治るまで待てない!骨折したときに自分できる4つの方法(東洋医学の2つの原理原則)
「骨折を早く治す方法はない」と言われます。
確かに、病院で特効薬を処方されることはなく、せいぜいギプスで固定され「安静にしてください」と指示を受けるだけ。
その後は、治るまで何ヶ月もただじっと待つしかないというのが一般的な考え方です。
しかし、骨折は日常生活に大きな影響を与えます。
動くたびに不便を感じ、普段通りの生活が送れない中で、月単位でただ我慢するというのは、なかなか耐えられるものではありませんよね。
そう考えると、「少しでも早く治したい」と感じるのは当然のことではないでしょうか?
実は『骨折を早く治す方法はない』というのは、西洋医学の限界に基づいた狭い常識に過ぎません。東洋医学の視点を取り入れると、骨折を早く治すための方法がいくつも見つかります。
本記事では、少しでも早く骨折を治したいと願うあなたに、実践的で効果的な方法をご紹介していきます。
自分も骨折してしまいました。
少しお恥ずかしい話ですが、自分も肋骨にヒビが入ってしまいました。
骨折というレベルではないですが、それでも生活の中で思った以上に不便を感じました。
立ち上がる際や歩くときには鋭い痛みを感じます。また、くしゃみや咳をすると、さらに激しい痛みが走ります。
一番辛いのは、夜の就寝時です。布団に横になったとき、胸のあたりに痛みが広がり、思わず声が漏れてしまうほどです。
その結果、寝返りを打つこともままならず、夜中に何度も目が覚めてしまうため、十分に休むことができていません。
さて、そんな日々を過ごしていた自分が、少しでも早く骨折を治すために、実践した方法が、東洋医学の知見による療法です。
「西洋医学」と「東洋医学」の骨折治療の違いについて
西洋医学の骨折療法とは
まず、西洋医学での一般的な骨折治療について確認してみましょう。
主な内容は以下のようなものです。
・適切な固定とリハビリ
・栄養管理
・睡眠をしっかりと取る
・適度な運動を取り入れる
・禁煙
西洋医学は対処療法を得意としていますが、骨折治療においては例外的に、患者自身の自然治癒力に任せて「経過を見守るだけ」というのが特徴です。
一方、東洋医学による骨折治療はどうでしょうか?
東洋医学の骨折治療とは
東洋医学の骨折治療の考え方は、とてもシンプルです。
「栄養」を「届ける」
これが秘訣となります。
シンプルですが、とても重要な原理になりますので、よく覚えておいてください。
それでは順に説明していきましょう。
「栄養」を準備する(同物同治)
調子の悪い部位を治すには、同じ部位を食べて直す。
この理論を「同物同治」(どうぶつどうち)と言います。
心臓が悪いならば、心臓(ハツ)を食べる。
胃が悪いならば、胃(ミノ)を食べる。
肝臓が悪いならば、肝臓(レバー)を食べる。
腎臓が悪いならば、腎臓(マメ)を食べる。
なぜ同じ部位を食べれば、悪い部位が良くなるのでしょうか?
それは、同じ部位ならば、
必要とする栄養がすべて揃っており、そのまま吸収するだけなので、
吸収力がすこぶる良いからなのです。
つまり必要なものが、あらかじめパッケージされている栄養セット品のようなものですね。
骨に届ける(=血流を増やす)
骨を早く治すには、早く栄養を骨に届ける必要があります。
つまりは、血流を増やすと良いのです。
ですが、骨折すると、逆に血流が低下すること知ってましたか?
骨折すると、血流が低下する理由
骨折で痛みが出て「ストレス」を感じると、自律神経のバランスが崩れます。
自律神経には、交感神経と副交感神経がありますが、その中の交感神経の方が活発になります。
そして、交感神経が活発になると、血管が収縮し血流が悪くなるんです。
さらに、
自律神経が乱れると、骨を壊す
さらに、自律神経の乱れは骨の治療に悪影響を及ぼします。
骨や歯は、石のような固定物でなく、24時間常に生まれ変わっています。
それには、骨を破壊する細胞(破骨細胞)と骨を生成する細胞(骨芽細胞)がバランス良く働く必要があります。
しかし自律神経が乱れ交感神経が活発になると、骨を破壊する方の細胞(破骨細胞)の勢いが促進さてしまい、骨量が減少してしまうのです。
さて、ここでお気づきでしょうか?
「同物同治」の理論に基づくと、骨折の回復には骨そのものを摂取することが求められます。
また、血流を増やすことも重要ですが、骨折すると逆に血流が減少してしまうのが現実です。
つまり、骨折を早く治すには、矛盾しているこれらの条件を満たす治療法を取り入れる必要があります。
そんな方法が、果たして実践できるのでしょうか?
大丈夫です。
ここから、すぐに実践できる具体的な4つの方法をわかりやすくご紹介していきます。
1.豚骨ラーメンのススメ
「同物同治」という理論だと「骨折を治すには骨を摂る」ということになります。
でも骨をバリバリ・ガリガリと食べるのは犬にでも難しいです。
では、どうすれば良いのでしょう?
答えは「骨を煮込む」ことです。骨を煮込んだスープには、骨由来の栄養素がたっぷり含まれています。
このようなスープは一般的に「ボーンブロススープ」と呼ばれます。
特別なものに思えるかもしれませんが、実は身近で食べることができます。
それがラーメンです。
ラーメンの出汁は、鶏がらや豚骨など、骨を煮こんで作ります。
なので、ラーメンのスープには、骨に必要な成分を豊富に含まれているので、栄養を効率よく摂取できるんです。
「豚骨ラーメン」を推す理由
骨折したときは、特に「豚骨ラーメン」をお勧めします。
その理由を説明する前に、質問があります。
豚骨ラーメンと普通のラーメンの違いはなんでしょう?
「スープに豚骨を使っているから!」
違います。
「えっと、醤油味じゃない。。から?」
それも違います。
ほら、チコちゃんに怒られた。
豚骨ラーメンと普通のラーメンの違いとは?
ラーメンの汁が白濁しているかどうか?がポイントになります。
豚骨ラーメンのスープが白濁しているのは、スープが「乳化」したんですね。「乳化」とは、水と油が混ざった状態をいいます。
わかりやすくいうと、あの牛乳。
白く見えるのは、光が油や水などのツブに当たって、さまざまな方向へ反射するからなんですね。
乳化作用の主なメリットは「滑らかになる、まろやかになる」ということで、味や触感が良くなることなのですが、もう一つのメリットとして、栄養分の吸収が良くなるということがあります。
具体的にいうと、脂溶性ビタミン(水に溶けない性質のビタミン)が体内に吸収されやすくなるというメリットです。
実際に、キューピーが、野菜をマヨネーズと一緒に食べると、マヨネーズの乳化作用によって、野菜に含まれている脂溶性ビタミンの吸収率が高くなるという研究結果が出ています。
ちなみに、乳化の「滑らかになる、まろやかになる」というメリットは実に大きく、世の中の食品や化粧品に大量に活用されています。
バター、マヨネーズ、チョコレート、ホイップクリームなど、まろやかさを兼ねた食品や、クリームやシャンプーなどの化粧品など。
ただ、多くの食品には、化学的に精製された「乳化剤」というものが使用されているので、それには少し注意が必要となりますね。
2.ボーンブロススープ自作のススメ
ただし、毎日豚骨ラーメンを食べるのは健康に良いとは言えません。
豚骨ラーメンは栄養が豊富なのですが、それ以上に炭水化物や脂質、塩分が多く含まれるため、頻繁に食べ過ぎると、栄養バランスが崩れ、糖尿病、高血圧、肥満といった健康リスクが高まります。
じゃあ、自作してみようじゃありませんか?
骨を煮出したラーメンのスープは、ボーンブロススープの1種になります。
ボーンブロススープなんて名前がつくと難しそうですが、要は骨をグツグツ煮込むだけです。
すこしだけ時間かけるだけで、カンタンに作ることができます。
■手羽先やスペアリブで作る
一番手っ取り早いのは、ニワトリや豚の骨を煮込むことです。
これが、一般的なレシピです。
でも、めんどくさかったら、水だけでいいんです。
「スペアリブ」「手羽先」「酢」少々を、
水に入れて、1時間~2時間煮込む。
それだけです。
スープが白濁したら完成です。
■タイのあら汁
もっとおすすめなのは、タイのあら汁となります。
もし、スーパーにタイのあらが売っていたら、即買ってください。
健康に良し、味良し、もう一つおまけにコスパ良しという3拍子が揃った名品です。
ここで詳しくは語りません。タイのあら汁の素晴らしさや作り方については、是非、この過去記事をお読みください。
久しぶりに作ってみました。
3.最強食材<鹿肉>のススメ
骨折の回復に最適な、最強の食材とは何だと思いますか?
それは、なんと「鹿肉」です。
効果は抜群です。なにせ「鹿」は神様なので。
この『もののけ姫』に登場するシシ神ですが、宮崎監督が奈良公園で見た鹿から着想を得たと言われています。
奈良公園にいる鹿は「神の使い」なんです。
春日大社の春日明神が、常陸国鹿島から春日山・御蓋山に飛来したとき、鹿に乗って飛来されてきたこという信仰に基づくもの。
神の使いの鹿を「神鹿」と呼び、榊の枝を鞍上に乗せている様子が描かれた、このような『鹿曼荼羅』が存在します。
漢方としての「鹿」の存在
鹿は「全身が宝物」と言われるほど、鹿の身体はすべての部位に薬能があるとされています。
東洋医学における骨の治療理念の一つに「骨は「腎」が司る」というのがあります。
ここでいう「腎」とは、西洋医学で言う腎臓だけを指すのではなく、成長や発育、生殖、老化など、生命を支えるエネルギー全体を意味しています。
そのため、中国では骨の治療において「腎」を補う漢方薬が処方されることがあります。
そして「腎」に効く代表的な食材が「鹿」なのです。
鹿肉は体を温め、血流を良くする「温」の性質を持ち、骨の回復を促進する効果が期待されます。
また、鹿肉はビジエ食材(天然の野生鳥獣の食肉)として昔から人気です。鹿肉は高タンパク質・低脂肪で、カロリーも牛肉の半分以下。さらに鉄分を豊富に含むため、栄養価が非常に高く、最近では牛肉に代わる食材として注目されています。
このように、栄養と血流を良くする効能を兼ねそなえた「鹿肉」は、骨折の回復をサポートする「最強の食材」と言えるのです。
サプリメントは飲んではいけない!
「骨の主成分はカルシウムだから、サプリメントで補えば十分では?」と思う方もいるでしょう。
しかし、でもそれはお勧めしません。
骨はカルシウムだけでできているのではありません。
骨は、カルシウム、マグネシウム、タンパク質という3大要素が結合した組織であり、またその他にも、以下のような多数のビタミン、ミネラルが必要になります。
これだけの栄養素をサプリメントで全て摂るのは不可能でしょう。
でも、ボーンブロススープなら骨から抽出されているので、ほぼ網羅されています。
サプリメント飲むと、骨からカルシウムが剥がれ落ちる?
サプリメントで大量にカルシウムを摂取すると、逆に骨からカルシウムが流出する可能性があるという話を耳にしました。
しかし、この点について詳しく調べてみたものの、科学的に裏付ける確実な情報は見つかりませんでした。
おそらく、これは牛乳に関する「牛乳は骨を強くするどころか弱くする」という議論が背景にあるのかもしれません。
というのが「牛乳は骨を強くするどころか弱くする」論争の一端となります。
正直、この論争の真偽は不明でが、カルシウムだけ摂取しても骨に定着できないのは確実の話です。
物事は常に「過ぎたるは猶及ばざるが如し」です。
骨折を早く治したい気持ちはわかりますが、短絡的な行動は慎ましょう。
4.鍼灸のススメ(自律神経を整える魔法)
先に自律神経の乱れが、いかに骨に悪影響を及ぼすか分かってきました。
悪影響の理由は、交感神経の活発化。
逆に副交感神経を活性化させれば、自律神経のバランスは戻ります。
副交感神経を活性化させるには、この方法です。
リラックスする
ゆっくり寝る
しかし、これが難しい。
骨折やケガによる痛みがある場合、体は常に患部を守ろうと緊張状態に陥り、リラックスすること自体が非常に難しくなります。
では、どうすればよいのでしょうか?
ここで注目すべきが鍼灸の力です
鍼灸とは?
鍼灸治療は、体内の「気」の流れを整え、身体の持つ自然治癒力を引き出すことを目的としています。
「気」と聞くと、何か怪しいイメージを持たれるかもしれません。
しかし、これは中国4000年の歴史の中で培われてきた理論であり、膨大な実績データに裏付けられています。
その治療効果は国際的にも認められており、最近では米軍が『鍼』治療が正式に採用されるほど信頼されています。
鍼灸治療の基本原理は、身体全体のバランスを整えることです。
外部から力で治すのではなく、患者自身の自然治癒力を高めることで治します。
具体的なアプローチとしては、鍼やお灸を用いて特定のツボを刺激することで、血液循環を促進します。
<効果1>交感神経と副交感神経のバランスを取り戻す
自律神経は脊髄内を通っているので、胸椎や腰椎の棘突起(背骨の中央)を鍼で刺激することで、交感神経と副交感神経のバランスが取り戻せます。
<効果2>リラックスできる
鍼は炎症を抑え、筋肉の緊張を和らげることで、ストレスによる身体症状を軽減し、リラクゼーション効果をもたらします。
中国では、鍼や漢方は治療行為
骨折の治癒を邪魔する「自律神経の乱れ」「痛み」に鍼灸治療が効果あること、理解いただけたでしょうか?
実際、中国の医療現場では、西洋医学の治療法に加え、鍼灸治療や漢方薬を併用した治療が活用されているようです。
特に骨折は、固定期間が終わったあとも、骨折箇所の腫れや痛み、仮骨の瘤などが起こる場合があります。
その症状の軽減に、鍼灸治療が効果を発揮しているようです。
湿布貼って、固定期間が終わると「安静にね。お大事に~」とされるだけの日本とは雲泥の差ですね。
骨折を早く治すために、やれることは沢山ある
骨折したら治るまで、安静にしているしかない。そんな常識は変わりました。骨折を少しでも早く治すためにできることは、たくさんあります。
自分は、ボーンブロススープ飲み、鍼灸に2回通ったら、通常1か月くらいかかる症状が、約3週間程度で直りました。
自分で対策できるのであれば、骨折なんてもう怖くありません。
骨折したら、いつもの日常を取り戻すために、やれることをやりましょう。
骨折の東洋医学的な治し方(まとめ)
今回も、とっても長い記事になって申し訳ございません。
とりあえず、以下カンタンにまとめておきます。
「骨折を早く治す方法はない」というのは間違った常識
自分で早く治せることは沢山ある
東洋医学の知見による骨折治療の秘訣
①「栄養」②「届ける」
「同物同治」という理論(①栄養)
調子の悪い部位あれば、同じ部位を食べて直す。
その理論を「同物同治」(どうぶつどうち)と言います、
「血流を増やす」(②届ける)
栄養を骨に届けることが必要。つまり血流を増やさないといけない。
でも「骨折すると逆に血流が低下」することがおきる。
それは自律神経が乱れるのが理由。
●骨折やケガすると、血流が低下する
●自律神経の乱れが、骨を壊す
骨の栄養をどうやって摂れば良いか?
「同物同治」という理論にもとずく方法は、骨を煮出す。
骨を煮出したスープは、骨の栄養素をたっぷり含んでいます。
ボーンブロススープを飲むべし。
一番手っ取り早いのが、豚骨ラーメン。
特に「豚骨ラーメン」を推すのは理由あり。
豚骨ラーメンは乳化している(白濁)しているから。
水と油が混じっている、乳化状態では、脂溶性ビタミンの吸収率が高くなるので、栄養吸収がすこぶる良い。
でも、ボーンブロススープは自分で作ろう。
「スペアリブ」「手羽先」「酢」少々を、水に入れて、1時間~2時間煮込む。たったそれだけ!
<鹿肉>は最強食材
東洋医学が考える『骨は「腎」が司る』の「腎」に効くのが鹿の体。「全身が宝物」と言われている。
また鹿肉は「栄養」と「血流促進」という骨折の治療に必要な2大要素を併せ持つ。
サプリメントは飲んではいけない!
スープ作るのがめんどくさいからと言って、カルシウムのサプリメントを飲むのはお勧めしません。骨はカルシウムだけでできていないので、骨は作れません。また、カルシウムを大量に摂ると骨からカルシウムが剥がれ落ちるという可能性があります。
骨折しても「自律神経」を整える「鍼灸」
骨折やケガで痛みを感じている状態では、人は常に患部を守ろうと「緊張」状態になり、リラックスすることは、とても難しくなります。
そこで鍼灸です。鍼灸の効果は、
<効果1>交感神経と副交感神経のバランスを取り戻す
<効果2>リラックスできる。
中国では、鍼や漢方は治療行為です。
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東のテツ
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