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ありがとうを上手く伝えたい女

昨日は私が仕事でタミオ君が休み。
宅急便が届くこともあって、昨日初めてタミオ君は休みの日に家で過ごした模様。


掃除もしてくれて、届いていたけど装着せずに置きっぱなしだった部屋のライトもつけておいてくれた。

お昼ご飯を食べたお皿もちゃんと洗ってあったし、受け取ってもらった郵便物は私の旧マンションに届いていた不在通知の再配達だった。

乾燥が終わった洗濯はベッドの上に畳んで並べてあったし、乾燥機を使ったら毎回掃除しなきゃいけないフィルタもキレイになっていた。
実家から持ってきた、長年眠っていたという宝の持ち腐れコーヒーメーカーも使えるようになっていた。

そして朝晩私の送迎をしてくれて、仕事終わりに二人で寄った大型商業施設で、ボーナスが入ったからと言ってクリスマスプレゼントにYogiboを買ってくれた。人間をダメにするやつ。


引っ越す前はソファが欲しいと二人で話していたので、ニトリで疲れ果てるまで数えきれないソファに座った思い出もある。

掃除がしやすいように足があるタイプの小さい(二人並んで座れたら十分な)ソファがいい、もはや持ち上げられるYogiboが最強なのでは…と言う私と

せっかくだからイイ皮のやつがいい、と言い
軽自動車が買えそうな値段の電動リクライニングに心奪われていたタミオ氏

まだ引っ越し前で他に必要なものもあるし
部屋の雰囲気が一気に変わるからという理由で見送っていたが


Yogiboを買いに行こうと言い出してくれたのはタミオ君の方だった。ボーナスが入った通帳も見せてくれて、『これで冷蔵庫と洗濯機はタダだ』なんて喜んでいた。

タダではない。



私は父がくれた予期せぬ引っ越し&お誕生日祝い金で、ホームベーカリーが欲しいとタミオ君に相談していて
タミオ君がいいのを選んでAmazonで頼んでおいてくれたので、色気もヘッタクレもない その分のお金を銀行に振り込む という方法でお返しした。

そして私は、タミオ君があったかいお弁当を仕事に持っていけるように、保温できるお弁当箱をクリスマスプレゼントにしようと思っていたので、それを正直に白状して むしろ自分の好きなやつを頼んでくれ、もしくは一緒に買いに行こう と約束していた。

昨日の大型商業施設では良きお弁当箱に出会えなかったので、お正月休みにリベンジする予定。どこもかしこも混むだろうな。



Yogiboゲット前に商業施設で早めの夕食も済ませていたので、帰ってきてから二人のお弁当用にお米だけ研いで
炊くまでの間にお風呂を沸かしたりおかずを用意したりなんかしていたら

セッティング完了したコーヒーメーカーで入れた食後の珈琲を一人で嗜みながら、『あ~幸せ~』と倒れこんだYogiboで、タミオという人間が先にダメになっていた。


でもせめてこの時、一緒に幸せ〜すりゃよかったな。


効率的に時間を駆使して寝る準備に奮闘していたはずなのに、荷物を片づけたりお弁当を用意したり、久々に売れたハンドメイドアクセサリーを梱包したりしていたら、お風呂に入る前にいつもは寝る時間になってしまった。

お風呂も沸いているのにYogiboで爆睡しているタミオ君は起きない。

今日一日いろんなことを頑張ってくれたタミオ君を起こすのも忍びないけど、健康維持のためには早寝もしたい。
一人の時は溜めないお湯も溜まっているし、先に入るね と声をかけてお風呂に入るも なかなかタミオ君は来ないので、無駄にしないように洗面器で湯船の中からお湯を汲んで使っていたらタミオ君がやってきた。

お互い順番に洗って、半分になってしまった湯船に順番に浸かる。
一緒に入る時には大体暑がりのタミオ君が先に出るので、私が最後にお風呂の掃除を終わらせて出る頃にはもうタミオ君が先に寝る準備ができている。

女は風呂上がりのケアに時間がかかる。
ヘアドネーションのために伸ばしている髪の毛も、なかなか乾かない。

明日はゴミの日だし
タミオ君のお弁当はこれじゃ少なくないかな とか
いろんなことを考えてる間にタミオ君はもう布団に入っている。


お昼寝もして、Yogiboでも寝て、先に寝てしまいそうなタミオ君に、うらやましい気持ちを抱いている自分が情けなくて苦しい。


タミオ君は今日十分二人のために頑張ってくれて、決して安くはないYogiboを奮発して買ってくれて、ありがたい気持ちしかないはずなのに
なぜ自分がこんなに浮かない気持ちになっているのかわからなくて、辛かった。

タミオ君は決して私に何かを強要したり制限したりはしない。

私は自分がやりたいと思うことと、実際にやれることの差がある時だったり
やってもらえたことに対して、自分が同じだけ返せないと思った時に必要以上に悔しい悲しい気持ちになる節がある。

いつだって私が勝手に自分を縛り付けているだけで、思うようにいかないことだって、たぶん自分しか気にならない事だということも、頭ではわかっている。

それなのに私は時々、目の前のタミオ君が自由奔放に見える時があって、きっとこんな気持ちを(やってあげる星人の)母はいつも思ってるんだろうな と考えたりして


私は、私がやりたいと思ったことをやっているだけ。絶対に自分のエゴを相手に押し付けたりはしたくない という一心で、その葛藤を一人で封印するために全力を尽くす。

そしてそんな時いつも
身体は忙しなく動いているのに、表情はきっと変わらなくて言葉も発しない。


だから今日は嬉しくて楽しくて私も幸せなんだと、ちゃんと表現したいのに、一番伝えたいタミオ君に伝わらない。



私も布団に入った頃には、タミオ君は直立不動で眠りに就いていて、手に触れても握り返してくれない。

ろくにお礼を述べることもできないまま、仕方なく目を閉じた。何度も嫌な夢を見て私は起きて、寝たんだか寝てないんだかわからないうちに朝になってしまった。


朝方、呻いている私の背中をタミオ君がさする。
昨日の穴埋めをするかのようにお互いの身体を愛おしく撫でて、目覚ましが鳴るまでの数分間 抱き合って寝た。


昨日は何だかいろんなことがうまくいかなくて
全然はしゃげなかったけど、本当はめちゃくちゃ嬉しかった。
Yogibo買ってくれてありがとね。


改めてお礼を直接伝えた。

久々のデートが楽しかったことも
フードコードで食べたビビンバが美味しかったことも

同じ気持ちだったことがわかって、よかった。


YogiboMAXはソファ並みにデカい。下手するとソファよりもデカい。しかし私でも持ち上げられるし掃除もできるし、カバーも洗濯できるらしいし、まだいろいろ揃えていなくて絶妙にカラフルになってしまっている我が家のリビングにとても合っている。

早くちゃんと二人で並んで座りたい。
お米が炊けるピーピー音が鳴っても、すぐに立ち上がったりせずに ゆっくり一緒に寛ぎたい。


その時は私のコーヒーも入れてもらおう。

タミオ君はブラックだけど
ちゃんと私のコーヒーにはオリゴ糖と牛乳を入れてくれる。


タミオ君は年末までビッシリ仕事。

保温のお弁当箱がゲットできるまで
冷めても美味しいお弁当のおかず、調べよう。

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