vol.3 胸腰椎移行部と 肩甲骨
こんにちは!サッカームーブメントデザイナー清水智充(ともち)です!
前回の記事では、体幹の話、体幹は動く、とくに胸椎腰椎移行部(胸椎11.12番、腰椎1.2)に注目している。と言うことをお話しました。あとは、脱力、骨で支え、骨を動かす、なんてことも書きましたね。
初めの記事でお伝えしたように、サッカーで勝つため、得点をとるには、
いかに速く、人を、ボールを、相手ゴールへ運べるか!
と考えていますので、今回はシンプルに速く前進するめのムーブメントデザインについてお話します。
さて、皆さん、
人の腕って、どこからどこまで
か考えたことはありますか?
骨の名前でいうと、上腕骨、前腕両骨、手根、手指の骨、と答える方が多いでしょうか。
私は、上腕骨、前腕両骨、手根、手指の骨、さらに、肩甲骨と鎖骨を含んで腕と考えます。最近は、トレーニングに立甲を取り入れるトレーナーやセラピストの方も多いと思いますし、解剖的にも後者が正しいといえるでしょう。
四つ脚動物の骨格をみるとわかりやすいですね。
では、肩甲骨、鎖骨から手指の骨が、今日の題目みぞおち、そしてムーブメントデザインにどんな関係があるのか、
走ることを例に、私なりの考えを説明していきます。
まず、走るときの腕振りの役割について考えてみましょう。
上半身と下半身を連動させる
脚の回転を上げる
体の軸をつくる
胸腰椎移行部を前上方に押し出す
地面に力を加える
など、他にも色々ありそうですが、私が考える腕振りの主な役割は、
二つ!
・胸腰椎移行部を前上方へ押し出す
・地面に力を加える です!
特に、胸腰椎移行部との関連で考えると
胸腰椎移行部を前上方へ押し出す、伸展させる、ことが重要と考えます。
その胸腰椎移行部を前上方へ動かすのは、
肩甲骨です。
肩甲骨は鎖骨、(胸鎖関節)を中心に、挙上、下制、内転、外転、上方回旋、下方回旋、と六つの動きをしますが、特に胸腰椎移行部を伸展させる上で重要なのが
下制、そして下方回旋です。
腕振りで、腕を後ろから前に振り出す時、上腕骨が体幹の横を通過する時に、肩甲骨が胸腰椎移行部を押し出す、脊柱を伸展させることによって、胸郭が前上方へ動くのです。
ということは、速く前へ進むには、いかに速く胸郭を前上方へ動かす、移動させることができるか、がポイントになります。
あとは地面に荷重を加えること、
これは骨盤、股関節、足部との関連も考えなくてはなりません。
この続きはまた次回に!