Vol.13 バイオメカニクス基礎用語 ~ベクトル、スカラー~
こんにちは!サッカームーブメントデザイナーともちです。
今回もバイオメカニクス、力学基礎用語、お伝えします。
まず、
バイオメカニクスとは
姿勢の調整や身体運動について、力学の観点から研究する学問のことです。
力学とは
物体(人、物)に、はたらく力とそれによって生じる運動を調べる学問で、中学理科、高校物理で習った「慣性の法則」「作用反作用の法則」などは力学の法則です。
最先端のバイオメカニクスの研究もこの力学の法則がベースとなっていて我々トレーナーにとって必須の知識となっています。もちろんムーブメントデザインにおいても、です!
今回は、ベクトルとスカラーについてです。
まず、ベクトル(ベクトル量)とは?
物体に働く力を表すとき、 力の大きさ、力の働く向き、力の作用する点(場所)、の3つを表す必要があり、この、大きさと向きをもつ量のことを、ベクトル(ベクトル量)といいます。
ベクトル量を図にするときは、 力の大きさを矢印の長さで、力の向きを矢印の方向で、力の作用する点を矢印の根元の点で表します(下の写真、サッカーのインサイドキック)。
ベクトル量の例として、速度、加速度や力などがあります。
一方、スカラー(スカラー量)とは?
大きさはあるけれど、方向を持たない量というものがあります。これをスカラー(スカラー量)といいます。
スカラー量の例としては、速さ、質量、温度、長さ、などがあります。
ということで、
ベクトル(ベクトル量)とスカラー(スカラー量)の意味、違いが整理できましたか?この言葉の意味を理解しておくと、この後に続く話の理解が深まるかと思います。
続く