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骨折したら、豚骨ラーメンを食べなさい。(美味しい骨折療法)

骨折したら、すぐには治りません。
病院に行ってもギブスしてもらえるくらいで、あとは治るまでじっと待つだけ
仕事も遊びも充分にできない日々が何か月も続きます。
辛い!辛いですよね。

しかし、骨折を少しでも早く治す方法はあるんです。
それも手軽で、美味しい方法

え?美味しい?
はい。美味しい方法です。

さっそく、実際に骨折した自分が試した方法をご紹介したいと思います。
少しでも早く骨折を治したい人の参考になれば幸いです。

骨にヒビが入ってしまいました。

わたくし、骨にヒビが入ってしまいました。
といっても、肋骨(ろっこつ)なので、大したことはありません。
「戦いは、肋骨を折ってから本番」と言われているくらいです。

1本でした。

とはいえ、痛みはあります。
立ち上がるとき、歩くとき、鋭い痛みが走る。
発車間際の電車に走って乗ることもできない。

気軽にクシャミなんてできません。
クシャミは激痛を引き起こします。
クシャミが出そうになると、鼻を摘んだり、自ら首を絞めたりと、全力で止めます。

そして、一番辛いのは、寝るときです。
布団に横になると、「あっっーーー!」と思わず声がでます。
胸のあたり一帯に、ピキピキと音がするような痛みが走るんです。
これは横になることで、肺の重みが肋骨にかかるのが原因とか。
そして激痛が走るので、寝返りができない。
なので、寝てる最中、ひんぱんに目が覚めてしまい、安眠できなくなりました

整形外科を受診したら…

さっそく整形外科を受診したんですが、レントゲンを撮っても映らない。(肋骨はそういうものらしい)
だから、折れているかわからない。どのくらいで治るのかもわからない。
薬は傷め止めのみ。あとは特になにもすることがない。
一応、バストバンドを装着してもらいましたが、これは痛みを抑えるだけで早く治る効果はないとのこと。

そして「安静にねー」という処置でした。

「それだけ?それだけ?それだけですか〜?」

横須賀ストーリー。原曲は山口百恵ですね。

なんとか日常生活は送れましたが、常に痛みを恐れて、身体を動かすことを恐れ、心休まる時がない状態が続きました。

そんな中、骨折には、鍼(ハリ)が効くと聞きました。
じゃあ、さっそく行ってみよう。

鍼灸に行ったら、なぜか「豚骨ラーメン食べなさい」と言われた件

京都のとある場所に、行きつけの鍼灸院があります。
そこの鍼灸師の先生は、ガッチリした体格で、鍼灸師というよりプロレスラー。さらにサングラスつけると、もう中国マフィアのような風采なのですが、腕は確かです。
過去に自分が謎の頭痛(専門病院からも匙を投げられた)を一発で直したり、心不全の症状を改善したり、ガンでも治す(その気になればね、とのこと)と公言するGODな鍼灸師の先生です。

その鍼灸師の先生に、開口一番
「豚骨ラーメンを食べなさい」と言われたんです。

と、心の中でツッコミを入れていると「それは、同物同治という理論があって」とのこと。

東洋医学には「同物同治」(どうぶつどうち)という理論があるそうです。

心臓が悪いならば、心臓(ハツ)を食べる。
胃が悪いならば、胃(ミノ)を食べる。
肝臓が悪いならば、肝臓(レバー)を食べる。
腎臓が悪いならば、腎臓(マメ)を食べる。

つまり「調子の悪い部位あれば、同じ部位を食べて直せ。」というのが「同物同治」の理論です。

じゃあ、骨折したなら、骨をバリバリ・ガリガリと食べれば良いのかというと、それはちょっと難しい。

では、どうするのか?

骨を煮出んです。
骨を煮出したスープは、骨の栄養素をたっぷり含んでいます。
いわゆる「ボーンブロススープ」ですね。

その特殊なスープを、一番身近で飲めるのが「豚骨ラーメン」ということなんです。

特に「豚骨ラーメン」を推す理由

豚骨ラーメンと言えば天一

実は、骨を煮出してスープを作るのは、豚骨ラーメンだけではありません。醤油ラーメンだって鶏ガラを煮出して作ります。でも、骨折したときに「豚骨ラーメン」を推すには理由があるんです。

豚骨ラーメンというのは、ある偶然から生まれたラーメンです。
とある九州のラーメン店の店主がスープを煮込み過ぎてしまったところ、スープが白濁してしまったんです。
「何じゃこら?」と驚きましたが、飲んでみると存外美味しい。それでそれ以来、スープが白濁しているものを「豚骨ラーメン」と言うようになったんです。

なぜスープが白濁してしまったかというと「乳化」したのですね。
「乳化」というのは、混ざらないはずの水と油が混ざった状態のことを言います。「乳化」すると、まろやかさが生まれるので、現代では多くの食品や化粧品に活用されています。

そして、乳化の特性のひとつに、脂溶性ビタミンの吸収を助けるという効果があるんです。
なので、乳化したスープを持つ「豚骨ラーメン」は、骨が求める栄養を持ち、吸収もしやすい、というWメリットがあるんです。

豚骨ラーメンを食す

「骨折したら、豚骨ラーメン食べなさい」
と言われたので、鍼灸の診療後、さっそくラーメン屋を探しますが、夜22時の京都の歓楽街。
外国人が行列して入れなかったり、最近の傾向で閉店時間が早まり、なんと22時で閉店するラーメン屋が続出。

夜の京都の街を、空きっ腹かかえたまま1時間ほど彷徨い続けました。
もうあきらめよう。そう思ったとき、裏通りに「豚骨ラーメン」の看板の明かりが見えました。まさに都会のオアシスや。

豚骨ラーメンを注文します。

オーダーは、麺マシマシ?
いやいや、麺なし、汁マシマシで。
え、そんなオーダーない?

さっそく、ラーメンのスープを飲んでみると…………

うん、美味しい。
正直ラーメンのスープなんて、特段美味しいと思ったことがなったんですが、これは、美味しい。
なんというか、五臓六腑に染み渡る
止まらない!豚骨ラーメンのスープを求める欲求がとまらない!

あまりにも夢中すぎて、食べる前の写真撮るの忘れました。

身体は求めているものが食べられたときに、脳に美味しいと感じさせるそうです。
なので、これは身体が骨の養分を求めていたんでしょう。
コレっ!」という身体の声を聞いた気がしました。

普段なら禁断のラーメンスープ一気飲み!しちゃいました。
でも、いいんです。骨折しているときは、貴重な栄養です。

ごちそうさまでした。汚くてスイマセン。

とはいえ、豚骨ラーメンを毎日食べると、糖尿病、高血圧、肥満になるので、頻繁に食べないほうが良いですね。
できれば、ボーンブロススープを自作したいところ。
ボーンブロススープの作り方を、以下の記事にまとめましたので、興味あるかたは、このリンク先を見てください。

鍼灸で生き返った!血流アップ

さて、豚骨ラーメンのことをきくために、鍼灸院に行ったのではありません。
ちゃんと鍼をうってもらいました。
しばらく横になっていると、身体中がホカホカして、気分も良くなり、思わず熟睡してしまいました。もちろん、鍼の痛みはありません。
そして、頭に浮かんだのは、この一言。
「生き返った〜!」

「ようやく身体から緊張が抜けたね」と先生からは言われました。
骨折している状態では、身体は痛みを警戒し、24時間ずっと緊張状態になるようです。
そんな状態が続けば、体も心も疲れるってもんです。

そして、緊張すると血流が減るのですが、血流が減ると骨の治りが遅くなる原因となるんです。

血流が低下すると、骨の治りが遅くなる

実は、血流と骨折の治療には、密接な関係があったんです。
東洋医学では、骨を治すには「栄養」を「届ける」という2大要素があります。
しかし、身体が緊張状態になると、血管が収縮し血流が減ってしまい、「届ける」という力が弱くなってしまうんです。

でも逆に考えると、血流が上がれば、骨の治りが早くなるということになります。
鍼灸では、鍼やお灸を用いて特定のツボを刺激することにより、血液循環を促進します。なので、鍼治療は骨折に効果あるということになりますね。

実際、中国の医療現場では、西洋医学の治療法に加え、鍼灸治療や漢方薬を併用した治療が活用されているようです。

<結論>自分の骨折は、治ったのか?

今回の骨折での気づきと顛末をお伝えします。

  • 骨折中に食べる豚骨ラーメンは最高に美味しい。

  • 寝るときの骨折の痛みですが、太ももや腰の下に枕などを置き、背中と布団の間に隙間を開けると、肋骨の痛みが減りました。
    これ地道にポイント高いテクニックだよ。

  • 骨折中の飲酒は厳禁。アルコールで血流が増えますが、毒素も身体中に回ってしまうことこと。

  • 鍼をうったら、痛みが和らいで生き返りました。
    ガチガチに緊張していた緊張が溶けて生き返りました。
    というか、ガチガチに緊張していたことに気づきました。

ということで、骨折は3週間くらいで治りました。(通常は1か月以上かかるらしい)
まあ治ったかどうかは、医者さんでも分からない(レントゲンにも映らないので)のでが、鍼の先生曰く、肋骨が浮き出てきたから大丈夫とのこと。
肋骨が折れている状態だと、肋骨が引っ込んで筋肉が迫り出してくるらしいですね。

最後に

もう、骨折は怖くなくなりました!

というのはウソですが、とりあえず、骨折が早く治る方法がわかったのは、安心感があります。

さあ、「豚骨ラーメン」をスープまで飲み干して食べたいときは、骨折してみましょう。

いや、逆でした。

骨折したら、豚骨ラーメン食べてスープまで飲み干しましょう。
鍼も併用すると、治療効果はダブルです。

現場からは以上です。

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東のテツ

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