【毒白】中3でもまだ出るイベントお化け
近所のHママに悩まされはや9年。
最近はガッツリ会う機会はないものの、娘同士が同級生とあって年に数回の接触は避けられない。
それも大抵は嫌な気分にさせられるやつだ。
こんな書き出しで始めるのは、また記事ネタにしたくなるような出来事があったから。
冷静に考えればどうと言うこともない話だが、この通り受け流せないタチゆえ解毒がてらnoteに吐かせていただきたい。
10月末のある日のこと。
会社のパソコンに「お誘い」と題したメールが届いた。
かのHママだった。
かつて子供会役員で一緒になった時、急ぎの用事か何かで社用アドレスを知られてしまったのが運のツキ。
以来たびたび仕事中にメールをよこすようになった彼女。
緊急の要件ならともかく、そうでないなら相手の職場に私用メールを送るなどDQN行為でしかないと思うが、Hママにはそういった社会通念がない。
一応彼女なりにLINEとメールは使い分けているようで、回答を要求する話題は決まって社用メールだった。
果たして今回も、業務連絡ばりに返答期限つきメールである。
また出たイベントおばけ!
行きたきゃ家族で勝手に行けよ。
パソコンに向かって毒づいたのは言うまでもない。
そのxxフェスティバルは、野外遊園施設で毎年行われるお子さま向けファミリーイベント。
施設がお子さま向けなだけに、着ぐるみやスプラトゥーン大会があるようなイベントだ。
人が集まる場所が大好きなHママ(私が苦手とする学校行事や町内会行事も大好き。MBTI診断で絶対Eがつくタイプ)にとって、子供だけで行けないような遠方の施設だというのも食いつきポイント。
昔から彼女は、ママ友親子と群れで行動することに異様な執着があり、それを誰彼構わず幼児みたいに自慢する人なのだ。(注:私は彼女をママ友と思ったことはない)
しかしである。
互いに受験生の親なのに、11月も末のお子さま向けイベントに親子セットで誘いますか?
しかもイベントのある日は、内申点を確定する2学期末テスト直前なんですが。(わが県の公立高校入試は内申点超重視)
身内で行くのはどうぞご勝手にだが、1日がかりのイベントに受験生親子を誘うなど迷惑行為でしかなく、己の無分別を晒すこととは思わないのだろうか…。
答えはもちろんNOだ。
が、すぐ返事をする気にはならなかった。
例の派遣さんが契約解除となり雑用が手元に戻ってきた上、例のプレゼン準備でそれどころじゃなかった。
そして帰宅後。
私は少々迷いつつも、トラの機嫌の良い時を狙い聞いてみた。
「ねぇ、11月に友達と出かける約束とかしてる?」
「えっ何?何日??
誰とも約束してないよ。
さすがにもうみんな受験モードだから、遊ぶ約束はしないよ。
11月は前半に公開模試と実力判定模試が続けてあるし、後半は期末テストだし。」
「だよね。
じゃぁやっぱあれはHちゃんじゃなくてママが行きたいだけだな。」
「なに何? 何があるの?
Hちゃんとなら、場合によっちゃ行きたいかも。」
「小学生の時に行ったxxフェスティバルだけど興味ある?
Hちゃんママは、Hちゃんがトラと行きたがってると言ってたけど。」
「いやさすがにもう興味ない。
Hちゃんというより妹ちゃんが行きたいのかも?」
「だったら妹ちゃん繋がりのママを誘えばいいのに。
…あのさ、これはトラが高校生になるまで言わないつもりだったんだけど。
Hちゃんのママって、ちょっとズレてるって評判なんだよね。
ほらトラも小学生の頃に言ってたじゃん、〇〇ちゃんママや△△ちゃんママはHちゃんママが嫌いなんだ、って。
お母さん、その話を聞いてみんな感じ方は同じなんだなーってちょっと安心したんだよね。」
「・・・」
友達の家族を悪く言われるのは面白くないのだろう、たちまちブスっとするトラ。
それが想像できたから、高校で子供同士が離れるまではと胸に留めていたのだ。
だがひとたび吐き出したらもう止まらない。
「だってあのママ、仕事中に会社にメールしてくるんだよ、LINEじゃなく。
たぶんHちゃんが行きたがってるっていうのは嘘か思い込みで、自分が行きたいだけだと思う。
期末テスト前だし、そもそも中学生が行くようなイベントじゃないし。
つまりそういう所なんだよね、ママ達に敬遠されるのは。
自分本位で目的達成のためには手段を選ばないとこ。
常識からズレてることして相手は引いてるのに気づかずグイグイ来るとことかね。」
「で?おかーさん何て返事するつもり?」
トラの口調はかなりトゲトゲしい。
「受験を承知で誘ってるってことは勉強を理由にしても通じなさそうだから、"トラは乗り気じゃないようです"って正直に言おうと思うんだけど。」
「それはやめてよ!!
友達なのにありえない!」
「じゃあその日は何か予定があることにでもしとく?」
「それでいい。
Hちゃんには口裏合わせとく。」
「分かった。
けどHちゃんに誘われてないんだったら、トラからこの話はしないでよね。」
というわけで翌日、もっともらしい理由を添えお断りメールを返信したのだった。
さてこれまでも私は、今回のような彼女の誘いを極力断ってきたつもりだ。(トラが先に約束をして断りきれなかったケースはある)
少なくとも中学になってからは一度も誘いに乗っていない。
普通は同じ人に何度も断られたら誘わなくなるものだと思うが、彼女はちっとも察してくれず、その度にうんざりしてしまう。
これって、ストレートに言わなきゃ分からない相手に婉曲対応をし続けた私の、身から出た錆なのだろうか…。
そうは言っても、同じ町内のご近所同士なだけにケンカをするわけにもいかず。
頼むからもうわが家のことは見限ってくれ、トラを追って塾にやって来たみたいに高校もトラの真似をしないでくれと祈るしかない、9年目の秋なのだった。
▪️小学生時代はまさにこのマンガのタイトルのような心境でした😓