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【フェムテックニュース 2024/10/20】 イタリア代理出産禁止/子宮筋腫診断製品企業買収/乳がんサバイバー向け更年期治療/ホットフラッシュ治療新薬/男女で異なる痛みの反応メカニズム
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🗞️今週の1本
イタリア、国外への代理出産ツーリズムを禁止する法律を可決 (The Guardian)
出典:"Italy passes law clamping down on surrogacy tourism" by Reuters in Rome (October 16, 2024)
イタリア議会は、国外で代理出産を行うカップルに最大2年の禁錮刑と100万ユーロ(約1億6千万円)の罰金を科す法律を可決しました。この法律は、メローニ首相率いる極右政党「イタリアの同胞」が推進しており、主にLGBTQカップルへの制限を狙ったものだと活動家たちは批判しています。
イタリアでは2004年から国内での代理出産が禁止されていますが、この新法は代理出産が合法な国外での代理出産にも適用されます。メローニ首相は代理出産を「非人道的な慣習」と非難し、カトリック教会の立場と一致する見解を示しています。活動家は、「世界のどこにもこれほど厳しい法律はない」とこの新法を非難しています。
🌐フェムテック・女性ヘルスケアニュース
ホロジックが3億5,000万米ドルでGynesonicsを買収(アメリカ🇺🇸)
女性の健康に関する疾患の診断・治療技術を開発するHologicは、Gynesonicsを3億5,000万米ドルで買収することを発表しました。Gynesonicsは、子宮筋腫の診断・治療を行うSonata Systemをはじめとした、手術を伴わない低侵襲の治療法を開発しています。この買収は、Hologicの製品ラインアップを強化することを目的としています。
"Gynesonics snapped up in US$350m deal" (Femtech World)
更年期遠隔医療のMidi Health、乳がんサバイバー向けに新プログラムを開始(アメリカ🇺🇸)
更年期のオンライン診療を提供するMidi Healthが、乳がんサバイバーや乳がんのリスクの高い女性向けの新しい更年期ケアプログラムを開始することを発表しました。
プログラムを開発したGoldman医師は、「更年期のホルモン療法と乳がんリスクの関係についての古い認識が原因で、多くの女性が適切なケアを受けられずに苦しんでいる」と主張します。2002年の研究によってホルモン療法が乳がんのリスクを高めるとされてから、ホルモン療法を行う人の割合は大きく減少しました。しかし、最新の研究では、女性ホルモンのエストロゲンはむしろ乳がんリスクを減らす可能性が示唆されています。
Midi Healthの新しいプログラムでは、最新の研究に基づいて最適な治療を選択することができます。
"Menopause Scale-up Midi Health Launches Survivorship Program for Breast Cancer Survivors and At-Risk Women" (Femtech Insider)
ホットフラッシュ治療新薬の申請受理(アメリカ🇺🇸)
製薬企業バイエルが開発した、更年期のホットフラッシュ治療薬「エリンザネタント (elinzanetant)」の新薬申請が、アメリカ食品医薬品局(FDA)に受理されました。この治療薬は、中等度から重度の血管運動神経症状(VMS、いわゆるホットフラッシュ)を対象としており、ホルモンを使用しない新たな選択肢を提供することが期待されています。エリンザネタントの臨床試験結果では、プラセボと比較した有効性と長期的な安全性が確認されています。
"Menopause drug moves a step closer to patient usage" (Femtech World)
痛みに反応するメカニズムは男女で異なることが明らかに
カリフォルニア大学サンディエゴ校の研究によると、男女は異なる生物学的システムを使って痛みを軽減することが明らかになりました。この研究結果を応用し、性別に応じた効果的な鎮痛薬の処方を行うことで、より効果的な治療を行うと同時に、鎮痛薬のオピオイドへの依存を減らすことができる可能性があります。
"Women and men use different biological systems to reduce pain – study" (Femtech World)
📎おわりに
本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。
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