世代を超えて続く飲食個人店に思いを巡らせる_日記#32
実家に帰ると、
よく行く惣菜パン屋さんがあります。
最寄り駅から家に帰るまでの商店街、
その中でも一番遠い所、
細い路地にある小さな個人店です。
創業から60年位の老舗です。
僕が中学生の頃、
電車移動のある部活の試合の帰りは
体がもうクタクタなのに、
駅から家までの徒歩は遠く。
このお店で、友達と買い食いしながら帰り、
夕飯前の小腹を満たしてくれました。
ハムフライ片手に友達と話しながら
帰るのが楽しく、思い出に残っています。
当時は、
ハムフライが30円、
コロッケが50円、
コロッケ&ハムフライサンドが150円位、
メンチカツサンドが200円位、
カツサンドが250円位、
だった記憶です。
ハムフライ3枚と10円ソースで100円セット。
当時でも安く、学生の味方でした。
◇
息子(中学)と実家に帰る時には、
よく寄っていきます。
最近の物価高で少し値上がりしてますけど、
まだまだ良心的な価格です。
行列ができるような店ではないのですが、
しっかりと固定客がいて、
お昼に少し遅れると売り切れが…
この日はカツサンドを買えず😢
サンドは、ややドロッとした甘いたれと、
ソースの二種類から選べます。
甘いたれは、店特有で甘過ぎずGoodです。
僕はソース派。息子は甘いたれ派。
以前、初めて食べた息子に、
こんなことを言われました。
息子「ソースのカツサンドは、
どこでも食べられるんだから、
甘いたれにすれば良いのに。美味しいよ。」
君よりも30年前から食べてるから
勿論知ってますよ…
と言いたくなりましたが、
気に入ってくれてたみたいだから、まぁいいか。
それで、「たまには甘いたれにしようかな。」
とも思うのでした😄
◇
同じように学生の頃からずっと通っていた
クレープの個人店もあります。
小学生の頃は親に連れて行ってもらい、
中学生・高校生の頃は自分で通ってました。
当時、クレープを食べられるお店は
今ほど多くなく貴重でした。僕にとっては😁
大学進学で地元を離れ、
社会人になり、結婚して、子供ができて。
実家に帰省の度に
年2,3回の頻度で通ってました。
顔を見せると、店のおばちゃんは
「今日はピザチーズ?ツナサラダ?」
と聞きながら、もう準備を始めます。
強制二択😁
学生の頃、この2つばかり注文していたら、
いつしか二択の男の子で覚えられてました。
社会人になっても、
顔パスで毎回50円安くしてくれて😄
400円位➡350円位になってました。
おばちゃんは、クレープを作りながら、
色々と近況を聞いてくれました。
同じ近況話しを何度もした記憶ですけど、
それはそうですよね。
年に2,3回しか来ないお客さんの顔を
よく覚えてくれていたなと思います。
このお店は、数年前に閉店しました😢
毎回楽しみに帰省していたので、寂しいものです。
学生の頃から25年位は通ったと思います。
息子が小さい頃のクレープのデビューも
このお店でした。大変お世話になりました。
おばちゃんとは、そのお店でしか会わない、
名前も何も知らない関係でしたが、
元お店の前を通る度に、元気かなぁと思い出します。
◇
小学生・中学生の頃に通っていた
近所の駄菓子屋(個人店)、
今思い出しても5店舗位は頭に浮かびますが、
僕が高校生の頃には、全て閉店しました😢
まだコンビニやショッピングモールが
それほど多くない頃から、
どんどん増えていった時代でした。
時代の大きな変化ですね。
ちょうど過渡期だったと思います。
◇
何十年も年月が経過して、
近所のお店や商店街のお店は変わりました。
悲しいですが、シャッター店舗も昔より多いです。
一方で、お惣菜パン屋さん以外にも
ずっと続いている個人店は何店かあり、
息子や妻と実家に帰ってそこに行くのが、
楽しみの一つになっています。
当時から今も残っているお店は、
継ぐ人がいて、
好きでずっと通うお客さんがいて、
成り立っていると思います。
少なからず、時代の波も
お店の存続に影響しますよね。
お店がやっている時は、
そこにあるのが当たり前のように
思ってしまいますけど、
続いていることは、
実はすごいことなんですよね。
僕が息子の年代だった当時と変わらない味で、
今でも息子や妻と一緒に食べられることに感謝です。
自分の学生時代の記憶を思い出しつつ、
今、息子の思い出にもなっているかなぁと、
思いを巡らしながら。
ありがとうございました。