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■『中央銀行は持ちこたえられるか』アフターコロナで 覚悟すべき大増税とハイパーインフレ!?
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・わが国の国債などの主体別保有残高の推移をみると、
2015年末には、中央銀行である
日銀の保有残高(364兆円)は、
ついに、預金取扱金融機関(銀行など。239兆円)や
保険・年金基金(247兆円)を抜き、
日本国債の最大の保有主体となってしまいました
・国と国の間で自由に資金を動かすことを認めない
「閉鎖経済」のなかで「金融抑圧」をやると
国内でお金があふれてしまい相当な
「高インフレ」を招く
・ インフレ率(%) 国内債務 マネタリーベース
GDP比率(%) GDP比率(%)
1944年 26.6% 236.7% 27.8%
1945年 568.1% 266.5% 74.4%
・これらの課税に先立ち、1946年2月、
順番としては一番先に、預金封鎖および
新円切り替えが行われた
・戦後の焼け野原のなかで、国民にとって
唯一残っていた預貯金までが、
財政破綻の穴埋めのために「お上」に
持っていかれてしまったのです
・国民向けの公表は実施の全日16日に行われ、
わずか1日で実施
翌日から国民は、世帯主300円、
それ以外は1人月100円しか
預金から新円として引き出せなくなりました
国民向けには「インフレ抑制のため」という説明
・「預金封鎖・新円切り替え」「財産税」という政策や、
結果的に発生を止められなかった「高インフレ」
・財政運営が行き詰まった場合の最後の調整の痛みは、
間違いなく国民に及ぶ
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ウイズコロナ、アフターコロナで
僕たちの社会はどうなっていくのか。
気になっていた国の財政問題。
少子高齢化で税収が減る一方で、
社会保障費は膨大になってきており、
消費税も10%に上がったものの、厳しいのは変わらず。
国の税収が50兆円台しかないなか、
100兆円を上回る支出を続けていたわけですから。
そこに起こったコロナ禍で、瞬間風速的には
困っている人を救うために
補正予算出動は致し方ないとして、
真っ赤な国家財政はさらに苦しくなるのは必定。
その先には何が待っているのか。
中央銀行の機能という観点から、
世界と戦後のハイパーインフレ時引き合いに
近未来予測をしてくれる良書だと思いました。
読み進めながら、
なぜこの本がもっと話題になり、
ベストセラーにならないのか。
メディアも国民もみな、目先の消費税の使い道や
助成金や給付金のことしか騒がないのか、
その先を想像すると背筋が凍る思いがしました。
あえてこうした主張が
抹殺されているようにすら感じました。
ちなみに、この本が出た2016年11月時点から3年以上。
12月末の日銀の国債保有残高は495兆円だとか(涙)。
以降に起こったコロナ対策の補正予算においても、
日銀は国の借金を肩代わりする役割を担っています。
今のようなマイナス金利が続くわけもなく、
その先には、ハイパーインフレが来るかもしれない。
コロナ禍の今は国から支援を受けているけれども、
その財政はもともと
私たちの税金(社会保険料という第二の税含めて)です。
つまり、借りは必ず返さなければいけないということ。
僕たちは、将来につけを回し、
子どもたちの未来を先食いするのではなく、
いつ起こるかわからない
でもいつ起こっても不思議ではない
大増税、行政サービスの大幅縮小、
そしてハイパーインフレについて
覚悟しておかなければなりません。
すべては、日本の上司を元気にするために。
※備忘録は
「前川孝雄のはたらく論」
https://ameblo.jp/feelworks-maekawa/entry-12604388728.html
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