〕
武内宿禰 〔たけうち の すくね〕
本殿東殿に
舎人親王 〔とねり しんのう〕
天武天皇 〔てんむ てんのう〕
本殿西殿に
早良親王〔さわら しんのう〕
伊豫親王〔いよ しんのう〕
井上内親王 〔いがみ ないしんのう〕
中央 東 西 と3殿に分かれているのは
それぞれが元は別の神社だった為です
まず 本線中央グループは
神功皇后が新羅より凱旋の後
山城の国 深草の里 藤森の地 を
神在 の聖地として撰び
纛旗(軍中の大旗)を立て
兵具を納め
塚を造り
神祀りされた
これが当社の起こりであり
西暦203年のことであるという
いま 本殿の東に神功皇后の旗塚がある
次に本殿東殿グループ
元はいまの伏見稲荷の地に祀られていた
そこは藤尾という地で
藤尾社といっていた
永禄十年 山頂の祠を山麓の藤尾に遷し
藤尾社を藤森の地へ遷した
これが舎人親王と
その父である天武天皇を祀る由緒
現在も伏見稲荷の境内に舎人親王を祀る
藤尾社がある 旧社地ということかな
藤森神社の祭禮 藤森祭 では
伏見稲荷の藤尾社まで神輿が来て
神事が行われるということです
最後に本殿西殿グループ
こちらはもともと東福寺の近くに
あった神社で そこから深草へ
そして藤森へ遷られてきた御霊神
早良親王は生前 藤森社を崇敬されていた
されど都名所図会をみると
藤森神社の主祭神は舎人親王
東に早良親王 西に伊豫親王
そして神功皇后などの武功神を
配祀とある
このあたりの深堀りはパスして
境内をひと回り
ぐるっと境内を観て回る
いつものごとく境内をふらっと
回らずに やや足早に巡る
ご本社の参拝と藤の花を見たら
はやめに京都駅へ戻りたくなってきたので
本殿向かって右にはクスノキ
本殿向かって左にはシロマツ
クスノキ側から回ってみましょう
右手奥にあるのは藤森稲荷神社
本殿脇にある旗塚 その近くには不二の水
霊泉なのか水を汲みにくる人が絶えない
奥に進むと八幡宮
七宮社は
吉野社 広田社 諏訪社 住吉社 厳島社 熊野社 天満宮社
大将軍社とは
桓武天皇が平安遷都をされたときに
都の四方に 大将軍社 が祀られ
そのうち南方の守護神として
祀られたのがこの神社
御祭神は 磐長媛命
さてこれにて藤森神社をあとにして
京都駅へむかいました
毎度のことながら
旅に出る前はあそこへ行こうか
こちらへ参ろうか 思案するのですが
実際にはそれほど 巡り歩けない
歩かない
最後に御朱印を拝受したので
載せておきます
御朱印もイロイロ種類があるようですが
唐崎夜雨は
標準的な墨書と朱印のものが好きです